パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

◆ 東京「君が代」裁判五次訴訟・原告証人尋問の記録(4)

2024年12月14日 | 「日の丸・君が代」強制反対

  《リベルテ(東京・教育の自由裁判をすすめる会ニュース)から》
 ◆ 東京「君が代」裁判五次訴訟は次回弁論で結審へ

審理担当 鈴木 毅

 東京「君が代」裁判・五次訴訟は、12月16日(月)に最終弁論を迎え結審します。最終弁論は原告、被告双方が最後の主張をまとめて提出するもので、最終準備書面の提出日は11月29日とされています。 <追記:裁判所の都合で延期(日程未定)になりましたので、ご注意下さい。>
 なお注目すべきは、口頭弁論の時間が約一時間という長さで設定されたことです。野口裁判長に交代してから、口頭意見陳述の要旨を書面で提出することを求められたり、7月に行われた証人尋問で裁判官による質問が異例といえるほど多かったことが印象に残っていますが、今回の弁論時間の設定に関しても、裁判所に原告らの主張を直接しっかり聞こうとする姿勢があるものと思わせてくれます。
 さて、今回は最終準備書面提出に向けて弁護団が奮闘している様子と、7月18日の第15回口頭弁論での証人尋問に臨んだ原告のみなさんの感想などを報告させていただきます。

 ◆ 最終準備書面の提出に向けて

 最終準備書面の構成は、基本的には訴状の提出時から主張してきた内容が軸となります
が、その後の情勢の変化や、主張や立証が追加されたことにより、それぞれの主張とその根拠の提示の厚みが増したものとなる予定で、弁護団が分担しながら書面作成に取り組んでいます。
 全体の構成としては、

①本件訴訟の意義、
②前提事実の確認、
③起立強制が違憲違法であること、
④本件懲戒処分の違法性、
⑤裁判所に期待されること

 が軸となりますが、①においては、本件は単に教職員個人の権利行使の問題にとどまらない、憲法裁判であり教育裁判であることを指摘します。
 ②では、「日の丸・君が代」自体のもつ問題のほかに、不起立行為の意味を明らかにした上で、10・23通達の違憲違法性の根拠を示し、
 ③において旭川学テ判決を誤読することなく公正な教育裁判の審理を行うことやセアート勧告に対する適切な対応を求めます。
 そして④で、岡田先生の意見書および証言に依拠して本件処分の手続的違法と実体的違法の具体的内容を示し、
 ⑤において、裁判所に公正な判決を求める予定です。


 ◆ 本訴訟の総括となるロ頭弁論へ

 次回の口頭弁論では、弁論予定時間いっぱいを使って、原告側代理人(弁護士)が分担して、口頭で主張の要旨を述べていくことになります。
 よって、この弁論を傍聴すれば、この裁判で原告らが訴えている内容の詳細が理解できることになると思います。
 法廷規模は42名定員と小さくなりますが、ぜひ傍聴にお越しいただければと思います。
 なお、法廷に入りきれない事態となったとしても、今回は閉廷後に報告集会を行いますので、そこで主張の概要を知ることができると思います。
 ご多忙とは思いますが、ぜひ弁論の傍聴へお越しください。

『リベルテ(東京・教育の自由裁判をすすめる会ニュース) 76号』(2024年10月30日)


コメント    この記事についてブログを書く
« ◆ 東京「君が代」裁判五次訴... | トップ | ☆ 瓢箪通信「朝日12/11号のオ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

「日の丸・君が代」強制反対」カテゴリの最新記事