8月22日に受け入れたインターンシップ生3人が、ピッコロ劇団公演「虎と月」の稽古を見学し、舞台の見どころなどを紹介するPR文を書いてくれました。稽古場の様子と一緒にご紹介します。
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中島敦の「山月記」は高校生の時に教科書で学びました。不思議で悲しい物語ですが、とても印象に残る物語でした。舞台の「虎と月」は、「山月記」がベースになっています。
舞台の練習風景を見学したりスタッフの方の話を聞いて、小説ではなく舞台を見ることで、また新たな「山月記」の魅力を発見することができるのではないかと思いました。
「虎と月」は「山月記」の主人公 季微の息子や新しい登場人物が描かれており、新しい物語となっていますが、「山月記」の謎に満ちた不思議な雰囲気は変わらず、自分も謎を解く旅に参加しているような気持ちになりました。
また、重要なテーマとして息子の成長があります。自分も虎となってしまうのではないか?という不安を感じながらも旅を通して父を知っていく中で成長をしていきます。
「山月記」を知っている人も知らない人も「山月記」の謎を知る冒険物語として、息子の成長物語としても「虎と月」を楽しむことができると思います。(神戸外国語大学 3年 上田)
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○「虎と月」の練習を見ていて、一人一人が役の中に入り込み、気づけば自分も役の中にいるみたいだった。途中で終わってしまい、まだ続きを見たかった。
○役者さんに話を聞いた。その役になりきるために徹底的に調べると言っていたので、聞いている自分も、さすが役者さんは凄いと思った。本番では見ている自分も入り込めそうだったのではやく本番も見たいです。
○練習中でもけじめがついていて、楽しそうだった。本番では見ているひとも楽しい気持ちになりそうな気がしました。
○ピッコロ劇団の俳優さんに「俳優は大変ですか?」と聞いた所、「健康管理や、勉強したり覚えること等たくさんあり大変です」と言っていました。それを聞いてとても感動しました。これからも頑張って欲しいです。(県立武庫荘総合高等学校1年 松田)
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「虎と月」という作品はとても奥深い作品だと思います。なぜなら、この作品にでている俳優一人一人が稽古をしていても意見を出し合ってディスカッションをしあっていてすごいと思ったからです。
僕たちは、ピッコロ劇団員の中川義文さんと野秋裕香さんにインタビューさせてもらったんですが、とてもいい方たちで僕たちのあまり仕事に関係がない「休日は何をしているんですか」という質問にも真剣に答えてくれました。その中でも中川さんたちは好きで俳優をやっていて、僕たちの「もし俳優じゃなかったら何をしていましたか?」という質問に中川さんは「俳優関係の仕事しかやらない」といったことを答えて下さってそれがとても印象に残っています。ですから、この「虎と月」という作品もとてもいい物になるんじゃないかと思います。この作品を知っているという方も知らないという方もぜひ見てほしいと思います。(県立武庫荘総合高等学校1年 木下)