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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

世田谷国公法弾圧事件第1回控訴審

2010年01月17日 | 平和憲法
   《世田谷国公法弾圧事件 第1回控訴審》
 ▼ 10人の証拠申請を却下 出田孝一裁判長
   公正な審理を最初から拒否・検察と口裏を合わせ

     蓮尾訟廷管理官も法廷に入る 異様な訴訟指揮


 東京都内の警視庁職員官舎で2005年9月、共産党機関紙「しんぶん赤旗」の号外を配布したことが国家公務員法違反だとして、一審で罰金10万円の刑事罰を課せられた弾圧事件。
 厚生労働省の元課長補佐の宇治橋眞一さんの控訴審初公判が14日、東京高裁(出田孝一裁判長・第6刑事部)で行われた。

 公判では弁護人9人が控訴趣意書を陳述し、一審判決と同判決のよりどころとされた猿払事件最高裁判決の誤りを指摘しました。
 船尾徹弁護人が、一審判決が公務員のビラ配布を「政治的偏向」が強いと決め付け、公務員の政治活動を一律に禁止していること批判し、宇治橋さんの行為が「公務員としての外形を有しない『市民』としての行為であり、公務員の身分は全く関係なく、違法性を問う実質的な害悪は存在しない」と主張。
 弁護団は、配布が公務とは無関係の私的な表現行為だとして、公務と私生活を区別せず、一律に政治的な表現行為を規制する国家公務員法の規定は、表現の自由を保障する憲法に反すると共に国際自由権規約第19条25条違反であると主張した。
 今後の後半の進行をめぐって、出田裁判長は弁護人が証拠請求した弁護側請求の被告人質問や証人尋問10人の採用を却下しました。
 弁護団はこれに抗議し、3人の裁判官の忌避申し立てを行いました。
 出田裁判長は、忌避請求されると検事に助けを求め、検事に「忌避の理由がない」と言わせ、なんと出田裁判長は「忌避は、裁判の引き伸ばしをしようとするものであり認められない」と述べて即座に簡易却下した。そのため再度宇治橋氏の弁護団はあらためて忌避を申し立てました。
 弁護人申請の証人には、一審でも証人に採用されず証拠調べが行われていない、同事件の弾圧指揮をとった警視庁公安部の寺田守孝警部と、世田谷警察で屈強な制服警官らによって二重の人間の壁を作って3時間もの接見妨害を受けた弁護団の萩尾健太弁護士らが含まれています。
 閉廷後、司法記者8年目の某記者も「こんな(ひどい)裁判は初めてです。」と驚きを隠しませんでした。
 ※ 抗議先:東京高裁 第6刑事部 出田孝一裁判長
『今 言論・表現の自由があぶない!』(2010/1/14(木))
http://blogs.yahoo.co.jp/jrfs20040729/11488779.html

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