☆ 卒業式総括集会 3月30日(土)18:00 としま産業振興プラザ(池袋南口)
◆ 2019年卒業式をめぐる状況と今後の取り組み (被処分者の会通信)
10.23通達発出から16回目の卒業式が行われています。
最近の私にとって一番大事な取り組みは、卒業式の包括的職務命令が出される職員会議での発言です。できるだけわかりやすく、他の教員に共感してもらえるように、できれば短く…と一か月ぐらい前から考え初め、発言を練りに練ります。職員会議が始まるまでは憂欝になったり、ものすごく緊張したりします。どんな集会で発言するよりも緊張します。
10.23通達が発出する前までは、卒業式前の職員会議で「日の丸・君が代」のことについて、発言しない方が肩身が狭かった(私はいつも肩身の狭い思いをしていました)のに、今では、自分の中にある勇気を振り絞らなければ発言できないのです。
「みんなから白い目で見られるかも…でも言わなければ。これが私の闘いだ!」と、わけのわからない使命感にかられて、やっとの思いで発言しているのです。
けれど、発言した後はいつでも「言ってよかった」と思います。今年もそうでした。
私の後、卒業式で司会をする教務主任(分会長です)が手を上げ、「多数の生徒が起立しないようなことはまずないので、言うことはないのですが、もし多数の生徒が座っていても、その生徒たちに対して『ご起立ください』とは言えません。それは生徒に強制することになるからです。」と言ってくれたのです。私はうれしくてたまりませんでした。
一昨年度から卒業式入学式の進行表に「起立していない生徒多数の場合には、起立を促すようにする。司会『ご起立ください。』それでも、起立しない場合は、副校長が司会席へ移動し、副校長『ご起立ください。』」という文言を入れなければならなくなったのですが、これは生徒への強制に他なりません。そのことが教務主任の発言ではっきりとみんなに伝わったに違いありません。
職員会議の後、若い教員から「いつもありがとうございます。大切なことをしっかり発言してくれて。みんな言いたくてもなかなか言えないんです。」と言われたことも、うれしかったことの一つです。これからも勇気をもって言うべきことを言っていこうと思いました。
2月10日に行われた都高教女性部の「冬のつどい」では、四次訴訟の原告からのレポートもありました。討論の中で、若い教員が自分の思いを語り、「日の丸・君が代」強制問題をしっかりうけとめてくれている若い教員がいることを実感し、頼もしく感じました。この問題を風化させず次につなげていくことは今後ますます切実な課題になっていきます。
そのため昨年度から卒入学式対策本部では、全組合員配布のリーフレットを作成しています。昨年よりも、「もっと伝わる言葉、わかりやすい表現、手に取ってもらえるレイアウト」にこだわって練り上げました。
職場で配布した時、若い教員から「『君が代』を歌いたくない生徒もいるんですね」「昔は卒業式に『国歌斉唱』はなかったんですか」などという声があがりました。
今年は新たな弾圧がありました。私は今年の3月で定年を迎えるのですが、まだまだ元気ですし、どんなに変わり果てても都立高校が大好きなので、5年間は再任用として都立高校で働こうと思っていました。
ところが1月24日再任用の採用が決定した後、夜の10時に校長あてに人事部からとんでもないメールが送られてきたのです。25日の午後校長室で、私は人事部から送られてきた文書を校長が読み上げるのを聞きました。
「懲戒処分歴のある職員に対する事前通告」と題された文書の内容は、年金支給開始年齢に達する年度までは採用するけれど、その後は、平成28年3月に戒告処分されているから任期を更新しないし、非常勤教員にも採用しないというものです。目の前が真っ暗になりました。
文書の中の「再任用職員としての資質に欠けるものがある」という文言にも傷つきました。「こんなに一生懸命仕事しているのに、卒業式で起立しなかっただけで資質に欠けるとみなされるのか」と憤りを感じました。
そして、何よりもあと3年しか都立高校で仕事できないということが辛くてなりませんでした。
自分が、授業だけでなく、行事や生徒会活動、部活動、進路指導も含めた学校の仕事全体をどんなに好きなのかを改めて思い知らされました。
3月12日(火)の都教委要請では、この事前通告についての申し入れも行いました。
今のところまだ卒業式での不起立の情報は入ってきていませんが、不起立があった場合は3月28日(木)8時から都庁第1庁舎前で「処分をするな」という内容のチラシを配布する予定です。被処分者の会のHPをご確認の上、よろしくご協力お願いします。
3月30日(土)には18時から、としま産業振興プラザ6階第3会霞室で卒業式についての集会を行います。不起立があった場合は「卒業式処分抗議・該当者支援総決起集会」を、なかった場合は「卒業式総括集会」を行って、今年の卒業式の状況についての詳しい説明を行います。ぜひお集まりください。
『被処分者の会通信 122号』(2019年3月19日)
