英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

VWの栓抜き

2009-01-31 | イギリス



ゴルちゃん(Golf・V)にはちょっと変なところがあります。
一つは運転席左手、パーキングブレーキ横の小物入れ。VWのロゴ入り栓抜きがはまっています。カップホルダーとして利用する時は栓抜き自体を仕切りとして使います。何で栓抜き?なのでしょうか。正直、栓抜きとして使用したことはありません。ビールの本場ドイツでは瓶ビール片手にドライブ?という訳でもないでしょうに。






あの日に帰りたい?

2009-01-30 | 日常

恩田睦
「ブラザー・サン シスター・ムーン」

同じ高校を出て、同じ大学に入った3人の男女。それぞれの4年間が、そしてその後がシンプルな言葉で綴られていく、ちょっと気恥ずかしくも清清しい物語です。「夜のピクニック」から、ちょっぴり大人になった大学生。恩田さんの自伝的要素も散りばめられているみたいです。
登場するW大学。やっぱ東京の私大は違うよなーっと、ついつい地方大学出の私は思ってしまいます。

私の4年間・・・・・・・。むさくるしかったなあ。
最初の部屋は家賃1万1千で、トイレ・キッチン共同。2年目、そこがマンションに建て直されることとなり、リヤカーに荷物を積んで(大学でリヤカー貸してくれていたんです)別の部屋に。そこの家賃は1万3千円だったけど天井が斜めになっていた。3年目に天井がまっすぐな1万6千円の部屋に移り、最後は憧れのキッチン完備(トイレは共同)家賃2万4千円也に。いずれも大学まで3分以内という至便な環境でした。
そんなことはどうでもいこと。
最初のお話の中、
卒論の仕上げの時、清書に思った以上に時間がかかったというくだりが出てきますが、思い出してしまいました。私の愚卒論の仕上げを。下書きが完成したのが締め切りの前日夕方。既にこの段階で徹夜しています。さあ、後は清書だけだと取り掛かってみたのですが、あれあれ時間だけが過ぎていく・・・・、暖房はコタツだけという部屋で気温は氷点下・・・・、指がかじかんで原稿用紙20枚から先が進みません。夜中を過ぎると、余裕で完成させた悪友がじゃまをしに現れ更に時間が・・・・。こうなれば緊急招集です!字が比較的きれいな後輩を3人確保し、清書の分担を依頼します。「夕飯1回分で!だめ?じゃあ、昼飯も!」
完成したのが締め切り2時間前。事務室に提出するときに、「これを提出しなければ、もう1年この大学に居られる・・」と思ったことは確かです。
その後、研究室の追出しコンパの席上、卒論指導教授から○○くんの卒論には複数の筆跡が確認されましたと笑いながら暴露されたのです。(汗)


最後のインタビューの場面。ライターの横で話を聞いているもうひとりの人は誰なの?


注意!ゆっくり読まないとすぐに終わってしまいます。そうあの4年間のように。


旅に出る本

2009-01-29 | イギリス

沢木耕太郎「深夜特急」

随分前ですが、某福祉系専門学校の入学案内の企画で、撮影のためカメラマン、アシスタントと3人でその学校を訪れていました。撮影の合間、ロビーの隅で休憩していると、アシスタントの彼が話しかけてきました。
「僕みたいな人間が読んで面白い本ってないですかねえ?」
どうも社会に出てから、もっと読書しなければならない!と思ってはみても、何から読んでいいのかさっぱりわからない、ということのようです。
こういう質問って困りますよね。彼とは今日初対面だし、いきなり本を紹介しろ!って言われても・・・・・。
とっさに出た答えが・・・
「深夜特急なんかいいんじゃない。沢木耕太郎ってのが書いている。3分冊だけど・・・。インドからロンドンまでバスで旅すること書いてあるんだけど。ほら、電波少年で猿岩石がやっていたヒッチハイクは、この本から取ってるんだよ」
「し・ん・や・と・っ・きゅ・う?ですか? はー、今度本屋で見てみます」
それから3日ぐらい経って、彼がその時撮影したポジを納品に来ました。(そうそう昔はみんなポジでした)
「深夜特急!買いましたよ。まだ1巻目ですけど、すっげー面白いですね」
と、すごくウキウキしていました。
それから3ヶ月ぐらいが経ち、もう一度その時のカメラマンと仕事をすると、アシスタントくんが替わっています。
出入りの激しい業界ですから不思議ではないのですが、一応聞いてみます。
「前の彼、やめたの?」
「やめた。1ヶ月ぐらい前に急に。なんかインドに行くとか言っとったよ。何考えとるかわからんねえ」
げっ!インド!深夜特急?!まさか・・・
まさか、私が教えた本読んだぐらいで、人生の舵を切り替えるとは思えないのですが・・・。
でも、そんな身軽な彼が、そんなシンプルな彼が羨ましかったことを思い出します。
確か彼の実家は宮島口でもみじ饅頭を作っている店だったはず。後取り息子だとも話していました。
今、彼はどこにいるのでしょうか?数年前、もみじ饅頭屋さんは、店を閉めたようです。
宮島口を通る度に、彼のことを思い出します。

