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福島・渡利地区 汚染強まる地点も

2011年10月08日 | フクシマ原発震災
 ▼ 福島・渡利地区 汚染強まる地点も

 福島第一原発事故による福島市渡利地区の土壌汚染で、以前よりも汚染濃度が高まっている地点があることが五日、市民団体「福島老朽原発を考える会」(阪上武代表)などの調査で分かった。
 調査を手掛けた神戸大大学院の山内知也教授(放射線計測学)は「地形によって濃縮される場所がある」とし、避難区域指定の見直しなどを呼び掛げている。(中山洋子)

 ▼ 専門家「子どもと妊婦避難を」
 九月十四日に同地区の五地点で実施した調査では、1キログラムあたり最大30万ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムが検出されている。
 このうち六月下旬にも調査していた側溝では、前回の1キログラムあたり4万6千ベクレルから六倍近い23万9千ベクレルに増大していた。
 山内教授は「測定ポイントは周囲を山林に囲まれているので、山から雨のたびに放射能を含む土壌が流れ込み集積していると考えられる」と指摘する。
 国の基準では、焼却灰だったらセメントで固めないと埋め立てできない一キログラムあたり8千~10万ベクレルをはるかに超えるレベル。
 このほか、今回新たに調査した住宅地の水路や民家の庭など4地点の数値も軒並み高く、1平方㍍あたりで換算すると、615万~76万9千ベクレル
 いずれも、チェルノブイリ原発事故では、住民の避難が義務付けられた55万5千ベクレルを超えた
 山内教授は、「地域全体が高いレベルで汚染され、側溝の泥さらいくらいでは線量は下がらない。子どもと妊婦を避難させた上で、除染計画を進める必要がある」と話した。
 この結果を受け、地元住民の有志が同日、国と福島市に世帯毎ではなく、地区全体の避難区域指定などを求める要望書を提出した。

『東京新聞』(2011/10/6【話題の発掘】)

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