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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

フジ・メディアHD株主総会で、扶桑社・育鵬社・セクハラ・差別発言等を質問

2019年06月29日 | 増田の部屋
 ◆ 育鵬社教科書&「人間の不良品」問題、
   フジ・メディアHD株主総会で質問


皆様 こんにちは。増田です。これはBCCで送信しています。重複・長文、ご容赦を!
 本日、午後10時から台場のホテルで件名株主総会があり、添付の質問状を前もって郵送しておきました。
 今年は、フジ側はさらにひどく横暴になっている感じでした。一般的な事前質問に対しては少しは、最初の報告説明の時に取り上げていたのに、それも全然なしで、当然、私の質問状への説明はありません。
 しかも、去年までは無かったのに「質問は3分以内にしてください。それ以上になりますとマイクの音量を絞ったり、消すこともあります」って!? なんとも高圧的
 「たくさんの株主さんに発言していただきたいので」なんてことは表向きで「都合の悪い質問を最小限にさせたい」ってことでしかありません。
 私の質問中も「もう3分、経ちました。まとめてください」なんて言うんで「だから、事前質問状を出してるんですよ。それにきちんと答えていれば、会場質問しなくて済んだでしょう」と言って、質問を続けました。でも、もちろん、大幅に端折りました。
 以下、回答を簡単にご報告。(私の脳みそ記憶ですので、正確ではありません。)
 1、扶桑社の経営状態について、今年は載せなかったのは「他意は無く」純利益は6700万円あり、黒字である。
 2、育鵬社については扶桑社の子会社であり「規模が小さく」「非連結会社」であり、特に報告する義務はないが、純利益は4500万円とHPには載せてある※。
 「赤字になっているはずだから教科書発行から撤退を」については「『赤字かどうか』ではなく、株主さんも言われるように、企業には社会的責任があるから」発行を続ける
 ※ 私が質問状を作成するために先週確認した時、育鵬社HPには去年度の第11期公告という文言しかなくクリックしても「Not Found」だったのに、今、見たら第12期公告が6月19日付で載ってました。
 3、松本人志の「体を使って」発言、「人間には不良品が絶対に」出る発言については、編集責任はあるが「差別の意図は無かった」のであり、今後も適切に「コンプライアンス」を守ってやっていく。
 4、扶桑社『週刊SPA!』については謝罪をし、再発防止に努めている。
 私が会場から「原因をハッキリさせなければ再発防止はできませんよ」と言ったんですが無視されました。
 5、女性役員についてはニッポン放送(ラジオ)でグループ会社では初の女性社長が誕生した。フジの執行役員には女性が2名いる。これからも「適切な形」を目指す。
 3,4の対応から見る限り、フジ・メディアHD(株)は、松本のセクハラ発言・「不良品」発言を客観的には擁護しているとしか言えません。
 これで、「国連グローバル・コンパクト(原則1 企業は、国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重すべきである。原則2 企業は、自らが人権侵害に加担してはならない)に署名しました」なんて胸を張れるんでしょうか?
...

株式会社フジ・メディア・ホールディングス
代表取締役会長 嘉納修治 殿
2019年6月20日
株主 増田都子

◎ 株式会社フジ・メディア・ホールディングス 第78回定時株主総会に対する質問状

 1 第77回株主総会(2018年)における当社の対応について
 当社の第77回株主総会においても前年同様、私が事前に提出した質問状に関しては、全く回答がなされなかった。会場での私の質問については、それまで会長だった日枝氏が一応は引退されたせいか、一応、3分の2程度は正対して回答したが、中身はとても分かりにくく、会社法に規定された説明義務に違反している。このことに厳重に抗議するとともに、今回の質問状には会場質問しなくて済むように誠実に回答するよう求める。
 2 扶桑社 及び その子会社・育鵬社の教科書問題について
 当社の全額出資子会社・扶桑社及び、その子会社・育鵬社の教科書発行部門の経営状況及び会社運営状況については、国民の共有財産である電波を借りて、国から免許を得て放送事業(子会社・フジテレビジョン等)を行っている当社にとって、極めて重大な経営上の問題である。
 しかし、今までは扶桑社について、定時株主総会通知の事業報告において「書籍でヒット作に恵まれたことで増収増益となりました。」等、経営状態について言及されていたのに、今年度の定時株主総会通知の事業報告には一言も触れられていない。
  ① これはなぜか?
  ② 減収・減益なので公表できないのではないか?
  ③ 扶桑社の経営状態について正直に情報開示されたい。

