今、L.M.モンゴメリの「赤毛のアン」を読んでいます。村岡花子の翻訳ではありませんが松本侑子の翻訳です。読んでいて思うことは、アンがプリンスエドワドー島に初めて来て、自然の美しさに感動する場面がいくつもあることです。文学では言葉によって情景描写を表現しますが、絵画では色彩と筆のタッチです。それ以外もあると思いますが、今の自分が思っていることをお伝えします。共通する点は、心象風景は文学であり絵画であり同じなのではないかと感じています。アンにとっては目にする全ての自然が素晴らしく想像を掻き立てるものですが、長年其処に住みついているマリラには、あたり前の風景でしかありません。同じ風景を見ても感じることは人によって違う。この対比があるからこそ風景を自然を人間を美しいものにしているのではないでしょうか。
この作品は、アラスカとニュージランドの風景です。