▼ 杉並区 教育基本条例を断念
<転送歓迎>(重複ご容赦)
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」。の渡部です。
東京・杉並区の方から、以下のようなメールが届きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京新聞が6月16日付「杉並区 教育基本条例を断念」と報じました。
2年越しの闘いでしたが、山田区長とその背後のもくろみを砕くことができて、心から嬉しいです。皆さん粘り強く闘われました。
あまりにもお粗末で乱暴な条例構想だったので、当然ながら議会も正常な判断をしたのだと思います。
又公立学校の民営化を打ち上げてしまったので、流石の役所内部も山田区長の暴走についていけなかった感じです。
山田区長の背後にいて、強力に「条例化第一号」を推進していた日本会議一派の影が薄くなっているのでしょうか。
又構造改革一派が、構造改革の見直しの流れで力を落としているのでしょうか。
小泉元首相の推進してきた構造改革が、私たちのくらしの仕組【教育、医療、福祉、農林水産業】を破壊してきたことは、次第に明らかになってきました。
その中の「教育改革」の一環として、今回の公立学校の民営化、市場化構想があったのだと思います。
2002年(平成14年)にオリックスの宮内義彦を議長として(委員にはゴールドマンサックス社の社員も)総合規制改革会議が開かれましたが、教育についても市場化を強く打ち出しています。
廃校になった公立学校を私立学校に転用が可能なようにし、私立学校の開設のハードルをうんと低くすることが盛り込まれています。
「多様な設置主体による教育を推進するため、私立学校の設置を促進する。」とされています。
血税で施設を整え、統廃合で廃校を作り出し、多様な設置主体(民間)が運営!というなんとも都合の良いシステムはどこかでも準備されていたと思ったら、杉並区の教育基本条例でした。
多様な設置主体としての地域運営学校ですが、その構想を具体化しようとしたのが鳴り物入りの和田中だったのだと考えます。
しかも今回の条例構想が、これまでの教育の目的であった「個人の人格の完成」では無く、国家や地域に「個」を帰属させることを目指していました。
それらのことに私たちは、NOを突きつけてきました。
日本会議は首長を取ることで、地域の教育支配をすることを考えていました。
それは2年前に改悪された教育基本法を補完し、教育支配を全国で完成ささるために必要なことだとされていました。
その道具としての教育基本条例制定は、彼等の悲願でもあったものと思われます。
「杉並で突破して全国へ広める」この構想の下の杉並区の教育基本条例でした。
「改革」の顔を持った山田区長の任期中に教育条例第一号が作られる予定でした。
その構想を市民がくいとめた意味はとても大きいと思います。
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ーーーここから記事
■ 杉並区 教育基本条例を断念 法的拘束力「なじまず」憲章に変更、制定へ
2009年6月16日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009061602000046.html
東京都杉並区教育委員会は、区独自の教育理念や地域ぐるみの教育支援を柱とする「教育基本条例」の制定を断念した。
法的拘束力のない「教育憲章」を十二月に制定することを目指す。
十五日の区議会文教委員会で明らかにした。
有識者らでつくる懇談会が二〇〇七年九月、郷土愛をはぐくむ政策の充実などとした提言を提出。
これを受け、区教委は、地方自治体では初となる教育基本条例の制定を目指していた。
提言の内容が、愛国心の表現が焦点となった〇六年十二月施行の改正教育基本法と一部に似ている点があったため、条例制定については区民から反対の意見も出ていた。
区議会の大勢も「法的拘束力を持つ条例は教育になじまない」と慎重な姿勢だった。
区教委は昨年二月に区議会への条例案の提出を見送っており、これに代わる憲章制定は区民や区議会の意見に沿った形となった。
憲章の制定は、議会の議決を必要としない。
区教委の岡本勝美教育改革推進課長は「憲章で長期にわたる区の教育の行動目標を定める方が良いと判断した」と話した。
懇談会の提言は、条例について「すべての区民を対象とした人づくりを地域ぐるみで進める」という基本的な考えを強調。
家庭を教育の原点とし、地域と行政の役割と責務、就学前教育や郷土愛をはぐくむ政策の充実など、行政が取り組むべきことを条例に盛り込むように求めていた。
(小川慎一)
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記事を読む限り、<法的拘束力のない「教育憲章」を十二月に制定することを目指す。>とあるので、手放しでは喜べないのですが、メールにもありますように、『「杉並で突破して全国へ広める」この構想の下の杉並区の教育基本条例』を断念させたことは、大変大きなことだと思います。
一般ピープルの粘り強い闘いが続いています。
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
