死の2日前にリリースされたニューアルバムにしてラストアルバム。
ボウイは最後まで劇的だった。
アルバム"★ (Black Star)"について、音楽評論家の湯川れい子氏は陰々滅々と評し、私の家族は薄気味悪いという。
確かにそうだが、ここには何とも言えぬ安らぎがある。それが救い。
このアルバムは、我々ファンに対してボウイが生前に書いたお別れの手紙だ。
ボウイは、黒い星になった(I'm a black star)。空にはこちら側にいては決して見ることのできない黒い星が数限りなく輝いているんだろう。
いなくなったわけではないんだ。見えないだけで黒い星は確かにそこに在る。
ボウイが亡くなったことと切り離すことは難しいが、このアルバムで聴くことができるボウイが到達した音楽の高みに目が眩みます。
短くも、素晴らしい文章でだと感じました。余りに的を射ていて思わずコメントしてしまいました。
もう新譜が聴けなくなるのは本当に残念ですが、ボウイに限って言えば、死後によく出される、お蔵出しみたいな寄せ集めアルバムは意味が無いですね。
アビーロード同様、天才が最後を覚悟して出すアルバムの放つ異彩には、本当に圧倒されます。
60~70年代に活躍したミュージシャンが次々と鬼籍に入っていますが、
最後まで現役のまま音楽シーンの最先端を走り抜けたボウイはやはり別格です。
私も墓を荒らすような未発表音源のリリースはしてほしくないですね。
ボウイの場合はもともとアウトテイクスのリリースの少ない人でしたから
大丈夫かもしれませんが。
★、すごいアルバムですよね。