ちょっと読み返してみようと、深夜特急を探してみたのですが、不思議なことに家中どこにもありません。家内に聞いても「そういやあったねえ」程度の記憶。貸した憶えもないし、まして捨てるなど・・・。
もしかしたら、2度と旅立つ勇気を持たない主人に代わって、本が旅立ったのかもしれません。

表紙に使われていたのはカッサンドルのポスターです。実物が見つからないのでこれで代用。




ヤフオクで難破船を

2009-01-25 | イギリス

R・L・スティーヴンスン&L・オズボーン
「難破船」


大人版「宝島」と腰巻には謳っています。
大人版ですから、いきなり海賊が出てきたり、すぐにお宝を目指したりはしません。
大人ですから、大人の事情があるのです。
19世紀後半に書かれたこの小説。時代はまさに世界経済を舞台に多角的貿易決済の世。アメリカ、スコットランド、パリ、オーストラリア・・・とお話は展開します。
難破船を競売で手に入れようとした主人公のそれまでと、それから、がお話の構成ですが、なかなかに面白いエピソード満載です。
バーチャル通貨を使って投機の実戦を学ぶエピソード等は現代の投機マネーの暴走と凋落を皮肉っている様にも。さらに面白いのが、ピクニックツアーを定期的に企画し、様々なアトラクションを披露して金儲けを行うこととか、広告コピーへのこだわり、傘を使った広告戦略等々。難破船の積荷をめぐる駆け引きも現代の企業買収を彷彿させます。そしてロイズ保険組合の仕組みなどもさりげなく学べたり・・・。
資本主義がイギリスから世界へと拡大していく中で、飽くなき右肩上がり成長を求める大人の哀しさが存分に語られる物語です。










レゴで遊ぶ

2009-01-24 | イギリス
よく娘とレゴで遊びます。
「パパってすごい!」って言ってくれるのがちょっとうれしいです。
この日はレゴで船を作ってくれっていうリクエスト。
せっかくなのでホーンブロワー艦長が乗艦できる帆船を目指してみます。



出来たのがこれ。
2本マストですからブリッグです。
せっかくですら、帆を張ってみます。
もちろんジブも。
でも色使いがバラバラで強そうに見えません。



早速改造です。
ちょっと色を整理しました。
限られた数のパーツですから難しいです。



船底部分にはデュプロを使って嵩を稼いでいます。
砲門は片舷で16門、両舷で32門です。
艦首には旋回砲も備えました。
艦首楼と艦尾楼も。
間をつなぐギャングウェイもちゃんとつけました。
錨ももちろん備わっています。
名前はもちろん「ホットスパー号」



娘がまねして作ったのがこれ。
26門艦と小ぶりになってますが、艦首はこっちのほうがスマートです。





オバマに乾杯!

2009-01-22 | 日常
オバマさんの就任式、見ました?
ミーハーな私はもちろん見ました。ミーハーな私はオバマCDも持ってます。
と、いうことで、部下を集めての会社の会議でオバマとケネディを真似て一席ぶってみました。
「こういう厳しい環境なんだから、僕らは会社に対して新しい責任を持たなきゃいけないよね。そして、自分自身、家族、会社に対しての義務も。(以上オバマ)・・・・・ 今求められていることは、会社がみんなに対して何をしてくれるかでなくて、みんなが会社に対して何が出来るかなんだよ。(以上J・F・K)いっしょにこの厳しい3月期を乗り越えようよ。」
入社3年目のK穣が大きく頷いています。
(おー、みんな感銘を受取るじゃん)
よく見ると・・・・・、居眠りしてました!こら!K!

