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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

アベを倒そう!(481)<忖度・見せしめ・暗黒裁判、卒業式ビラまき(10)大阪、東京>

2019年03月15日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
 本日(3月14日)、▲ 河原井純子さん・根津公子さんの08年卒業式での「君が代」不起立を巡る東京高裁判決がありました。
 判決言い渡しの824号室の前、中に10人余りの警備の職員、そして傍聴席の一部にはいつもはない記者席のカバー、さらに傍聴席の後ろにはテレビカメラがあり、極めて物々しい状況でした。
 傍聴に駆けつけた多くの人は何が起きたのかと思いました。
 そして始められた判決言い渡し。
 後藤博裁判長は、主文として、被告人の訴えは棄却と述べ、(普通はここで、裁判官はそそくさと逃げるように退出するのですが)次いで「判決要旨」というものを誇らしげに長々と読み上げました。
 それはA4版にして3枚にもわたるものでした。
 しかも、その内容はすでに地裁判決(二人は敗訴)で述べてあることのコピーのような事ばかりでした。
 (①職務命令は憲法違反ではない、②過去の処分歴とその内容が規律・秩序保持の必要性から6ヶ月停職は相当である)
 当然、多くの人が「不当判決!」と声を上げました。

 後でわかった事ですが、こうした異常な警備体制を敷き、TVカメラ(代表取材)を入れさせたのは後藤裁判長であり、こうした用意の上に、彼は「判決要旨」まで読み上げたのです。
 しかもこの判決は多くの学校で卒業式が行われている最中に出されました。
 したがってこれは、他でもなく、見せしめのための判決であり、世間に対し、「君が代」斉唱の儀式で規律や秩序を乱すものは、このような重い処罰を受けて当然なのだ、ということを知らしめるための舞台づくりだったのです。
 「日の丸・君が代」法制定(1999年)当時、政府は繰り返し「強制はしない」と言いましたが、あれから20年、これからは公の場で「君が代」斉唱に抗議する者は皆「非国民」扱いを受けることになるでしょう。
 明らかに安倍政権の意を忖度した判決と言わざるを得ません。
 そうした意味で今回の裁判はまさに忖度・見せしめ・暗黒の裁判だったのです。
 しかし、再び戦前の愚を繰り返してはなりません。
 私たちは、断じてこのような裁判と、「日の丸・君が代」の強制(それを彼らは規律・秩序と言いますが、実際はファシズムです)を認めず、民主的な社会を守るために戦い抜くでしょう。
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 ▲ 卒業式ビラまきの続報、まず大阪からです。
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 (3月14日) (この3月で任期がきれるSさんからです)
 本日のB中学の卒業式ビラまき、5名の方の協力を得て総勢6名で卒業生のほとんどに配布できたと思います。ありがとうございました。
 卒業生にどこまで伝わったか心許ないところもありますが、それでも何かしらの記憶に残れば、と思います。
 ビラをまきを始めてしばらくすると、匿名の電話があったとかで、城東署から警官が2名来て道路使用の許可は取ったのか?等なにかと詮索されました。
 ここの教員であり、正当な労働組合活動を行っているだけだ、校長にも話してあると言うと、一人が校長に尋確認に行き、結構時間が経ってから戻ってきてなにやら2人で相談していました。
 名前を聞くので、「それは校長から聞いただろう」と拒否すると、いやご本人から聞きたい、ビラもほしいと。
 そんなに詰問調でもなく感じも悪くないので、渡すことはできないが読んであげると読み聞かせました。
 どうも、かれらはそれなりの調書を取りたかったような気がしますが、やはり「君が代」に反対する者への介入であり、今後もますます強くなるように思われました。
 おそらく、昨日、校長が市教委へ連絡したので、市教委もしくは学校から警察に匿名で連絡したのでしょう。
 今後もこのような形で「君が代」抵抗者はますます狙われることになると思われますが、少しでも生徒へ届く形で問題にしていきたいと思います。
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 以下に、ビラに書かれた内容を紹介します。
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 この1年間、国語の授業TTを通してわずか週1時間のお付き合いでしたが、ありがとうね!みなさんは、私にとって最後の大事な教え子です。
 だから、「卒業式」のこの日にどうしても伝えたいことがあります。
 ここに書いてあることは、みんなにとって少しわかりにくいかもしれません。
 でも、これが「最後の授業」だと思ってどうか読んでください。