 また、育鵬社については中学校歴史及び公民教科書の出版において、採択活動の失敗により毎年度に多額の赤字を計上し続け、今後も大幅な黒字化の見通しが得られるとは思われない状況にあり、扶桑社の足を引っ張っているのではないかと思われるところ、不思議なことに育鵬社HPには去年度の第11期の決算公告が未だに言葉としては出ているが、クリックしても中身は「Not Found」で見ることができなくなっている。
 見ることができた去年は、2018年3月末時点での「貸借対照表の要旨」のみが明らかにされ、利益剰余金は2億1368万円の赤字となっていた。
 これについて去年、質問状への回答が無かったので、この会場で質問したとき「2億1368万円の赤字は育鵬社を立ち上げた時の負債が残っているためで、教科書出版については2013年度から黒字になっている。『育鵬社の詳細な業績』などについては公表するような定めはありません。定められた決算短信等は適切に開示しています。」という主旨の回答をされた。
  ④ では、なぜ、育鵬社HPでは、第12期の決算公告を掲載しないのか? 説明されたい。
  ⑤ もしかしたら、赤字が増大しているのはないかと思われるので、速やかに第12期の決算公告を育鵬社HPに掲載し、この総会においても資料として開示されたい。
  ⑥ 扶桑社が直接、教科書を発行していた2001年度用以来、今日の育鵬社による発行体制に変えてもなお中学教科書の発行においては赤字状態が続いているはずである。しかし、当社は「育鵬社の教科書販売は黒字である」と強弁される。しかし、口で言うだけで証拠は全く無い。黒字ならば、証拠を挙げられたい。
  ⑦ 以下は去年の総会質問状において提案したことであるが、全く無視された。しかし、事情は全く変わらないので、今年度も提案するので、その可否について答えられたい。
  無償措置法等では、採択部数が採算点に達しないなどの場合、供給辞退を申し出ることができるとされている。現在の2016年度からの本来の4年周期分については初年度の2016年度分供給(教科書を発行し学校現場に送り届けることを「供給」という)の際にそうした手続きをしていないので、2019年度・本年度分までの供給は社会的責任として果たす必要がある。
  よって、本年度分までは供給義務を果たした上で、少しでも赤字の発生を防ぐという意味で、来年2020年度分の供給を辞退するように育鵬社に指導・指示されたい。
  ⑧ さらに次の改善策を提示するので可否について答えられたい。
  仮に2020年度分までは現行版教科書の供給を続けるとしても、新学習指導要領に基づく全面改定版の中学歴史・公民教科書については、現行版の採択率約6%を大幅に改善させて10%のレベルに高められるような状況の変化はほとんど期待できない。
  それどころか、2015年夏の採択で3%から6%への採択増加をもたらした最大の要因である、新規採択地区の大阪市全市一括採択地区では、育鵬社社員にそそのかされたフジ住宅経営者による社員総動員とも言うべき、教科書展示会の感想文・アンケート捏造等行為があってのことだったと判明し、その責任が厳しく追及されて、マスコミ等が今も強い関心を示している。しかも、大阪市議会では、採択の全市一括採択から複数採択地区への分割化を求める請願が採択されている。
  こうしたことから、2020年夏の中学教科書採択では、前回同様の6%の採択率維持は極めて難しいと見込まれる。それは、現行版の場合以上の赤字増加は確実ということを意味し、フジ・メディア・ホールディングス株主としては看過しがたい事態と考える。
  フジ・メディア・ホールディングスとしては、黒字化の見込みがなく、赤字幅の増大がほぼ確実とされる中学歴史・公民教科書出版については、新学習指導要領に基づく全面改定を機に、潔く撤退することで経営の健全化を図り、株主の利益を守るべきである。
 3、フジテレビにおける誤報問題、セクハラ・差別等の問題について
 フジテレビにおける誤報問題については一昨年度・昨年度と続いて問題となり、質問状への回答が無かったので会場質問した。一昨年は総会一か月後の「とくダネ!」において、一般男性を無関係であるのに容疑者として放送し、その一か月後には、放送した時点では書類送検されていなかった京都府議会議員について「書類送検された」と誤った情報を放送し、当然、放送倫理検証委員会(BPO)から「放送倫理違反があった」と判断された。
 ところが、その後も相変わらず、事態は改善されず、公共の電波を使いながら何回も誤報、セクハラ・差別問題等の人権侵害が頻出している。以下、いくつか事例を挙げる。
 去年の私の会場でのこの件に関する質問に対しては「皆様にご心配おかけしたことは申し訳なく、その後、BPOから講師を呼んで研修を行いました。」と回答された。
 ところが、去年の総会があった6月24日の回答の、その舌の根が乾かぬ7月8日放送「『Mr.サンデー』(日曜・後10時)で「西日本での記録的豪雨を報じる際、岡山県のアルミ工場の爆発した瞬間「独自映像」として放映された映像が、インターネット上で拡散している2015年に中国・天津で起きた工場爆発の映像だったと思われることが10日、分かった。」とスポーツ報知で報道されてしまった。
