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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

処分撤回を求めて(430)

2016年11月14日 | 日の丸・君が代関連ニュース
東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

 ◆ 「日の丸・君が代」強制は戦争への道
   ~「君が代」四次訴訟第2回証人尋問報告


 ■ 国外には原発輸出 国内では原発再稼働
   ~これが「唯一の被爆国」のすることか

 私たちの東京「君が代」裁判四次訴訟第2回証人尋問が行われた11月11日、安倍政権はインドへの原発輸出を可能にする「日印原子力協定」に調印しました。安倍政権は、「唯一の被爆国」としの道義的立場をかなぐり捨て、国外には原発を輸出し、国内では原発再稼働を推進しています。
 一方で、戦争法を実働化する自衛隊の南スーダンへの「駆け付け警護」の新任務付与のための閣議決定を明後日15日に強行しようとしています。被処分者の会は、総がかり行動実行委員会の諸行動に参加します。
 ☆ 11月15日(火)
 自衛隊は南スーダンからただちに撤退を!戦争法の発動と「新任務付与」に反対! 殺すな!殺されるな!官邸前緊急行動
  午前7時45分 首相官邸前
  主催:総がかり行動実行委員会

 ☆ 11月19日(土)
 安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地に行くな!国会包囲行動(19日行動) 
  14時 衆議院第2議員会館前
  →(目印)首相官邸寄りに被処分者の会のノボリ旗あり。



 ◆ 「日の丸・君が代」強制は戦争への道~原告らの共通の思い
 11月11日、東京「君が代」裁判第四次訴訟の第2回証人尋問(原告本人尋問)行われました。当日は、10月14日の第1回原告7名の尋問に続き、6名の原告の尋問(午前2名、午後4名)が行われました。法廷は、たまたま法廷見学に来た中学生も含め、傍聴席は、ほぼ満席になりました。午前は土砂降りの雨にもかかわらず、傍聴に駆け付けて来た人に心より御礼申し上げます。
 原告14名の大人数の訴訟において尋問を希望した原告13名全員の尋問が実現するのは、極めて稀です。また、現職の都立学校教員が14名中8名を占めており、現在の都立学校の現場の状況も反映した尋問となりました。
 13名の尋問は切り口は違っても、一つの「協奏曲」であると感じました。

 2回の尋問を通して共通に語られたキーワードは、「『日の丸・君が代』強制は戦争への道」ということでした。
 例えば、現職の都立高校教員のある原告は、要旨次のように述べました。
 「戦争は教室から始まると言われますが、10・23通達下の入学式、卒業式はまさにそうだ。式の主人公が生徒ではなく『日の丸・君が代』になっている。『日の丸・君が代』を強制し国家に対する忠誠心を強要するのは、『戦争ができる国』への準備だ。歴史を見れば、『お国のために命を投げ出すこどもづくり』だと思う。」
 「『日の丸・君が代』強制は戦争への道」との思いは、尋問で原告らが共通して語っていました。
 ◆ 東京の教育を荒廃させた10・23通達~教育の原点とは
 もう一つ共通して語られたのキーワードは、「教育の原点は自分で考え、自分で決定し、自分で行動する人間を育てること」ということでした。
 尋問では、様々な困難に直面し悩み、時には荒れる生徒に正面から向き合い、寄り添い、時には共感しながら、生徒の成長を目にして「教員として担任として生き甲斐・やりがいを感じた」という実践のエピソードが感動的に語られました。傍聴者の中には、目に涙を浮かべて聞いていた人も多くいました。
 都立高校では職員会議を中心にした活発な議論を通じての教職員の合意形成により自由闊達な教育活動が行われていました。新任の教員もベテランも自由・対等に議論に加わり、職員会議が真に「研修の場」とも言える状況でした。
 ところが10・23通達(2003年)と職員会議の挙手採決禁止通知(2006年4月13日 学校経営適正化通知)により、職員会議が上からの「伝達の場」となってしまいました。「どうせ校長が決めるのだから言っても無駄」という雰囲気が蔓延しています。
 人事考課制度(業績評価制度)の導入で、教職員が校長に5段階にで評価され、CDの評価を受けると一時金が減額され、人事異動でも不利益な扱いを受ける現実なので、職員会議で意見を言えなくなっています。
 これは「教育の荒廃」以外の何ものでもありません。こんな学校にした都教委の責任を裁判を通じて告発し続け、「教育の原点」を問い続けます。
 ◆ 「日の丸・君が代」強制は「踏み絵」だ!
 四次訴訟原告の中には、クリスチャンが2名います。澤藤統一郎弁護士の「憲法日記」(→http://article9.jp/wordpress/)からある原告の尋問での発言を引用します。少し長くなりますが、是非お読みください。
 「人の心と身体は一体のものです。信仰者にとって、踏み絵を踏むことは、心が張り裂けることです。心と切り離して体だけが聖像を踏んでいるなどと割り切ることはできません。身体から心を切り離そうとしても、できないのです。身体が聖像を踏めば、心が血を流し、心が病気になってしまうのです。
 「君が代」を唱うために、「日の丸」に向かって起立することも、踏み絵と同じことなのです。キリスト者にとっては、これは自分の信仰とは異なる宗教的儀礼の所作を強制されることなのです。踏み絵と同様に、どうしてもできないということをご理解いただきたいと思います。」
 「卒業式は最後の授業です。そして、門出です。生徒を主人公として、さまざまな工夫の積み重ねがされてきました。それを「10・23通達」が破壊しました。通達後、学校の主人公は、一人ひとりの生徒ではなく、日の丸・君が代になってしまいました。つまりは国家が主人公ということです。」
 「そのことを象徴する、こんな事例があります。ある養護学校で、筋ジストロフィー症の生徒の呼吸器に不具合が生じて、「君が代」斉唱時に緊急を知らせる「ピーピー」というアラームが鳴ったという事件がありました。看護師が走り寄ってかがみこんで処置をしている最中に、副校長がそばに来て『起立しなさい』と命じたのです。『大丈夫ですか』と生徒を気遣うのではなく、『起立しなさい』なのです。「10・23通達」以前には、まったく考えられなかったことです。生徒の命よりも、君が代を大事にするという恐ろしいことになったと思いました。」
 ◆ 闘いは続きます。次回証人尋問3回目(学者尋問 12月9日)の傍聴を!
 ★ 東京「君が代」裁判第四次訴訟・学者証人尋問
   (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 12月9日(金)
  9時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
  9時55分 開廷 12時(予定)まで
  東京地裁103号(大法廷 定員98名)
  内容:学者証人尋問 中川律(埼玉大学准教授)
  報告集会:弁護士会館5階502EF


 ◆ 裁判傍聴に裁判所へ行こう!
   ―粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判に絶大なご支援を!

 ★ 東京「再雇用拒否」第三次訴訟・控訴審第3回口頭弁論
   (東京地裁民事19部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 12月5日(月)
  13時30分傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
  14時開廷
  東京高裁511号(定員42名)
  報告集会場所未定。追って連絡。

<東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。


10・23集会アピール、都教委請願書掲載。
「お知らせ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(10月24日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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