久しぶりに我が家の海水魚たちの事を書きます。この水槽、昨年駒ヶ根の訓練所に行く前に換水して以来、一回しか水換えをしていません。一年半で一回のみです。でもご覧の通り苔も生えず魚達は元気いっぱいで常に腹をすかしている状態で、カミサンがそばを通るたびにえさくれダンスをしてねだります。(何故か僕にはしない....)
まさかこんな長期間換水無しでいけるとは思っていなかったので、ブータンに行く前に水槽は空にしようかとも思っていたのですが、家内が餌はやるよ...というので苔だらけになるのを覚悟でそのままで家を出発したのですが結果はご覧の通りです。
この水槽はエーハイム2260という、でかい密閉式フィルターを回しているだけでオゾナイザー、プロテインスキマー等の機材は使っていません。ただし、10円玉数枚と釘とバイオプラスチックを投げ込んで有ります。
もう25年くらい飼育をしているのですがこの3点は明らかに効果があります。10円玉は白点病予防に利きます。ただし、10円玉を投げ込んでいる限り無脊椎の飼育は無理でイソギンチャクなどをこの水槽に入れると2-3日で悶絶・死亡します。一時これを避けるために10円玉を取り出し銅吸着剤で処理したことがあるのですが、半年位して白点病が蔓延して水槽が崩壊した事が有ります。それ以来、無脊椎は諦めて10円玉3枚くらいを放り込んでいます。おかげで白点病は全く発生しません。鉄釘は燐酸と反応して不溶性の燐酸鉄になりへ泥として溜まります。これを年一回くらい吸い出してやれば燐酸の蓄積は有りません。また、硝酸態窒素はバイオプラスチックを嫌気状態にすることで嫌気性バクテリアがせっせと窒素ガスに還元してくれ蓄積はありません。
それと、これは藍藻(シアノバクテリア)対策で重要なことですが、暴気をしすぎて窒素を水中に取り込むと、とたんに藍藻が出てくることが判っています。そういう意味ではプロテインスキマーは藍藻発生の原因になるので取り払いました。
また今年は猛暑でしたが、温度管理は1000円の安物扇風機を回しっぱなしにして凌ぎました。これは簡単で効果があり、水温が29度を越える事はありませんでした。騒音も全然出しません。
ということで、完全手抜きですが魚達は元気いっぱいで苔無しの我が家の海水魚水槽です。