 同報道によると「フジテレビ企業広報部では『スポーツ報知』の取材に『ご質問の映像は、爆発を撮影したという方から入手したものですが、異なる爆発の映像ではというご指摘があり、現在、改めて事実関係を確認しているところです』と返答」ということであるが、
  ① 「BPOから講師を呼んで研修を行いました」結果がこれであるのは、どういうことだったのか、本件誤報…と言うより、捏造と言ったほうがいいかもしれないが…について「BPOから講師を呼んで研修」が全く無意味だったことについて、どのように当社では総括されたのか明らかにされたい。
  ② 本年1月13日放送の「ワイドナショー」において、NGT48の山口真帆さんがファンの男性から暴行を受けた事件について指原莉乃さんが真面目にコメントしたのに対し、番組の主コメンテーターというべき松本人志が指原さんに対して「それはお得意の体を使って、何とかするとか」と発言した。信じられないセクハラ発言である。
 これに対してフジテレビには視聴者から抗議や問い合わせが殺到してたようだがフジテレビの回答は「視聴者の皆様からはさまざまなご意見を頂戴しており、今後の番組作りの参考にさせていただきます。なお、これ以上の制作の詳細についてはお答えしておりません。」という、これまた無責任極まる態度であった。
 これは編集録画されたものであるから、この発言をそのまま放映したことは、フジテレビでは、女性に対する気持ち悪いセクハラ発言に対して問題意識がゼロだったことを示しているのではないか、と言われても仕方が無いことになる。
 本来、人権尊重意識があれば、松本は降板させていただろうと考えるが、この気持ちの悪い松本によるセクハラ発言事件に関して、当社は、この発言を女性に対する許しがたい侮辱、「セクハラ」と認識しているかどうか、現在、当社はいかなる見解を持っているのか、明らかにされたい。
  ③ もし、この時、しっかりと松本のセクハラに対して対処し、降板させていれば、本年6月2日の同番組において、松本の「不良品」発言が出ることが無かったのは明らかである。
  この発言は「人間が生まれてくる中で、どうしても不良品っていうのは何万個に1個、絶対に(生まれる)。これはしょうがないと思う。それを何十万個、何百万個に1つくらいに減らすことはできるのかな、みんなの努力で。こういう人たちは居ますから、絶対数。もう、その人達同士でやり合ってほしい」というものだった。人間を工業製品に例え、「絶対に不良品」が「居る」という主張…その対極には「優良品」の人間も居る、ということだが、これはナチスの優生思想にもつながるもので、人権尊重意識が身についてれば、出てくることはない発言である。
  この番組は録画編集であるから公序良俗に反する発言はカットもできたはずである。ところが、フジテレビは、この発言をそのまま放送した。そして批判されると「スポーツ報知」によれば、フジテレビの石原隆取締役は「事前に収録した際に我々としては、その発言のなかに差別的な意味合いは含まれていないという判断で(放送した)。いろいろな意見を戦わす、議論する番組でございますので、そう言った差別的意図はないということが伝わるだろうと思って放送したつもりですが、放送後にそうした批判が出ていることも認識しております」「今後は我々がそういった意図でなくても、そうしたご批判として受け取られる可能性があることに関しては、きちんと我々も受け止めて、今後の番組ではそう言ったご批判を番組作りに生かしていきたいと思っています」と釈明したそうである。
  一部に「フジテレビ幹部が謝罪」という記事もあったようだが、これはとても「謝罪」という言葉に値する発言ではない。松本の発言をカットしなかったフジテレビの姿勢についての言い訳だけでしかなく、「不良品」発言をした当の松本の責任にはほとんど触れていないどころか「差別的意図はない」と擁護さえしている。
 -1、指原さんに対する酷いセクハラ発言で松本の人権尊重意識の欠落が明白になっていたにもかかわらず降板させず、謝罪もさせずにそのまま起用し続けたフジテレビの責任について、どう考えるのか、当社の見解を明らかにされたい。
 -2、また、この石原取締役の発言からすると「差別的意図はない」となれば、いくらでも「差別」発言が許容されることになるが、当社の見解を明らかにされたい。
 -3、フジテレビでは現在も松本を降板させずに、主コメンテーターとして起用し続けているが、このことについて当社の見解を明らかにされたい。
 その際、「傘下の会社の経営方針については不干渉を基本としている」というような遁辞は使用しないでいただきたい。当社HPにおいては「2018年4月 フジ・メディア・ホールディングスは 国連グローバル・コンパクト(United Nations Global Compact)に署名しました」として10原則が掲載されている。
