<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
▲ 『新・日本の階級社会』の「第六章 格差をめぐる対立の構図」のなかに、(若者は保守化しているか)という項目がある。そこでは、次のような記述がある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・21世紀に入ったころから、「若者の保守化」が語られるようになった。
最初に話題になったのは、小泉純一郎首相の下で自民党が圧勝した2005年の衆議院選挙(いわゆる「郵政選挙」)で、若者たちの多くが自民党に投票したと報じられたときだろうか。
そして、最近の「ネット右翼」について、樋口直人氏の『日本型排外主義』の記述をを紹介し、
・樋口は、排外主義の活動家たちへのインタビュー調査の結果から、排外主義運動の活動家たちには大卒者が多く、その大部分は正規雇用のホワイトカラーであることを明らかにして、こうした言説(*)を否定している。
(*)その多くが若者、しかも定職をもたない低収入の若者たちだという言説
続けて次のようにも述べている。
・同様に自ら「ネット右翼」を自任し、インターネット上で広い人脈をもつ古谷経衡は、ネット上で自分と交流のある人々(ツイッターのフォロワー、フェイスブックの友達)を対象とする独自の調査から、「ネット右翼」の多くは30歳代または40歳代で、ホワイトカラーと自営業者が多く、大卒者が六割を超え、収入も比較的高いことを明らかにしている(『ネット右翼の逆襲』)。
その上で以下のように述べている。
・それでは、アクティブに活動するわけではない一般の若者たちは、保守化していないのか、データで確認してみよう。
・図表6-1(略)は、1985年から2015年までの自民党支持率の変化を、年齢層別にみたものである。
・・・・・・・
まず、自民党支持率は、1985年から2005年にかけて、すべての年齢層で大きく低下した。・・・
ところが2015年になると、50歳代以上では支持率が低下を続けるが、50歳代以下では支持率が低下を続けるが、40歳代では横ばい、30歳代以下ではわずかながら上昇し、年齢層による支持率の差が縮小した。
つまり、30歳代以下の若者で、自民党支持率が顕著に上昇したというわけではないのだが、支持率が低下しなくなったのは確かで、これに対し50歳代以上の支持率は低下したから、相対的にみれば若者は「自民色」を強めたことになる。
このように限定的な意味でならば、若者の保守化は事実とみてもよいだろう。
筆者は続いて、<「排外主義」と「軍備重視」の実像>として次のようなことを述べている。
・それでは若者たちは、「ネット右翼」などにみられるような排外主義的、あるいは国家主義的な主張に共感しているとみてよいだろうか。
それに関して、「2016年首都圏調査」の結果を示し、次のように述べている。
・若者たちが他の年代に比べて、明確に「排外主義」「軍備重視」の主張を支持しているとはいえない。
・・・「排外主義」に関しては、むしろ高い年齢層で支持する傾向が強くなっており、20歳代は排外主義的な傾向がもっとも弱い。・・・
現代の若者は他の年齢層に比べて、中国人や韓国人の日本に対する批判に理解を示しているとみることもできる。
また次のようにも述べている。
・それでは、学歴の低い若者や低所得の若者、アンダークラスの若者など、下層の若者が保守化しているという主張は正しいだろうか。
・・・とくに下層の若者で「排外主義」「軍備重視」の傾向が強いとは認められなかった。
・この結論は、すべての年齢層を対象に集計しても変わらない。
・・・もっともはっきりしているのは男女差で、男性の方が明らかに排外主義の傾向が強い。
・階級別では新中間階級、正規労働者、アンダークラスの間には差はなく、資本家階級だけ排外主義的な傾向が強くなっている。
そして排外主義的な傾向がもっとも弱いのは、パート主婦である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これらの指摘は、いわゆる「常識的な見方」で若者たちを見てはならないことを示している。
またここには、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「排外主義」に関しては、むしろ高い年齢層で支持する傾向が強くなっており、20歳代は排外主義的な傾向がもっとも弱い。・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という部分があるが、私たちが「杉並1000人委員会」で街宣・署名活動(毎週火曜日・昼の時間帯)をやっていると、多くのの場合、「排外主義」的な観点から私たちに強く文句を言ってくるのは決まって、「むしろ高い年齢層」の「男」なのである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『2.25総決起集会』
<テーマ> 「明治維新」150年と「日の丸・君が代」(仮)
<日 時> 2017年2月25日(日) 13:00~17:00
<場 所> しごとセンター地下講堂
<講 師> 小倉利丸さん(批評家)
<発言者> 未定ですが、学校現場+様々な闘いの現場からの予定
<資料代> 500円
<主 催> 都教委包囲首都圏ネットワーク
==================
【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
==================
東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