 私は、40年以上、教師をやってきました。学校というところは、いろいろとおかしなところがあります。
 そういうと、そんなこと言っていいの?と思う人もいるかもしれません。
 いいんですよ!「イエスマン」という言葉がありますが、人の言うことに何でも「はい、はい」と言って、無批判に従う人のことです。
 学校のこんなところはおかしい、社会のこんなところは直していかなければならない。
 そんなふうに考えることがないなら私たちの世界は少しもよくなりません。
 つまり批判精神はとても大切なわけです。

 さて、私は「卒業式」についてどうしても納得できないことがあります。
 それは、なぜ、みなさんのハレの日である卒業式に「君が代」すなわち天皇を讃える歌を歌わなければならないのか、ということです。
 私が教師になった頃、その頃は学校で「君が代」を歌うことはありませんでした。
 それは、戦争が終わった後、教師は深く反省したからでした。
 「日の丸」や「君が代」のもと、お国のため、天皇陛下のためと言って教え子を戦場に送ったことを。
 戦争で「教え子」は被害者でありましたが、加害者にもなりました。
 そんなことを二度としてはいけない。
 たとえ知らなかったとはいえ戦争に二度と協力することはあってはならないと誓ったからです。
 私の母は89歳になりましたが、母の受けた教育は、「お国のために」「天皇陛下のために」命を捧げよというものでした。
 死ぬことはちっとも怖くなかったそうです。
 母の話で今でも忘れられないのは、戦地にいる兄に「どうかお国のために戦って死んでください」と手紙を書いた話です。
 そんなふうになったのは「教育」のせいだと母は言います。
 「教育って恐ろしい」――母の話から私はずっとそう思ってきました。

 学校には、ずっと「日の丸」も「君が代」もありませんでした。
 ところが、今から8年前、大阪に「君が代」条例ができました。
 こんな条例があるのは大阪だけです。
 そして、大阪の公立学校全教師に「職務命令」とこの条例に即して全教員に、「君が代」は起立して歌えという「職務命令」といって、卒業式の「君が代」斉唱のとき「立って歌え」と命令されるようになったのです。
 当時、私は府立高校の教員でしたが、それでも、私は歌えないと思いました。
 どうして?たかが歌じゃない?と思う人もいるかもしれません。
 でも、たとえ命令されても教師である以上、私はしたがうことはできませんでした。

 「君が代」を歌わなかった(立たなかった)ことで、私は懲戒処分を受けました。でも少しも後悔はしていません。
 今、そのことで裁判をしているのは、この問題を多くの人に知ってほしいからです。
 なぜ、これほどまでに「君が代」が強制されるのかーー私はそのことがとても怖いのです。
 「学校でナショナリズムが教えられるとき、次に来るのは戦争だ。歴史をみれば、それがわかる」―ある教え子の言葉です・
 これが、私がみなさんにどうしても伝えたかったことです。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 たった1年のそんなに深くない付き合いでしたが、どうかみなさんお元気で!
 できれば、ブログ「みんなで創るもうひとつの学校~ど・こ・で・も学校~」
https://blog.goo.ne.jp/dokodemogakko
を見てくれるとうれしいです。私は、いつもそこにいます。
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 ▲ 東京からです
 (3月14日)
 <国立高校>
(包囲ネットのNさんから)
 本日は1人で国立高校のびらまきをしました。
 100枚近くを撒くことができました。
 国立高校は東京でも有数の進学校です。
 最近の傾向では、進学校ほど受け取りが悪い傾向にあります。
 卒業生の中には、男子の羽織袴と女子の振り袖に袴のいでたちの生徒が多くいて、格差の問題が浮き彫りにされています。
 保護者も和服の正装の人が多く、他の学校との差が目立ちます。
 最近は、小学校の卒業式でも和服が現れていると言うから、教育の格差を象徴しています。
 とにかく生徒は受け取らない。
 保護者は誇らしげに校門で列をついて写真を撮っていました。
 保護者の受け取りはまーまーでした。
 通りかかった市民がびらを受け取り、「これは共産党か?」といって通っていきました。
 「違います」と言ったのですが。
 元同僚が出てきて「Nさんお元気でしたか」と挨拶されました。
 この国立高校は、通学時間が自由なために、例年はいつ登校するのかわからない、何時までもポツンポツンと登校してきていましたが、今年は時間に集中して登校してきていました。
 昔は、進学校と言えば、社会問題に最も関心が高かったのですが、最近は進学校ほど無関心の傾向が特徴的です。
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 民主的な教員が転勤させられ、社会に無関心な受験指導教員が送り込まれていることも大きな原因だと思います。
 校長も彼らも難関校に何人入れたかで評価されるのですから(渡部)

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