昨日、「岩国市中央公民館」で行われている「チャレンジ・パステル画」講座にお邪魔しました。
久しぶりの訪問でしたが、入るとすぐこのパステル画と格闘中の方がいて、その目覚しい変化には驚かされました。
この方は、以前は「スケッチブック」に描いていましたが、今はパネルに「水張り」してB2ぐらいの大きさに描いています。
以前の形にはまったところが抜け、自分のねらいを大事にしているその「創作の過程」がとてもよく伝わってきました。
「風景画」を描いていたのですが、「人物画」に挑戦すると言う、大きな変革をしているのがよくわかります。
また、色彩もとても上品な色合いを使い、どこか若者が持っている「清潔感」を出しているようにも見えます。
この方も始めて2年ぐらいでしょうか、その完成度の高さがどんどん上がっていっているのがよくわかります。
特に、この方は「構図」にとても目が行き、他の作品を見ても「全体の構図」がとても大事なポイントであることがわかります。
ここでは「人物」と「木の根」の関係がとてもユニークで、「木の根」がどこか「人の血管」をイメージさせ、「命」と言うものを暗示させるものがあります。
この二人の方のねらいも「構図」ですが、その幾何学的な位置関係に目が行き、そのパターン化した異次元の世界でのイメージの膨らませ方があるように見えます。
「ものとものとの関係」は、ある意味ではとても難しいテーマで、少しでもその位置関係がずれると違った効果が出てしまいます。
しかし、こうした試みはとても大事でとことん突き進めると新たな作品が出来上がると思います。
この方は、「黄色」と「青」の対比に目が行き、それをパステル画で表そうとしているのがよくわかります。
バックにある青い竹と手前にある黄色い花が、「補色関係」にあり人のにはとても際立って見えるような効果がでています。
手前の花の何気ない位置が、このパステル画にある種の変化を起こし、とても味わい深いものにしています。
この方のパステル画は、「目」が違うところに行っているのがとても良くわかり、「体温」を感じさせる違う感性で表現しているのがわかり、「新たな表現」であることが伝わります。
この方の絵を見て、私は「視点」と言うことで大きな勉強をさせてもらいました。
と言うのも、このパステル画を見て、どこか「ぬくもりのある光」を感じる人が多いのではないでしょうか。
「対象物」を描いているようで、実はその周りにある「光」や「その空間がもつぬくもり」のようなものが表現されています。
こうした「対象物」の周りから感じられるものを描くことができるのは、大きな「持ち味」だと言えます。
「フェルメール」という画家がいましたが、あの画家は「光」が部屋に差し込む空間を描いていて、その「光」のもつ柔らかさみたいなものが人気の原因になっています。
「間接的」に人の感性に訴えるとてもいい作品だと思います。
これらの作品を見せてもらって、私の感想は「続ける」ということの大事さと、そこからしか「新たな発見」はないということが良くわかりました。
すぐにできるものが多い現在、こうした「続ける」ことにより、「見えてくる」ものがあることに改めて共感した1日でした。
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