▼ オールA推薦でも 不起立なら不合格
都教委の再雇用基準判明
卒業式等の“君が代”斉唱時に不起立し、定年退職後の再雇用を希望した教職員に対し、都教育委員会が、「校長の推薦書等がオールAでも不合格」という“基準”で採用拒否したり、今春の採用面接では面接官の職名・氏名まで隠し続けたりしている実態が明らかになった。
“君が代”強制強化の10・23通達後不起立等を貫き、〇五年と〇六年三月の退職後の再雇用採用を都教委に拒否された、都立高元教諭一三人が提訴した裁判(六月一八日、東京高裁)で、元教諭側が申し立てていた、採用時の校長の推薦書と面接票の提出命令を、稲田龍樹裁判長は却下。
同日の報告集会で、この却下理由を、元教諭側の秋山直人弁護士は、「都教委は『校長の推薦書等がオールAでも、不起立のマイナス評価の方が上回るから不合格』と主張しており、裁判所は提出の必要性なし、と判断してしまった」と解説。浮き彫りになった都教委の恣意的な“基準”に、傍聴者から怒りや驚きの声が出た。
六月二五日には〇七年以降の再雇用不合格者を中心とする都立高元教諭約三〇人が、処分や再雇用採用拒否の撤回等を求める要請書を、都教委の伊藤彰彦・教育情報課長に手渡した。
被処分者の会事務局長の近藤徹さんは「不合格となり都教委に情報開示請求したら、非常勤教員採用の『選考面接要領』(全3頁)や『選考判定基準』、私自身の『評定票』や『(校長が記入する)推薦しない理由』という文書に加え、採用面接官の職名・氏名まですべて墨塗りだ」と、真っ黒の文書を示し追及した。
『週刊金曜日』(2009/7/10【金曜アンテナ】)
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=694
都教委の再雇用基準判明
永野厚男(教育ライター)
卒業式等の“君が代”斉唱時に不起立し、定年退職後の再雇用を希望した教職員に対し、都教育委員会が、「校長の推薦書等がオールAでも不合格」という“基準”で採用拒否したり、今春の採用面接では面接官の職名・氏名まで隠し続けたりしている実態が明らかになった。
“君が代”強制強化の10・23通達後不起立等を貫き、〇五年と〇六年三月の退職後の再雇用採用を都教委に拒否された、都立高元教諭一三人が提訴した裁判(六月一八日、東京高裁)で、元教諭側が申し立てていた、採用時の校長の推薦書と面接票の提出命令を、稲田龍樹裁判長は却下。
同日の報告集会で、この却下理由を、元教諭側の秋山直人弁護士は、「都教委は『校長の推薦書等がオールAでも、不起立のマイナス評価の方が上回るから不合格』と主張しており、裁判所は提出の必要性なし、と判断してしまった」と解説。浮き彫りになった都教委の恣意的な“基準”に、傍聴者から怒りや驚きの声が出た。
六月二五日には〇七年以降の再雇用不合格者を中心とする都立高元教諭約三〇人が、処分や再雇用採用拒否の撤回等を求める要請書を、都教委の伊藤彰彦・教育情報課長に手渡した。
被処分者の会事務局長の近藤徹さんは「不合格となり都教委に情報開示請求したら、非常勤教員採用の『選考面接要領』(全3頁)や『選考判定基準』、私自身の『評定票』や『(校長が記入する)推薦しない理由』という文書に加え、採用面接官の職名・氏名まですべて墨塗りだ」と、真っ黒の文書を示し追及した。
『週刊金曜日』(2009/7/10【金曜アンテナ】)
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=694
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