「フラワーランド」に咲いている花で、一番華やかなのが「ポピー」ではないでしょうか。
流れるような川のように植えられたその花壇からは、我々に「春の喜び」を伝えているようでした。
いたるところに植えられているこの花は、人の目をひきつけるものが多分にあります。
その理由の一つとして、「花の色の多様性」があげられます。「赤」「白」「レモン」「イエローオーカー」「橙」「ピンク」と、ここに見える色をあげても、その豊かな色彩は我々に多くの魅力を伝えています。
また、その「花びら」がそれぞれ違う方方向に向かい、「風」という存在に身を任して、「自由にゆれている姿」にどこか「自由を謳歌」しているように見えてくるのは不思議な現象です。
「細い茎」と「風に揺れる花びら」は「自由詩」を産み、その存在に心奪われてしまいます。
そうした魅力のある花に取り付かれて、島崎こずえさんはこの「花」を必ず描いています。
「テーマ」の一つにしていて、秋の展覧会でも必ずパステルで描いているのが思い出されます。
曲がりくねった茎といろいろな色を持つこの花から、どこか「自由」への憧憬のようなものが感じられ、パステル画で表現することによりそれを感じ取りたい気持ちがあるのがよくわかります。
「人の心」を晴れ晴れとさせる力のあるこの花は、ある意味では「魅惑の花」と言っても過言ではないと思います。
そうした「色」による効果がここ「フラワーランド」でも考えられているようで、とてもおもしろいものを感じました。
「人の目」は何に向かって動いているのでしょうか、それを考えると「絵画」の本質が見えてくるようでとても楽しくなります。
「ゆらぐ花」にいつの間にか「風」の存在を感じているように、無意識のうちに感じ取ることが多いのも確かなことのように思えます。
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