パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

ご多分に漏れず学校という職場も、労働基準法が守られていません

2013年01月04日 | こども危機
  『労働情報』 連載⑦ 若者が変える 若者と変える
 ◆ 「一人遵法闘争」で思うこと
井澤 絵梨子

 昨今はどこの労働現場もそうなんでしようが、ご多分に漏れず学校という職場も、最低基準である労働基準法が守られていません。まず、休憩時間がない。一応15:30~16:15ではあるのですが、取れた試しがありません。
 取ろうとしても、休憩時間に会議が平気で設定されるんです。校長&教頭に「休憩時間になんで会議を入れるの?休憩時間に働かせるなんて違法ですっ!」と!」詰め寄っても、「おっしゃるとおりです…スミマセン。でも、他に時間もないし、本当に申し訳ない…、みなさんに協力をお願いしています」などと言い訳のみで、何の解決にもなりません。
 休憩時間がこんな状態では、もちろん時間外労働も横行しまくりです。

 そんな状況を打破すべく、せめて始めと終わり、つまり勤務開始と終了だけでも時間通りにしようと思い立ち、今年度から、朝は勤務開始の8:30ギリギリ出勤、17:00ぴったり帰宅というのを実行し始めました。休憩時間はともかく、ますは勤務の前と後ろに働かんとこう!と。
 せっかくやるなら、アピールしたほうが良いと思い、朝は8:25に職員室の扉を開けると同時に、できるだけデカイ声で「おはようございま~す!」と叫び(もう、この時点で他の職員はフル稼働)、帰りは17:00過ぎに「お先に失礼しま~す!」(このとき、まだまだみなさん仕事モード)とやっています。
 結果、それまで、疲れを引きずったまま日々仕事をこなしていたのが、家で趣味をしたり、睡眠時間も長めに取れたりで、心身ともに調子が良くなり、仕事にも良い影響で、おまけに組合活動の時間も確保でき、良いことすくめ!
 しかし、一方で、限界をも感じてきています。
 私自身がいくら良くなっても、他の人は当たり前のように17:00過ぎてから仕事をするので、職場状況は一向に変わらない。
 つい先日は17:00過ぎた時間に会議が入り、ホントたまげました。17:00過ぎて働くのが当たり前の環境があるからこそ、平気で会議が入るワケです。
 私は、ことあるごとに「時間外労働を強制するな」と管理職に要求しています。ですから、会議が長引いて17:00を過ぎれば、一応「時間外ですので、お帰りの方はどうぞ…」などと管理職が言うには言うのですが参加せざるを得ない雰囲気満載です。
 全員が17:00帰りを意識して働いていたら、絶対にこうはならないはず。私一人が勤務時間通り働いていても、結局「一人遵法闘争」が続いているだけ。もう、イラッっとくるやら無力感やら。
 結局、仲間を増やしていくしかないんやなあ~、って労働運動の原点みたいな所に思考は戻るのだけれど、そのつながるべき同僚の中でも、私と同世代である20代~30代前半の若者という枠にくくられる人たちの方が長時間勤務の傾向があって、どうしたら、彼ら彼女らとつながっていけるのか…と、頭を悩まし、模索する今日この頃。
 【プロフィール】
 いざわえりこ 大阪市立小学校教員 大阪教育合同労働組合執行委員 新任1年目で免職(解雇)となるが、5年にこわたる解雇撤回闘争に勝利、復職3年目を迎える。
『労働情報 853』(2012/12/15)

コメント    この記事についてブログを書く
« 次の政権が取り組むべき少子... | トップ | 言論・表現の自由を守る会 新... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

こども危機」カテゴリの最新記事