◆ 新潟県公立高校の現場が抱える問題(報告)
1.教職員管理体制の強化
2016年度末、1人1台配当の校務用PCを新型に更新
→ 「情報漏洩防止のためのセキュリティ強化」として、
㈱Skyの「SKYSEA(スカイシー)」を導入
↓(この結果…)
(1)管理職の承認したUSBメモリ以外は使用不可に。
→ 「持ち帰り仕事」が難しくなり、自宅の私用PCあてにデータを添付してメール送信したところ、異なるアドレスに送信してしまった事例あり。
※根本的問題は「持ち帰り仕事が常態化している労働環境」であり、セキュリティ強化では解決できない。
(2)校長・教頭などの管理職PCから、職員用PCの画面を表示できる「覗き見システム」が設定される
→ 県教委は「あくまでもセキュリティ確認用であり、不用意に職員のPCを閲覧するものであってはならない」と説明したが、実際には…?
※PCのアクセス記録は原則、校務用サーバに残るものであり、管理職による「覗き見」は無意味のはず。
(3)フィルタリング機能が強化された結果、教材研究等に必要なWebサイトまで閲覧できなくなる
(例:「宗教」関連が全て閲覧不可となる。東大寺・比叡山延暦寺・高野山金剛峰寺・本願寺など)
→ 従来は県のセキュリティ担当に申請し、必要なWebサイトのみフィルタリングを解除してもらっていたが、今回申請したところ「新システムに移行後は個別対応できない」との回答。
※セキュリティシステムが事実上「外部委託」され、管理権限を持つはずの県当局がシステムを操作できない現状は正常か?
2.少子化と県教委「県立高校将来構想」
新潟県教委は「平成39年春の中学校卒業者数は、およそ17,800人と見込まれ、平成27年春の21,693人と比べて、3,900人程度減少すると推計」
「この減少数を1クラス40人として換算すると97学級に相当」とし、「1学級あたりの生徒数を40人とし、適正な学校規模を1学年あたり4~8学級」と計画。
↓(この結果…)
(1)全県の公立高校90校のうち、統廃合対象となりうる1学年あたり3学級以下の小規模高校は22校。
→ 冬季の積雪等による交通事情、経済的困難などで遠方の高校に通学できない「高校進学難民」が生じる危惧も。
(2)現在、4学級以上校でも学級減が進んでいる
→ 教職員の「過員処理」に伴う多忙化が進む。
(例)1学年2学級以下校では校務分掌を統廃合し、1人2分掌・2部活顧問の掛け持ち等も常態化。
1学年4学級未満校からは学校図書館司書も削減
(3)教職員の遠距離・長時間通勤が増加する可能性も。特に、商業・工業・農業高校の専門教諭はどうなるか?
→ 現状でも、2015年度には通勤時間が片道1時間超が7%。
実際には、冬季の積雪等による交通事情は、通勤時間の5割増しが見込まれるため、潜在的な通勤困難者は更に増えると思われる。
(4)新潟県教委が高校教職員の採用抑制を進めた結果、現在、40~50歳代が全体の77%を占めている。
→ それでも、定年退職による教員数の自然減と、生徒・学校・学級数の減少が釣り合うかが不透明。
→ なお、2016年度末、高校教諭から教育委員会以外の県庁の行政部局に10人が異動。経緯・詳細は不明。
2017年7月23日「日の丸・君が代」新潟被処分者を支える会(新潟被処分者の会)
1.教職員管理体制の強化
2016年度末、1人1台配当の校務用PCを新型に更新
→ 「情報漏洩防止のためのセキュリティ強化」として、
㈱Skyの「SKYSEA(スカイシー)」を導入
↓(この結果…)
(1)管理職の承認したUSBメモリ以外は使用不可に。
→ 「持ち帰り仕事」が難しくなり、自宅の私用PCあてにデータを添付してメール送信したところ、異なるアドレスに送信してしまった事例あり。
※根本的問題は「持ち帰り仕事が常態化している労働環境」であり、セキュリティ強化では解決できない。
(2)校長・教頭などの管理職PCから、職員用PCの画面を表示できる「覗き見システム」が設定される
→ 県教委は「あくまでもセキュリティ確認用であり、不用意に職員のPCを閲覧するものであってはならない」と説明したが、実際には…?
※PCのアクセス記録は原則、校務用サーバに残るものであり、管理職による「覗き見」は無意味のはず。
(3)フィルタリング機能が強化された結果、教材研究等に必要なWebサイトまで閲覧できなくなる
(例:「宗教」関連が全て閲覧不可となる。東大寺・比叡山延暦寺・高野山金剛峰寺・本願寺など)
→ 従来は県のセキュリティ担当に申請し、必要なWebサイトのみフィルタリングを解除してもらっていたが、今回申請したところ「新システムに移行後は個別対応できない」との回答。
※セキュリティシステムが事実上「外部委託」され、管理権限を持つはずの県当局がシステムを操作できない現状は正常か?
2.少子化と県教委「県立高校将来構想」
新潟県教委は「平成39年春の中学校卒業者数は、およそ17,800人と見込まれ、平成27年春の21,693人と比べて、3,900人程度減少すると推計」
「この減少数を1クラス40人として換算すると97学級に相当」とし、「1学級あたりの生徒数を40人とし、適正な学校規模を1学年あたり4~8学級」と計画。
↓(この結果…)
(1)全県の公立高校90校のうち、統廃合対象となりうる1学年あたり3学級以下の小規模高校は22校。
→ 冬季の積雪等による交通事情、経済的困難などで遠方の高校に通学できない「高校進学難民」が生じる危惧も。
(2)現在、4学級以上校でも学級減が進んでいる
→ 教職員の「過員処理」に伴う多忙化が進む。
(例)1学年2学級以下校では校務分掌を統廃合し、1人2分掌・2部活顧問の掛け持ち等も常態化。
1学年4学級未満校からは学校図書館司書も削減
(3)教職員の遠距離・長時間通勤が増加する可能性も。特に、商業・工業・農業高校の専門教諭はどうなるか?
→ 現状でも、2015年度には通勤時間が片道1時間超が7%。
実際には、冬季の積雪等による交通事情は、通勤時間の5割増しが見込まれるため、潜在的な通勤困難者は更に増えると思われる。
(4)新潟県教委が高校教職員の採用抑制を進めた結果、現在、40~50歳代が全体の77%を占めている。
→ それでも、定年退職による教員数の自然減と、生徒・学校・学級数の減少が釣り合うかが不透明。
→ なお、2016年度末、高校教諭から教育委員会以外の県庁の行政部局に10人が異動。経緯・詳細は不明。
「日の丸・君が代」新潟被処分者を支える会(新潟被処分者の会)
〒950-0950新潟市中央区鳥屋野南2-14-12(星野信明方)
TEL090-5530-4690 FAX025-285-7572
【年会費・カンパ振込先】郵便振替00500-8-58806 加入者名:新潟被処分者の会
〒950-0950新潟市中央区鳥屋野南2-14-12(星野信明方)
TEL090-5530-4690 FAX025-285-7572
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