新井 潤美「執事とメイドの裏表 ─ イギリス文化における使用人のイメージ」
新井さんの本を読むと、すっきりする。
イギリス小説を読んでるときの???が!!!と解決するのだ。
P.G.ウッドハウスの描くお屋敷に沢山のフットマンが登場する件は、読者として笑わなければならない所だったのだ。
ジーヴスの頭が切れるのは、それほどびっくりすることではないのかも・・・・。
オースティンのあの場面はそういうことだったのか・・・。
フランスから優れた料理人を雇い入れ、プロフェッスト(手の込んだ)な料理を客人に振舞えるようになってからも、依然として自分たちはプレイン(手を掛けない=不味い)な料理を楽しむイギリス貴族たち・・・・。
多くの小説からの例が示されているので、これまでの読書の復習とこれからの予習が楽しみながら出来る本です。
もう少し踏み込んだ本格的なものも読んでみたいのですが・・・。
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