神は 常に吾と ‘ とも ’ にあるのである。
いつでも吾々がそれを自覚する時、
神の力が湧き出て来るのである。
求めよ さらば与えられん。たずねよ さらば見出(いだ)さん。
叩(たた)けよ さらば開かれんと教えられているのも、そのためであるのである。
神は一見不幸と見えるものから幸福を引き出し給(たま)う力である。
冬枯れの荒涼たる山野から 燃えるように色鮮かな緑を萌(も)え出だし
美しき赤や紫の花を咲かし給う力があるのである。
その如(ごと)く 悲しみを喜びに変え、不幸を幸福に変え、
貧しさを豊かに変貌(へんぼう)し給うのが神である。
『 生長の家 』 昭和二十五年三月号 六日の法語 谷 口 雅 春 先 生