英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

紅葉狩り PARTⅡ

2010-12-06 | 日常
勤労感謝の日から5日後の日曜日、この日は小倉の両親を誘って秋月に。晴れの予報ですが、何やら秋月に近づくにつれて道が濡れてますよ・・・。
がんばって朝早く出発したので午前9時には到着。心配していた駐車場にも難なく入れました。



桜の名所、杉の馬場はすっかりこんな感じ


一番のビューポイント、「黒門」です。
ちなみに真冬の黒門はこんな感じ→


ちょっと盛りは過ぎているかな?
それに天気が暗くて残念ですが、綺麗です。




同じ赤でも色々な赤が・・・


ここは記念撮影に最適な場所。


これは、「お米のすくい放題」にチャレンジしている図。


最後はお決まりの葛きりをいただきました。




親孝行が出来て、よかったよかった。




紅葉狩り・・・

2010-12-03 | 日常
23日、勤労感謝の日。お天気に誘われてか、珍しく出不精な家族が紅葉を見に行きたい!と・・・・。うーん、どこに行こうか?急いでネットで調べて、行き当たりばったりのドライブへ。最初に向かったのは、佐賀県にある「つつじ寺」として有名らしい大興善寺。
大きな駐車場に止めて参道を進むと、長い階段が見えてきます。


うーん、近所の百段階段より長そうだ・・・


数えると124段ありました。

で、上り詰めると・・・・

皆が「すごーい!」と口々に・・・


極楽浄土・・・でもすごい人だ。


本堂の裏手は広い公園となっており、初夏のつつじ、秋の紅葉が楽しめる場所となっています。


見晴らしの良い展望所でスケッチを楽しむ老夫婦です。


銀杏の黄色も鮮やかです。


次に向かったのは、同じく佐賀にある「九年庵」。
高速を降り、勘を頼りに進むと「九年庵駐車場→」という大きな看板が出ています。導かれるままに車を進めると、あらあら吉野ヶ里遺跡の駐車場に案内されてしまいました。ここから連絡バスで・・ということなのですね。バスから降りると、本部テントで整理券をもらえと指示されます。整理券がないと入場できないシステムのようです。人の流れのままに整理券をもらうと・・・・、番号は・・10452番・・・。おー、今日だけで既に1万人以上来ているのか・・・。整理番号に書かれた番号順に100人づつ長い列に並ばせてくれるのです。並んでいる間に、パンフレットで九年庵の歴史を勉強しましょう。この九年庵は大金持ちの実業家が九年の歳月で建てた別荘で、今は新緑の頃と紅葉の季節に期間限定で公開されている佐賀では人出ナンバーワンの名所なのだそうです。それにしても列が前にすすめないよー。そろそろ4時だ。日が傾いて暗くなってきます。


並んでいる横にも綺麗な紅葉が・・・

ようやく九年庵の中に・・・
みんな一斉に写真を取り始めるので、またまた酷い渋滞です。
のろのろ、そろそろと進むと・・・


写真を撮るにはちょっと光量が不足ですが・・・


全体に淡い憂いのある赤です。


この日が公開の最終日です。
もう少し楽しめそうなのにねえ。


お金持ちってやっぱすごいよね。




駐車場に戻る連絡バスの車中、もうすぐ駐車場に着こうかという時に、運転手さんがマイクで満員の車中にのんびりした口調で案内します。「もうすぐ駐車場です。子どもさんはピンポーンをならしてもいいですよ。大人の方はご遠慮願いまーす。」 一瞬の静寂・・・その時、娘が「いいの?」と小声で言いながら、降車ボタンを押します。妙に大きく響くピンポーンの音。そして皆の笑い声・・・ 「はーい停車しまーす。まだ押してもいいですよ。」違う子どもが、ピンポーン・・、別の子どもがピンポーン・・・。運転手さん「最近皆さんバスにあまり乗らんでしょうから、楽しんでくださいね」 みんなバスから笑顔で降りる。なかには運転手さんに「楽しかったです」と声をかけるお客さんも・・・。
佐賀の西鉄バスはのんびりしていていいな。


恋の策士が策に溺れる・・・

2010-12-01 | イギリス

ジェーン・オースティン「マンスフィールドパーク」

冒頭、オースティンお決まりのお家柄紹介です。「3人姉妹がおりました。2番目は玉の輿に乗り准男爵バートラム氏に嫁ぎ広大な屋敷マンスフィールドパークの女主人に。1番目はバートラム氏から聖職禄を与えられた牧師と結婚、夫と死別するが今もマンスフィールドパークに居を構えています。3番目は海軍の軍人といわゆる家名を汚す結婚をやっちゃって今や子沢山の貧乏暮らし。」この3番目の長女が今回のヒロイン、ファニー・プライスです。このファニー、伯父バートラム氏の計らいでマンスフィールドパークで暮らすことになったのですが、1番上の伯母からはとことん苛められ、バートラム氏の4人の子どもたちが食事にお呼ばれしてもファニーだけはいつもお留守番。みんなが舞踏会に出かけてもファニーだけはいつも暖炉に火も入れてもらえない寒い部屋でお留守番・・・、と、シンデレラの様なお話かいな?といった前半です。こんなマンスフィールドパークにロンドンでいかにも遊びなれしているクロフォード兄妹が登場し、平穏だったパークに恋の嵐が駆け抜けるといったのが中盤の展開・・・かな? このファニーちゃん、健気でいい子なのですが、何にでも赤面してイジイジ、イヤイヤばっかり。「ひっぱたきたくなるタイプの女の子」だもんだから、途中ちょっとうんざりしちゃいます。けれども自他共に認めるプレイボーイ、ヘンリー・クロフォードが自分の仕掛けたトラップに自らどっぷり嵌まり、さらに以前のトラップに引っかかって幸せを逃がしてしまう後半はなかなかに楽しめます。
数年ぶりにポーツマスにある実家に帰ったファニーが、すっかり上から目線で貧しい(でもちゃんと女中がいる家なのですが・・)我が家にあきれ果て、マンスフィールドパークに早く帰りたいと願うシーンもなかなかに俗っぽくって面白かったな。

オースティン作品はまったくと言っていいほど、その時代の世界情勢や時事に絡んだ話題は出てこないのですが、このマンスフィールドでは中米での植民地情勢の悪化やナポレオン戦争最中の海軍のポーツマスにおける状況などが若干ですがバートラム卿の渡航やファニーの弟ウイリアムの登場などに併せて紹介されています。

翻訳はかなり硬くて読み辛い。最近出た筑摩文庫版の方が良かったかな。