◆ 2019年卒業式をめぐる状況と今後の取り組み (被処分者の会通信)
卒入学式対策本部・川村佐和
10.23通達発出から16回目の卒業式が行われています。
最近の私にとって一番大事な取り組みは、卒業式の包括的職務命令が出される職員会議での発言です。できるだけわかりやすく、他の教員に共感してもらえるように、できれば短く…と一か月ぐらい前から考え初め、発言を練りに練ります。職員会議が始まるまでは憂欝になったり、ものすごく緊張したりします。どんな集会で発言するよりも緊張します。
10.23通達が発出する前までは、卒業式前の職員会議で「日の丸・君が代」のことについて、発言しない方が肩身が狭かった(私はいつも肩身の狭い思いをしていました)のに、今では、自分の中にある勇気を振り絞らなければ発言できないのです。
「みんなから白い目で見られるかも…でも言わなければ。これが私の闘いだ!」と、わけのわからない使命感にかられて、やっとの思いで発言しているのです。
けれど、発言した後はいつでも「言ってよかった」と思います。今年もそうでした。
私の後、卒業式で司会をする教務主任(分会長です)が手を上げ、「多数の生徒が起立しないようなことはまずないので、言うことはないのですが、もし多数の生徒が座っていても、その生徒たちに対して『ご起立ください』とは言えません。それは生徒に強制することになるからです。」と言ってくれたのです。私はうれしくてたまりませんでした。
一昨年度から卒業式入学式の進行表に「起立していない生徒多数の場合には、起立を促すようにする。司会『ご起立ください。』それでも、起立しない場合は、副校長が司会席へ移動し、副校長『ご起立ください。』」という文言を入れなければならなくなったのですが、これは生徒への強制に他なりません。そのことが教務主任の発言ではっきりとみんなに伝わったに違いありません。
職員会議の後、若い教員から「いつもありがとうございます。大切なことをしっかり発言してくれて。みんな言いたくてもなかなか言えないんです。」と言われたことも、うれしかったことの一つです。これからも勇気をもって言うべきことを言っていこうと思いました。
2月10日に行われた都高教女性部の「冬のつどい」では、四次訴訟の原告からのレポートもありました。討論の中で、若い教員が自分の思いを語り、「日の丸・君が代」強制問題をしっかりうけとめてくれている若い教員がいることを実感し、頼もしく感じました。この問題を風化させず次につなげていくことは今後ますます切実な課題になっていきます。
そのため昨年度から卒入学式対策本部では、全組合員配布のリーフレットを作成しています。昨年よりも、「もっと伝わる言葉、わかりやすい表現、手に取ってもらえるレイアウト」にこだわって練り上げました。
職場で配布した時、若い教員から「『君が代』を歌いたくない生徒もいるんですね」「昔は卒業式に『国歌斉唱』はなかったんですか」などという声があがりました。
今年は新たな弾圧がありました。私は今年の3月で定年を迎えるのですが、まだまだ元気ですし、どんなに変わり果てても都立高校が大好きなので、5年間は再任用として都立高校で働こうと思っていました。
ところが1月24日再任用の採用が決定した後、夜の10時に校長あてに人事部からとんでもないメールが送られてきたのです。25日の午後校長室で、私は人事部から送られてきた文書を校長が読み上げるのを聞きました。
「懲戒処分歴のある職員に対する事前通告」と題された文書の内容は、年金支給開始年齢に達する年度までは採用するけれど、その後は、平成28年3月に戒告処分されているから任期を更新しないし、非常勤教員にも採用しないというものです。目の前が真っ暗になりました。
文書の中の「再任用職員としての資質に欠けるものがある」という文言にも傷つきました。「こんなに一生懸命仕事しているのに、卒業式で起立しなかっただけで資質に欠けるとみなされるのか」と憤りを感じました。
そして、何よりもあと3年しか都立高校で仕事できないということが辛くてなりませんでした。
自分が、授業だけでなく、行事や生徒会活動、部活動、進路指導も含めた学校の仕事全体をどんなに好きなのかを改めて思い知らされました。
3月12日(火)の都教委要請では、この事前通告についての申し入れも行いました。
今のところまだ卒業式での不起立の情報は入ってきていませんが、不起立があった場合は3月28日(木)8時から都庁第1庁舎前で「処分をするな」という内容のチラシを配布する予定です。被処分者の会のHPをご確認の上、よろしくご協力お願いします。
3月30日(土)には18時から、としま産業振興プラザ6階第3会霞室で卒業式についての集会を行います。不起立があった場合は「卒業式処分抗議・該当者支援総決起集会」を、なかった場合は「卒業式総括集会」を行って、今年の卒業式の状況についての詳しい説明を行います。ぜひお集まりください。
『被処分者の会通信 122号』(2019年3月19日)
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