 その「原則1」は「企業は、国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重すべきである」で、「原則2」は「企業は、自らが人権侵害に加担してはならない」である。
 松本をこのまま、何の謝罪も反省の弁も無いままに起用し続けることは、1月13日の酷いセクハラ発言と、6月2日の人間を「不良品」―「優良品」に弁別する酷い差別・優生思想発言を当社が許容していることを明らかにするものであり、この国連10原則の1・2「企業は、国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重すべきである」「企業は、自らが人権侵害に加担してはならない」にモロに違反し、当社「自らが人権侵害に加担」することである。
 -4、国連グローバル・コンパクトのHPで見ると、署名企業は、毎年「進捗状況に関するコミュニケーション (CoP)」として「10原則を実施するために当社がとった実践的な行動の説明」等を報告することになっているようである。当社は、このセクハラ発言や人間には「不良品が絶対にいる」という発言を公共の電波を使って垂れ流した件に関して、どのように報告されるか、見解をうかがいたい。
  ④ フジテレビにおいては長年セクハラや差別発言を許容する風土が根付いていたのではないかとしか思えないが、それは役員・管理職構成にあまりにも女性が少ないことも影響しているのではないかとも考えられる。もちろん、女性なら誰でもいいわけではなく、自民党の杉田某議員のように、LGBT差別・英BBCで世界中に報道された伊藤詩織さんに対するセカンドレイプ発言・ヘイトスピーチ等、言いたい放題の名誉男性ともう言うべき女性はお断りであるが、
 ―1、当社における役員・管理職構成において女性はどの程度の割合を占めているか、明らかにされたい。
 -2、役員・管理職構成において、今後、女性をどの程度登用する予定であるか…例えば、先ず20%を目指す等…明らかにされたい。
 4、扶桑社『週刊SPA!』2018年12月25日号「ヤレる女子大学生RANKING」記事について
 「キャンパスが渋谷にある」「男ウケの良さを磨いている」「就活相談で仲良くなれるチャンスが多い」など、その理由とともに1~5位までの大学を実名で出した記事である。若い女性たちを性的対象としか見ない、あまりにも女性を蔑視・差別したこの記事に対しては強い批判が巻き起こり、抗議の署名運動などもなされ最終的に約5万の署名が集まった、と言われている。
 本年1月9日、5つの大学は協力して扶桑社に抗議文を送り、大学の公式サイトでも抗議声明を発表。そこで同日夜『週刊SPA!』犬飼孝司編集長の名前で謝罪文を発表したが、その内容は以下だった。
 「週刊SPA!の特集記事において、女性の尊厳に対する配慮を欠いた稚拙な記事を掲載し、多くの女性を傷つけてしまったことを深くお詫びいたします。また、購読者の皆様に不快な思いをさせてしまったこと、大学関係者の皆様にご迷惑をおかけしまったことを重ねてお詫び申し上げます。
 今回頂戴いたしました多種多様なご意見については、改めて真摯に受け止めるとともに、女性の尊厳に対する配慮を含めて今後の編集方針や誌面づくりに反映させてまいりたいと思っております。」
  ① 当社は、これが真に謝罪になっていると考えるか、見解を明らかにされたい。
  ② なぜ「女性の尊厳に対する配慮を欠いた稚拙な記事を掲載し」てしまったのか、その原因を明らかにしなければ、再発は防止できない。当社は、その原因についてどのように把握しているか、明らかにされたい。
 「子会社のことであるから、当社とは無関係」などとは、よもや、言われないであろうと考えている。
 3-③-3に取り上げたとおり、当社HPにおいては「2018年4月 フジ・メディア・ホールディングスは 国連グローバル・コンパクトに署名しました」として10原則が掲載されている。
 その「原則1 企業は、国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重すべきである  原則2 企業は、自らが人権侵害に加担してはならない」である。
 本件、『週刊SPA!』記事は、この国連10原則の1・2「企業は、国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重すべきである」「企業は、自らが人権侵害に加担してはならない」にモロに違反しており、ハッキリとした見解を出さなければ、当社「自らが人権侵害に加担」することになることに留意されたい。
 ちなみにネット上には、以下のような意見もあった。
 「SPA! を発行する扶桑社はフジサンケイグループ。昔から社会に悪影響を与えるようなゴミ記事ばかり載せているから廃刊に追い込んでいいわw」
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