今日から、ピッコロ劇団第44回公演「虎と月~中島敦『山月記』から10年後~」の稽古が始まりました。
高校の教科書でもお馴染みの中島敦さんの短編小説『山月記』をご存知ですか?
『虎と月』は、『山月記』から10年後、虎に変身して姿を消したという父の真相を探るため14歳に成長した息子が旅に出る…という物語。
『ジョーカー・ゲーム』などで知られる人気作家・柳広司さんの小説で、今回、ピッコロ劇団が初めて舞台化します。
ということで、まず、『山月記』を読み直すところからスタート。
作品の時代背景や地理的な確認をしました。
写真は、当時の中国の地図を広げているところ。
もともと『山月記』は、唐の時代に書かれた中国の変身譚『人虎伝』に想を得て、人間の心の深奥を描きだした傑作と言われてます(1942年発表)。
『人虎伝』から『山月記』へ、『山月記』から『虎と月』へそして、小説『虎と月』が舞台「虎と月」へと――
脚本・構成は、角ひろみさん。
「螢の光」で第4回近松戯曲賞受賞。
昨年、ピッコロ劇団で上演させていただきました。
演出は、ピッコロ劇団の鈴木田竜二。
数々の演出家の現場を経験した凄腕舞台監督が満を持して演出家として本公演デビューとなります。
新しい作品の立ち上がる様子を随時ご紹介します。
また、劇団員ブログ【稽古場ダイアリー】もご覧ください。
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広報 古川