◆ 大阪府教委が見解
国旗掲揚、国歌斉唱「一部で強制の動き」と記述の日本史教科書は「一面的」
大阪府教育委員会が、実教出版(東京)の高校日本史教科書の一部の記述が「一面的」だとする見解を全府立学校に通知していたことが16日、分かった。高校の教科書は各校が選び、都道府県教委が採択するが、教委が選定前に見解を示すのは異例。
教科書は「日本史A」と「日本史B」の2冊で、国旗掲揚、国歌斉唱について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述していた。
府教委は、国歌斉唱時に全教職員に起立を義務付けた大阪府や大阪市の条例などを念頭においた記述と指摘。「学習指導要領では、国旗や国家について教員の責務としての指導義務を定めており、最高裁判決も、教員に国歌斉唱時の起立斉唱を求めた校長の職務命令が合憲とされていることが触れられていない」として「一面的」と判断した。
府教委は9日付で府立高と支援学校計約180校に通知。担当者は「十分な配慮なく特定の事柄を取り上げている事実について、各学校に伝えるべきと判断した」としている。
この教科書をめぐっては、東京都教委も記述に問題があるとして、「使用は適切でない」との見解を示し、各校に通知。
大阪府では9月に採択を予定しているが、府教委は文科省が「権限のある者が職務命令をもって命ずることを『強制』と表現することは誤りといえない」との見解を示していることを踏まえ、「学校が選定した場合に不採択とするという結論には達していない」としている。
『MSN産経west』(2013.7.16)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130716/wlf13071620460014-n1.htm
◆ 日の丸・君が代、教科書記述は一面的
大阪府教委、高校に異例の見解示す 【大阪】
大阪府教委が、実教出版(本社・東京)の一部記述が「一面的」だとする見解を9日付で府立の高校と支援学校計約180校に示していたことがわかった。高校教科書は各校が選び、都道府県教委が採択する仕組みになっており教委が各校の選定前に見解を伝えるのは異例。
府教委が「一面的」だとしたのは「日本史A」「日本史B」の以下の記述。
「国旗・国歌法をめぐっては、日の丸・君が代がアジアに対する侵略戦争ではたした役割とともに、思想・良心の自由とりわけ内心の自由をどう保障するかが議論となった。政府は、この法律によって国民に国旗掲揚、国歌斉唱などを強制するものではないことを国会審議で明らかにした。しかし一部の自治体で公務員への強制の動きがある」
府教委は「最高裁判決で、国歌斉唱時の起立斉唱を教員に求めた校長の職務命令が合憲だと認められたことに、全く言及がない」などとした。
府には君が代の起立斉唱を全教職員に義務付ける全国初の条例があり、不起立者を懲戒処分にしている。府内各校は選定結果を16日までに報告する。府教委が選定前に見解を出すのは初めて。
この教科書について、文部科学省教科書課は「検定上誤りとは考えられず、許容される」としている。同じ記述を巡り東京都教委も先月、「都教委の考え方と異なる」として「使用は適切ではない」とする見解を通知した。
『朝日新聞』(2013年07月16日 大阪 夕刊 2社会)
国旗掲揚、国歌斉唱「一部で強制の動き」と記述の日本史教科書は「一面的」
大阪府教育委員会が、実教出版(東京)の高校日本史教科書の一部の記述が「一面的」だとする見解を全府立学校に通知していたことが16日、分かった。高校の教科書は各校が選び、都道府県教委が採択するが、教委が選定前に見解を示すのは異例。
教科書は「日本史A」と「日本史B」の2冊で、国旗掲揚、国歌斉唱について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述していた。
府教委は、国歌斉唱時に全教職員に起立を義務付けた大阪府や大阪市の条例などを念頭においた記述と指摘。「学習指導要領では、国旗や国家について教員の責務としての指導義務を定めており、最高裁判決も、教員に国歌斉唱時の起立斉唱を求めた校長の職務命令が合憲とされていることが触れられていない」として「一面的」と判断した。
府教委は9日付で府立高と支援学校計約180校に通知。担当者は「十分な配慮なく特定の事柄を取り上げている事実について、各学校に伝えるべきと判断した」としている。
この教科書をめぐっては、東京都教委も記述に問題があるとして、「使用は適切でない」との見解を示し、各校に通知。
大阪府では9月に採択を予定しているが、府教委は文科省が「権限のある者が職務命令をもって命ずることを『強制』と表現することは誤りといえない」との見解を示していることを踏まえ、「学校が選定した場合に不採択とするという結論には達していない」としている。
『MSN産経west』(2013.7.16)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130716/wlf13071620460014-n1.htm
◆ 日の丸・君が代、教科書記述は一面的
大阪府教委、高校に異例の見解示す 【大阪】
大阪府教委が、実教出版(本社・東京)の一部記述が「一面的」だとする見解を9日付で府立の高校と支援学校計約180校に示していたことがわかった。高校教科書は各校が選び、都道府県教委が採択する仕組みになっており教委が各校の選定前に見解を伝えるのは異例。
府教委が「一面的」だとしたのは「日本史A」「日本史B」の以下の記述。
「国旗・国歌法をめぐっては、日の丸・君が代がアジアに対する侵略戦争ではたした役割とともに、思想・良心の自由とりわけ内心の自由をどう保障するかが議論となった。政府は、この法律によって国民に国旗掲揚、国歌斉唱などを強制するものではないことを国会審議で明らかにした。しかし一部の自治体で公務員への強制の動きがある」
府教委は「最高裁判決で、国歌斉唱時の起立斉唱を教員に求めた校長の職務命令が合憲だと認められたことに、全く言及がない」などとした。
府には君が代の起立斉唱を全教職員に義務付ける全国初の条例があり、不起立者を懲戒処分にしている。府内各校は選定結果を16日までに報告する。府教委が選定前に見解を出すのは初めて。
この教科書について、文部科学省教科書課は「検定上誤りとは考えられず、許容される」としている。同じ記述を巡り東京都教委も先月、「都教委の考え方と異なる」として「使用は適切ではない」とする見解を通知した。
『朝日新聞』(2013年07月16日 大阪 夕刊 2社会)
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