Tiny Happy Days

タイニー・ハッピー・デイズ。ささやかだけど幸せな日々。
そして日々を彩ってくれる音楽や文具などなど。

【映】【音】クレッシェンド

2022-03-01 10:48:53 | 映画
映画「クレッシェンド〜音楽の架け橋」(原題:Crescend)を観てきました。「ジギー・スターダスト」に続いて音楽系映画です。

パレスチナとイスラエルから若者を集めオーケストラを結成する、という一見荒唐無稽な物語ですが、モデルになった実在のオーケストラがあるのだとか。

パレスチナとイスラエル。当然ながら楽団員同士の深刻な対立。幾重にも刻み込まれた恨みや拭いがたい不信感。それらを乗り越えて、まさにクレッシェンド、少しずつ絆を深めてひとつのオーケストラとしてまとまっていくお話ですが、肝心のオーケストラの演奏シーンが少ないのが残念。ここは一緒に観た妻とも一致した感想です。クラシックをまともに聴いてこなかった人間でも知ってるようなボレロ、カノン、四季「冬」、新世界、それもその断片だけでは寂しすぎます。

このようなオーケストラが実現するためには気が遠くなるような困難な交渉ごとが容易に予想されますが、そこは完全に目をつむったかたち。そんなインサイド・ストーリーも少し混じえたほうが深みが出たような気がします。

【映】【音】 ジギー・スターダスト

2022-02-18 19:23:45 | 映画
デヴィッド・ボウイが最初に世界的な人気を獲得したのは、ジギー・スターダストというキャラクターをまとってスペイシーなロックンロールを演奏した1972年半ばからですが、わずか1年後の1973年7月3日のロンドンはハマースミス・オデオンでのライブで突如バンドの解散を宣言し、自らジギー・スターダストを葬ってしまいます。

映画『ジギー・スターダスト』(原題 : Ziggy Stardust and The Spiders From The Mars)は、そのジギーとしてのラストライブの模様を収めた映画です。

画質はかなり粗い。演奏も荒々しい。しかし、映画館で爆音で聴くと最高です。
そして、なにより、ボウイが美しい…

ボウイのバンド解散宣言に動揺する観客をなだめるように始まった最終曲"Rock'n'Roll Suicide"。大好きなバラードですが、これは泣いてしまうなあ。

映画を観ている人、若い人が多くてちょっと意外でした。
近々もう1本音楽系の映画を観に行く予定です。映像ももちろんですが、こだわりの音響装置で大きな音に包まれる快感は格別のものですね。 


【映】 ドライブ・マイ・カー

2022-02-05 13:14:12 | 映画
話題の映画『ドライブ・マイ・カー』を今週ようやく観てきました。

私達は、どう転んでも亡くなってしまった人たちとともに生きていかなければならない、などなど色々思うところはあるんですが、主人公の赤いサーブが走るシーンが強く印象に残りました。灰色の都内の街や首都高、広島の景勝地、雪景色の北海道、どこを走ってもサーブの真っ赤なボディと独特のエンジン音が鮮烈な印象を残します。
村上春樹の原作では黄色のサーブだったそう。

「僕は、正しく傷つくべきだったんだ」という終盤の主人公の台詞、あゝ村上春樹の世界だなぁと、妙に反応してしまいました。





【映】007 ノー・タイム・トゥ・ダイ

2021-11-06 11:55:17 | 映画

映画「007ノー・タイム・トゥ・ダイ 」を観てきました。

これでダニエル・クレイグのジェームス・ボンドが見納めかと思うと寂しいですね。今の時代に合った陰の濃いジェームス・ボンドにダニエル・クレイグははまり役でした。

観終わって数日たちますが、エンディングはあれでよかったのかな〜となんとなく腑に落ちないまま引きずってます。
少なくとも"James Bond Will Return"(たぶん)なんていうエンドロール前のテロップはいらなかったな。

写真は、本来上映予定だった昨年の春頃に入手したフライヤーです。コロナで1年半近くも上映が遅れたんですね。