==================
対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
http://hinokimi.web.fc2.com/
▲ 『新・日本の階級社会』の「第六章 格差をめぐる対立の構図」のなかに、(若者は保守化しているか)という項目がある。そこでは、次のような記述がある。
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・21世紀に入ったころから、「若者の保守化」が語られるようになった。
最初に話題になったのは、小泉純一郎首相の下で自民党が圧勝した2005年の衆議院選挙(いわゆる「郵政選挙」)で、若者たちの多くが自民党に投票したと報じられたときだろうか。
そして、最近の「ネット右翼」について、樋口直人氏の『日本型排外主義』の記述をを紹介し、
・樋口は、排外主義の活動家たちへのインタビュー調査の結果から、排外主義運動の活動家たちには大卒者が多く、その大部分は正規雇用のホワイトカラーであることを明らかにして、こうした言説(*)を否定している。
(*)その多くが若者、しかも定職をもたない低収入の若者たちだという言説
続けて次のようにも述べている。
・同様に自ら「ネット右翼」を自任し、インターネット上で広い人脈をもつ古谷経衡は、ネット上で自分と交流のある人々(ツイッターのフォロワー、フェイスブックの友達)を対象とする独自の調査から、「ネット右翼」の多くは30歳代または40歳代で、ホワイトカラーと自営業者が多く、大卒者が六割を超え、収入も比較的高いことを明らかにしている(『ネット右翼の逆襲』)。
その上で以下のように述べている。
・それでは、アクティブに活動するわけではない一般の若者たちは、保守化していないのか、データで確認してみよう。
・図表6-1(略)は、1985年から2015年までの自民党支持率の変化を、年齢層別にみたものである。
・・・・・・・
まず、自民党支持率は、1985年から2005年にかけて、すべての年齢層で大きく低下した。・・・
ところが2015年になると、50歳代以上では支持率が低下を続けるが、50歳代以下では支持率が低下を続けるが、40歳代では横ばい、30歳代以下ではわずかながら上昇し、年齢層による支持率の差が縮小した。
つまり、30歳代以下の若者で、自民党支持率が顕著に上昇したというわけではないのだが、支持率が低下しなくなったのは確かで、これに対し50歳代以上の支持率は低下したから、相対的にみれば若者は「自民色」を強めたことになる。
このように限定的な意味でならば、若者の保守化は事実とみてもよいだろう。
筆者は続いて、<「排外主義」と「軍備重視」の実像>として次のようなことを述べている。
・それでは若者たちは、「ネット右翼」などにみられるような排外主義的、あるいは国家主義的な主張に共感しているとみてよいだろうか。
それに関して、「2016年首都圏調査」の結果を示し、次のように述べている。
・若者たちが他の年代に比べて、明確に「排外主義」「軍備重視」の主張を支持しているとはいえない。
・・・「排外主義」に関しては、むしろ高い年齢層で支持する傾向が強くなっており、20歳代は排外主義的な傾向がもっとも弱い。・・・
現代の若者は他の年齢層に比べて、中国人や韓国人の日本に対する批判に理解を示しているとみることもできる。
また次のようにも述べている。
・それでは、学歴の低い若者や低所得の若者、アンダークラスの若者など、下層の若者が保守化しているという主張は正しいだろうか。
・・・とくに下層の若者で「排外主義」「軍備重視」の傾向が強いとは認められなかった。
・この結論は、すべての年齢層を対象に集計しても変わらない。
・・・もっともはっきりしているのは男女差で、男性の方が明らかに排外主義の傾向が強い。
・階級別では新中間階級、正規労働者、アンダークラスの間には差はなく、資本家階級だけ排外主義的な傾向が強くなっている。
そして排外主義的な傾向がもっとも弱いのは、パート主婦である。
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これらの指摘は、いわゆる「常識的な見方」で若者たちを見てはならないことを示している。
またここには、
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「排外主義」に関しては、むしろ高い年齢層で支持する傾向が強くなっており、20歳代は排外主義的な傾向がもっとも弱い。・・」
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という部分があるが、私たちが「杉並1000人委員会」で街宣・署名活動(毎週火曜日・昼の時間帯)をやっていると、多くのの場合、「排外主義」的な観点から私たちに強く文句を言ってくるのは決まって、「むしろ高い年齢層」の「男」なのである。
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『2.25総決起集会』
<テーマ> 「明治維新」150年と「日の丸・君が代」(仮)
<日 時> 2017年2月25日(日) 13:00~17:00
<場 所> しごとセンター地下講堂
<講 師> 小倉利丸さん(批評家)
<発言者> 未定ですが、学校現場+様々な闘いの現場からの予定
<資料代> 500円
<主 催> 都教委包囲首都圏ネットワーク
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
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