でも、絶対、最近会社でオバマ演説からヒントもらってスピーチしている社長さんや部長さんって多いんだろうな。


広島でリーズナブルにイタ飯を楽しむならここ「ウーノ・ヴィーノ」。
さほど広くない店内にはチンクエチェントが鎮座しています。この車、日本ではルパン3世の愛車として有名ですよね。長身のイタリア人がどうやってこんな可愛い車を乗りこなすのかちょっと不思議です。
この日、ハウスワインとして出してもらったのが、「TOH!」という白ワイン。コチのカルパッチョ、パルマ産生ハム、ゴルゴンゾーラチーズクリームのペンネというチョイスにぴったりなワインでした。







定額給付金で何をする?

2009-01-21 | イギリス

いやー、来ましたねえ。大不況の暗雲が切れ目なく頭上を通ります。
今年に入って、私自身の実感として急ブレーキがいたるところで掛けられています。
会社でもあらゆる経費が半減!ゼロ!の荒波の中で揉まれている状況。昨日、とうとうコーヒーメーカーが撤去されました。これにより月8万円の削減とか。亡くなって初めて想う親の恩、じゃなくて朝一番のコーヒーの香り・・・・。

それにしても、定額給付金、なかなか支給されませんねえ。国民の大半が反対していると言うこの制度。私は・・・・「欲しい」です。いらないという人の分まで「欲しい」です。

でも、もし今もらったら何に使うのがいいのでしょうか?
娘のランドセルを買う。→これは必需品ですから景気の底上げには疑問・・
「米を買う」、「ガソリンを満タンにする」も同じく×かな?
うーん・・・・
雨の日にガソリンスタンドで洗車する。→違う!
東京出張の時、新幹線でグリーン車に乗ってみる。→いいかもしれない!でも・・・
妻にアクセサリーをプレゼントする。→オエーッ!

せっかくなら何か始めるきっかけに・・・と考えると・・
サックスを買う資金にする。→いいねえ。
クロスバイクを買う資金にする。→これもいいねえ。
囲碁セットを買う。→長続きするかなあ?
だんだん考えるのが億劫に・・・

何に使うにしろ、インパクトを狙うなら、全国一斉に使うのが面白いかも。
日にちを決めて全国民が1万2千円を使う。
定額給付金ツアー、定額給付金ディナー、定額給付金専用バリューセット・・・・・
定額給付金専用ウッドハウス全集なんていうのもいいかもしれません。


P・G・ウッドハウス「ユークリッジの商売道」

錬金術の天才?ユークリッジならこのまたとない一攫千金?をどのように利用するのでしょうか?
ジーヴス物もいいですが、このシンプルな筋書き、物書きとしてのウッドハウスの原点を示すこれらのお話も大好きです。お腹にもたれず、でもしっかり笑いの元は取れる。
でも、残念なのは先発国書刊行会版とのダブリが多くあることです。出版不況の中、せっかくの玉のつぶしあいはもったいないと思うのですが。


みかん狩り

2009-01-08 | 日常
年末は島にみかん狩りに。
我家で言う「島」とは、瀬戸内海に浮かぶ大崎上島のこと。家内のお父さんの実家があるのです。今は誰も住んでいませんが、裏庭にみかんの樹がたくさんあり、「別荘」とも呼んでいます。



竹原港からフェリーで25分。


夏にここで寝ると涼しくていい気持。
冬はやたらと冷えてます。
でも怪しいお宝がたくさん有りそうですね。



娘も脚立に登ってお手伝い。
ご近所は全てみかん農家。
「大長みかん」のブランドで出荷しています。



1時間でこんなに収穫。
大きいみかんは安政柑です。



何とも言えない夕暮れの瀬戸内海です。

元気でも出すか・・・

2009-01-07 | 日常
何の変化も無いいつものお正月でした。
去年の写真と比べると・・・・、栗がない!でも卵焼きが入っている。

それにしても、いつもにまして酷かったのが、年末年始のテレビ番組。
出演者は番宣がらみで固めてるわ、再放送の集中投下で時間だけを埋めているわ・・・。
一番笑ったのは、紅白に出ていたエンヤ!今時CDそのまま流してクチパクはないでしょう。
と憤慨していたら・・・・、元旦の新聞にNEWアルバムの全面広告が・・・・、そういうことかい!
NHKも舐められたもんです。
頼みのテレビCFも低予算傾向が如実にでている。唯一印象に残ったのが、カエルのバタフライかな?(NTTデータ)

そうそう、年末に弟の家に泥棒が入りました。
さんざん引っ掻き回したあげく、何も金目の物が無かったので、パソコンのディスプレイに蹴りを入れていたそうです。