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東京・杉並区の方から、以下のようなメールが届きました。
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東京新聞が6月16日付「杉並区 教育基本条例を断念」と報じました。
2年越しの闘いでしたが、山田区長とその背後のもくろみを砕くことができて、心から嬉しいです。皆さん粘り強く闘われました。
あまりにもお粗末で乱暴な条例構想だったので、当然ながら議会も正常な判断をしたのだと思います。
又公立学校の民営化を打ち上げてしまったので、流石の役所内部も山田区長の暴走についていけなかった感じです。
山田区長の背後にいて、強力に「条例化第一号」を推進していた日本会議一派の影が薄くなっているのでしょうか。
又構造改革一派が、構造改革の見直しの流れで力を落としているのでしょうか。
小泉元首相の推進してきた構造改革が、私たちのくらしの仕組【教育、医療、福祉、農林水産業】を破壊してきたことは、次第に明らかになってきました。
その中の「教育改革」の一環として、今回の公立学校の民営化、市場化構想があったのだと思います。
2002年(平成14年)にオリックスの宮内義彦を議長として(委員にはゴールドマンサックス社の社員も)総合規制改革会議が開かれましたが、教育についても市場化を強く打ち出しています。
廃校になった公立学校を私立学校に転用が可能なようにし、私立学校の開設のハードルをうんと低くすることが盛り込まれています。
「多様な設置主体による教育を推進するため、私立学校の設置を促進する。」とされています。
血税で施設を整え、統廃合で廃校を作り出し、多様な設置主体(民間)が運営!というなんとも都合の良いシステムはどこかでも準備されていたと思ったら、杉並区の教育基本条例でした。
多様な設置主体としての地域運営学校ですが、その構想を具体化しようとしたのが鳴り物入りの和田中だったのだと考えます。
しかも今回の条例構想が、これまでの教育の目的であった「個人の人格の完成」では無く、国家や地域に「個」を帰属させることを目指していました。
それらのことに私たちは、NOを突きつけてきました。
日本会議は首長を取ることで、地域の教育支配をすることを考えていました。
それは2年前に改悪された教育基本法を補完し、教育支配を全国で完成ささるために必要なことだとされていました。
その道具としての教育基本条例制定は、彼等の悲願でもあったものと思われます。
「杉並で突破して全国へ広める」この構想の下の杉並区の教育基本条例でした。
「改革」の顔を持った山田区長の任期中に教育条例第一号が作られる予定でした。
その構想を市民がくいとめた意味はとても大きいと思います。
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■ 杉並区 教育基本条例を断念 法的拘束力「なじまず」憲章に変更、制定へ
2009年6月16日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009061602000046.html
東京都杉並区教育委員会は、区独自の教育理念や地域ぐるみの教育支援を柱とする「教育基本条例」の制定を断念した。
法的拘束力のない「教育憲章」を十二月に制定することを目指す。
十五日の区議会文教委員会で明らかにした。
有識者らでつくる懇談会が二〇〇七年九月、郷土愛をはぐくむ政策の充実などとした提言を提出。
これを受け、区教委は、地方自治体では初となる教育基本条例の制定を目指していた。
提言の内容が、愛国心の表現が焦点となった〇六年十二月施行の改正教育基本法と一部に似ている点があったため、条例制定については区民から反対の意見も出ていた。
区議会の大勢も「法的拘束力を持つ条例は教育になじまない」と慎重な姿勢だった。
区教委は昨年二月に区議会への条例案の提出を見送っており、これに代わる憲章制定は区民や区議会の意見に沿った形となった。
憲章の制定は、議会の議決を必要としない。
区教委の岡本勝美教育改革推進課長は「憲章で長期にわたる区の教育の行動目標を定める方が良いと判断した」と話した。
懇談会の提言は、条例について「すべての区民を対象とした人づくりを地域ぐるみで進める」という基本的な考えを強調。
家庭を教育の原点とし、地域と行政の役割と責務、就学前教育や郷土愛をはぐくむ政策の充実など、行政が取り組むべきことを条例に盛り込むように求めていた。
(小川慎一)
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記事を読む限り、<法的拘束力のない「教育憲章」を十二月に制定することを目指す。>とあるので、手放しでは喜べないのですが、メールにもありますように、『「杉並で突破して全国へ広める」この構想の下の杉並区の教育基本条例』を断念させたことは、大変大きなことだと思います。
一般ピープルの粘り強い闘いが続いています。
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