「美」を愛する人へのメッセージ

岩国市を中心に「いろ・色・パステル画」展を開催しています。また、「美」という大きなテーマに向かって発信していきます。

「対話の必要性」

2011-03-17 07:23:49 | 個展情報

昨日の午前中、図書館の会場にいましたが、こられた方からたくさんの貴重な意見をもらい、第3者の目が必要であるか良くわかりました。

作者と言うものは、どうしても自分だけの尺度で見てしまいがちですが、他の人から見た目と同じ場合もあり、違う場合もあります。

 

ただ、「絵」と言う媒体は他の人にとてもよく伝わり、作者が感じ取れない分まで、他の人が感じ取る場合があることにも気づきました。

「モデルさん」のゆったりとした表情や自然なポーズに当然皆さん不思議がっています。しかし中にはその工夫を見透かした人もいてとても驚きました。

 

と言うのも、一度にこうした作品ができるわけではなく、「モデルさん」との会話を通じてそこに目に見えない「対話」のようなものがあり、時間とともに「モデルさん」の気持ちがほぐれていくわけです。

そうしたことを、こうした「クロッキー」を見て言い当てる人がいて、その「観察力」には驚かされると同時に、「絵の力」のすごさにも気づかされました。

 

また、「人」にはその人ならではの「ポーズ」があり、決してこちらが要求するものではないことにも気づかされます。

 

私はこうした人の表情が好きで、いろいろな視点で描くとまた違ったおもしろさがでてくるのでそれを追求しているだけですが、そのおもしろさがある程度伝わっているようでした

中には、「モデルさん」の持つ空気のようなものに同調され、そのもっている雰囲気に目をが言っている人もいました。

 

また、特徴となる部分や全体の動きに対して目がいく人もいて、とてもいい勉強になりました。

 

「鏡」で見る方向はほとんどが「正面」だけですが、こうした違う角度から見ると人の違う魅力がでてくるのがよく分かります。

 

あなたのふだん見ていない素敵な視点が、あるかもしれません。もう一度それをさがしてみてはどうでしょうか。

 

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酒井治「クロッキー展」

2011-03-16 18:40:12 | 個展情報

今日から「岩国市中央図書館」で、私の「クロッキー」展が始まりました。

 

「人物画」を中心にした今回の個展は、この2年間にたまった作品を29点展示しています。

 

「クロッキー」と言う言葉を耳慣れているのですが、意外とその意味を知らないで使っている人が多いように思われます。

 

「クロッキー」とはフランス語で「速写」のことで、決まった時間ですばやくかきあげる手法のことを言います。

 

ふつう「20分」「10分」「5分」「1分」「30秒」といろいろなパターンがありますが、今回は15分ぐらいの時間にかきあげたものを、主に展示しています。

ここにあげているのは、全て「15分」以内にかきあげたもので、いろいろな角度から描いた「クロッキー」を展示しています。

この角度から見た会場は、全て「人物画」を展示していて、「風景画」等は2階に展示しています。

 

こうして並べてみると、視点の違いが分かって「展示」する意味の重要性に気づきます。

 

「クロッキー」と言うのは「鉛筆」に限らず「コンテ」等を使ってもよく、その使う道具はその人にあったものでかまいません。

 

私はこの「クロッキー」を「パステル画」を描く前の「訓練」としてとらえており、「しっかりと見てとらえる」ことの重要性を意識しています。

 

写真と違って、「人」が描くものには、必ず偽りがあります。「美術」の場合その「偽り」に実は大きな価値があり、そこにレンズでは表すことのない情感がでてくると思っています。

 

「絵は何らかの形で人に伝わる」もので、その威力はすさまじいものがあります。

 

そうした意味でも今回の私の「クロッキー」展を見ていろいろと批評をして欲しいと思っています。

 

ただ、明日(木)は図書館の休館日で、開いていません。

 

20日(日)まで開催していますので、近くに来られたら立ち寄ってみてください。

 

 

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