

帰ってくるとランドセルが床に転がっている。文房具や連絡帳が飛び出して散らかりまくり、「さっさと片づけなよ!」とちぴらに言っても、「フンフンフン♪」と生意気に鼻歌なんか歌いやがって。ひとつ片づけてテレビ見て、またひとつ今度はちぴ子をからかいながら片づけて、いつになったら終わるんじゃ~!
と、ぴらにあがキレた時に「キュイーーーーン!」と甲高い双発のジェットエンジン音が。「C-1(自衛隊の輸送機)だ!」とぴらにあが思ったとたん、ヤツも「C-1が来た!」と外も見ないで叫んでる。別々にベランダに飛び出すと、社宅のすぐ上を500フィート(たぶん)くらいの超低空で迷彩色(茶&緑)のC-1が2機編隊で南の方へ急旋回していく。「見た見た!」ってニコニコで戻ってきたちぴら、さっきまでのブツブツ文句はどこへやら。あのねぇ、そのフットワークで片づけたらすぐに終わるんでしょ。な~んてね、ぴらにあが小学校一年生の時は一人で明日の準備なんかできなかったからな。アンタはエライ、以下同文・・・