よみすて新聞 第5963号(日刊) 2010年(平成22年)4月1日(木曜日) 発行所 読捨新聞東京本社
◆ 卒業式の日の丸・君が代 都立高生の意識は?
「日の丸・君が代」について.都立高校生はどう考えているのだろうか。ある高校の新聞委員会が.全校生徒を対象にアンケート調査をした。卒業式で国歌斉唱の際に起立すると答えたのは35%で、起立しないは43%。また、斉唱するは14%で、斉唱しないは74%だった。
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◆ 起立する35%、斉唱14% 2000年新聞委調査
調査は2000年6月に実施された。回収率は3学年全体で75・2%。
国歌斉唱の際に「起立する」と答えた生徒の主な理由は、「立たない勇気がないから」「今までもそうしてきたから」「こだわらない」など。消極的な回答が目立つ。
一方.「起立しない」とした生徒は、「強制が嫌だから」「宗教上の理由で」「面倒くさい」などを挙げた。
「状況による」「周りに命わせる」という回答もあった。
国歌を「歌う」と答えた理由は、「法制化されたから」「幼稚園、小中学校と歌ってきたから」など。
これに対して、「歌わない」とした理由には「強制だから」「卒業式は生徒が主役だから」などが並んだ。
卒業式で国旗掲揚が行われることについては、賛成が30%で、反対は54%という結果になった。
賛成の理由は、「日の丸が好きだから」「日本の国旗だから」「日の丸の本来の意味や起源には問題がないから」「良い歴史も悪い雁史も象徴している」。
反対の理由は、「掲揚する理旧が分からない」「いろいろな考えの人がいるから」「戦争を連想させるから」「学校の象微ではないから」などが挙げられた。
また、国旗・国歌法が成立したことによって、国民に「愛国心」が生まれると思うかとの質問には、「思う」が3%だったのに対して、「思わない」が85%を占めた。
「むしろ逆効果、反発したくなると思う」「国を好きになるのは国旗や国歌によるものではない」「法制化で愛国心が生まれるのではなく、愛国心があるから国旗や国歌がある」が,愛国心が生まれないとする主な理由だった。
調査をもとに、新聞委は4回の特集を組んだ。
◆ 新聞部の特集「珍しい」
高校生が発行する新聞に「日の丸・君が代」の記事が掲載されるのは、最近では珍しい。そもそも、生徒会や新聞部(新聞委員会)などの高校生の自治・討論活動は全国的に停滞傾向にある。都立高校でも生徒による新聞発行は少ない。
卒業式と「日の丸・君が代」は生徒の身近な問題のはずだが、特集記事は皆無だ。高校新聞の研究を長年続けている新聞教育研究所の大内文一さんも、「都立高校で、日の丸・君が代を特集した新聞はここ数年見たことがない」と話す。
新聞姿が中立公正な立場で、全校生徒を対象に実施した意識調査は貴重だ。
◆ 「一人で意志貫徹」難しく
アンケート調査では、国歌斉唱の際に起立すると答えた生徒は35%で、起立しないは43%。斉唱すると答えた生徒は14%で、斉唱しないは74%、という結果が得られたが、新聞委員会はもう一つこんな質問もぶつけている。
「みんなが斉唱のために起立している中で、あなたは自分の意志によって行動を貫き通すことができますか」
この問いには、28%の生徒力「できる」、37%の生徒が「できない」と答えた。30%は「その他」で、「その場になってみないと分からない」としている。
ほかの大勢と違ったことをするのには勇気がいる。それがたった一人だけとなれば、さらに大変な勇気と覚悟が必要となるに違いない。そんな思い悩む心の内が、この数字にはよく現れている。とても興味深い質問と回答だ。
東京・教育の自由裁判をすすめる会 〒160-0008 新宿区三栄町6小椋ビル401(FAX 03-6423-8420)
◆ 卒業式の日の丸・君が代 都立高生の意識は?
「日の丸・君が代」について.都立高校生はどう考えているのだろうか。ある高校の新聞委員会が.全校生徒を対象にアンケート調査をした。卒業式で国歌斉唱の際に起立すると答えたのは35%で、起立しないは43%。また、斉唱するは14%で、斉唱しないは74%だった。
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◆ 起立する35%、斉唱14% 2000年新聞委調査
調査は2000年6月に実施された。回収率は3学年全体で75・2%。
国歌斉唱の際に「起立する」と答えた生徒の主な理由は、「立たない勇気がないから」「今までもそうしてきたから」「こだわらない」など。消極的な回答が目立つ。
一方.「起立しない」とした生徒は、「強制が嫌だから」「宗教上の理由で」「面倒くさい」などを挙げた。
「状況による」「周りに命わせる」という回答もあった。
国歌を「歌う」と答えた理由は、「法制化されたから」「幼稚園、小中学校と歌ってきたから」など。
これに対して、「歌わない」とした理由には「強制だから」「卒業式は生徒が主役だから」などが並んだ。
卒業式で国旗掲揚が行われることについては、賛成が30%で、反対は54%という結果になった。
賛成の理由は、「日の丸が好きだから」「日本の国旗だから」「日の丸の本来の意味や起源には問題がないから」「良い歴史も悪い雁史も象徴している」。
反対の理由は、「掲揚する理旧が分からない」「いろいろな考えの人がいるから」「戦争を連想させるから」「学校の象微ではないから」などが挙げられた。
また、国旗・国歌法が成立したことによって、国民に「愛国心」が生まれると思うかとの質問には、「思う」が3%だったのに対して、「思わない」が85%を占めた。
「むしろ逆効果、反発したくなると思う」「国を好きになるのは国旗や国歌によるものではない」「法制化で愛国心が生まれるのではなく、愛国心があるから国旗や国歌がある」が,愛国心が生まれないとする主な理由だった。
調査をもとに、新聞委は4回の特集を組んだ。
◆ 新聞部の特集「珍しい」
高校生が発行する新聞に「日の丸・君が代」の記事が掲載されるのは、最近では珍しい。そもそも、生徒会や新聞部(新聞委員会)などの高校生の自治・討論活動は全国的に停滞傾向にある。都立高校でも生徒による新聞発行は少ない。
卒業式と「日の丸・君が代」は生徒の身近な問題のはずだが、特集記事は皆無だ。高校新聞の研究を長年続けている新聞教育研究所の大内文一さんも、「都立高校で、日の丸・君が代を特集した新聞はここ数年見たことがない」と話す。
新聞姿が中立公正な立場で、全校生徒を対象に実施した意識調査は貴重だ。
◆ 「一人で意志貫徹」難しく
アンケート調査では、国歌斉唱の際に起立すると答えた生徒は35%で、起立しないは43%。斉唱すると答えた生徒は14%で、斉唱しないは74%、という結果が得られたが、新聞委員会はもう一つこんな質問もぶつけている。
「みんなが斉唱のために起立している中で、あなたは自分の意志によって行動を貫き通すことができますか」
この問いには、28%の生徒力「できる」、37%の生徒が「できない」と答えた。30%は「その他」で、「その場になってみないと分からない」としている。
ほかの大勢と違ったことをするのには勇気がいる。それがたった一人だけとなれば、さらに大変な勇気と覚悟が必要となるに違いない。そんな思い悩む心の内が、この数字にはよく現れている。とても興味深い質問と回答だ。
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