<日時>2019年7月21日(日)10:30~17:00
<場所>日比谷図書文化館コンベンションホール(旧日比谷図書館地階)
<講演>世取山洋介(新潟大学准教授・教育法学会事務局長)「『日の丸・君が代』と子どもの良心形成」
<全国各地からの闘いの報告>
(資料代)500円
集会後:銀座デモ
翌7月22日(月)文科省交渉10:00~(衆議院第2議員会館地下第1会議室)
<主催>第9回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会実行委員会
【「日の丸・君が代」攻撃は現代の思想弾圧】
2003年に都教委が「10.23通達」を発出して16年が経過しています。
この間、2011年に、「日の丸・君が代」処分事件に対する一連の最高裁判決が出され、間接的制約による合憲判決がされました。そして、翌2012年には戒告を超える処分は裁量権を逸脱・濫用しているとの最高裁判決が出され、この両不当な判決により、一定の司法判断の結論をみることになりました。しかし、都教委や大阪府・市教委は一方的な解釈により、「過去の処分歴等」によって処分の内実を不当に拡大してきています。また、「日の丸・君が代」処分に伴う退職後の再雇用拒否事件においても、下級審判決を否定した最高裁の不当な判決を出すなどして司法判断はより悪化し、安倍忖度判決に陥っています。「日の丸・君が代」の強制とその判決は、教育を思想弾圧するものであり、教育現場を「ブラック化」し、将来、子どもたちを戦場に駆りたてていくことにつながっていきます。
【安倍政権下で教育は「危機」から「崩壊」へ】
安倍政権は、2015年に戦争法とも言える安保関連法を強行採決し、「戦争のできる国」への体制を確立しました。そして、憲法9条改憲を画策し、森友・加計問題や労務統計の改ざんなど、虚偽と欺瞞の政治を蔓延させ、司法とマスコミを制圧し独裁的体制を作っています。また、アベノミクスの失敗により、貧富の格差と社会全体の退廃が進み、無差別な暴力事件や幼児虐待・いじめなどのストレス犯罪が多発しています。教育においても長時間労働だけでなく、道徳の教科化や「政府見解」を付記して国定教科書化が進行しており、教育内容への介入・支配を一挙に推し進めようとしています。教育現場は今、教育の崩壊の状況に陥っているのです。
【「愛国心」を刷り込む天皇代替わりとオリンピック】
2019年は日本の近現代史において重大な位置を占めることになります。安倍政権による改憲発議の策動だけでなく、天皇代替わり・元号改定、オリンピック・パラリンピックの開催に向けた国家総動員の体制作りが進んでいます。更に、大阪万博によっても国家的な事業の推進と、これに便乗した新自由主義的な政策による国家統制が加速しています。そして教育現場もこれらの国家事業に動員され、「愛国心」の日常的な刷り込みことにより、国家のための教育へと変質可化されようとしています。その教育体制は、新自由主義的体制であると同時に支配と統制の体制でもあります。私達はこうした子どもの人格形成を否定した教育体制を許すことができません。
★ 7月21日(日)集会プログラム(予定・敬称略)
10:30 開会挨拶・基調報告
10:40 ○講演 世取山洋介(新潟大学准教授)「『日の丸・君が代』と子どもの良心形成」
11:50 東京の裁判闘争(原告4名)
12:30 昼休み
13:30 大阪の裁判闘争(原告・支援者8名)
14:10 全国のひのきみの闘い(宮城・千葉・神奈川・新潟・愛知・兵庫・広島・福岡)
15:30 市民と諸団体の闘い
・東京小学校条件附採用教員免職撤回裁判原告から
・東京朝鮮高校生の裁判を支援する会(長谷川和男)
・道徳の教科化を考える会(宮澤弘道)
・靖国・天皇制問題情報センター(中川信明)
・オリ・パラ副読本問題(学校ユニオン 酒井雅巳)
・interschooljournal編集長(平松けんじ)
・大学の学園祭での自衛隊勧誘問題(五十嵐やす子板橋区議)
・憲法9条を守る地域の闘い(辻よし子あきる野市議)
16:50 行動提起 閉会挨拶
17:00 銀座デモ出発
★ 7月22日(月)文科省交渉 衆議院第2議員会館地下第1会議室
9:30 通行証配布
10:00 文科省側から事前質問に対する一括回答
10:30 第1分野(日の丸・君が代)の質疑応答
10:50 第2分野(大阪の教育施策)の質疑応答
11:10 第3分野(教育課題全般)の質疑応答
11:30 まとめの集会
--集会への賛同をお願いします--
【賛同金】<個人>1,000円、<団体>2,000円
【郵便振替】00110-5-449424<加入者名>「全国学習・交流集会」
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