英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

みかん島へ

2011-11-28 | 日常



竹原からフェリーで二十数分・・・・
大崎上島です

みかんの収穫のお手伝い

当面の自家用分とおすそ分け分を


採れたみかんはダンボールに詰めて・・・

2時間ほど働いて5箱分をゲット

ワックスが掛かってないのですぐに皮がシボシボになるけど美味しいよ

 

 


た・ま・ゆ・ら

2011-11-25 | 日常

最近、竹原がちょっとだけ盛り上がっています。
理由はアニメ。現在放映中の「た・ま・ゆ・ら」の舞台となっているから。
竹原市としても町が紹介していただけるならと全面的なバックアップ体制のようです。
賑わっているといっても午後2時の町の様子はこんな感じ・・・。


アニメは広島では26時5分からという超ど深夜放映ですので、当然録画して観ています。
ストーリーは何てこと無い女子高生たちの日常なのですが・・・
とにかく竹原の町がそのまま出てくるのだけは面白い。
だから
 → 

だったり
 → 

なんてことが楽しめるのです。


ニッカウヰスキーの創業者 竹鶴政孝さんの生家 竹鶴酒造はこの日も臨時休業。
ここの純米酒はなかなか癖があって気合がいる酒です。


横道に入ると人気も無くなります。


アニメでも頻繁に登場する日の丸写真館


これは映画「時をかける少女」でも重要なシーンで使われたお堂です。


こちらはオタフクソースとのコラボポスター
地元のコンビニとのコラボ弁当もスタート



まあ、竹原の良さをもっと知っていただく機会になれば・・・・・・。




竹原に行くには、時間があれば三原からの呉線で行くのがお勧め。
三原~竹原間の車窓は、ちょっといいですよ。


 

 


ディケンズもコリンズも注目!

2011-11-24 | イギリス

 

ケイト・サマースケイル「最初の刑事」 

ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件」~

 

 

 

ロス疑惑事件やオウム事件、あの頃はみんなテレビのワイドショーに釘付けになっていた。週刊誌もまだまだ元気だった。そんなメディアが熱狂する事件が、イギリス、ヴィクトリア中期にも起きていた。

1860年、イギリスのとある田舎の屋敷で起きた幼児惨殺事件。地元警察の手に余ったこの事件、スコットランドヤードから敏腕刑事を招聘することに。当時、刑事という職は警察機構の中で設けられてまだ数十年しかたっていなかったが、そのエリアと階級を跨いで行われる捜査手法は数々の難事件を解決し、新聞がその手腕を書き立てることで国民のヒーロー的な存在となっていた。満を持して登場したウィッチャー警部であったが、ロンドンでの様には物事は上手く運ばない・・。その推理は初めから一貫していたのだが・・・。一方で被害者の家族であるが、工業化の進展の中新しく生まれたミドルクラスの典型であったのだが、様々な秘密、噂を抱えた一家のように見える。前妻と後妻、それぞれの子どもの間の確執。主人と使用人の秘め事・・・。捜査の状況、近隣住民の噂話、家族の過去の醜聞等が、竹の子のような発刊ブームを迎えた新聞(なんと1860年には1200種の新聞がイギリス国内で発行されていた)によって記事とされ、スクープ記事は何種類もの新聞に転載され続けられるという状態に。国民だれもが探偵となったがごとく推理を巡らし、機会があれば発言するのだった。ディケンズも彼の発刊する雑誌の中でこの事件へのコメントを述べている。(ディケンズは刑事が創設された頃よりその活躍に注目しており、いち早く彼の作品の中に登場させている。荒涼館のバケット警部だ!) 

この事件がウィルキー・コリンズの月長石に影響を与えたというエピソードも面白かった。

膨大なテクストから事件を再構成していく展開はあたかも探偵小説を読むがごとく楽しめ、社会史的なアプローチとしても興味深い。

事件後の被害者家族の後日談は意外な展開をし、ちょっと感動。

 

今年一番の収穫。

 

 

 

 


007だ!

2011-11-16 | イギリス


ジェフリー・ディーヴァー「007白紙委任状」

 

今を時めくディーヴァーが007を描く!「あざとさ」がプンプンする企画ですが、つい買っちゃいました。
冒頭はまさに映画のシーン。夕闇迫るセルビアの大地を大編成の貨物列車が静かに走る。この路線はかつてオリエント急行も走った歴史ある鉄道。進む列車の前方にはドナウ河が。河を望むレストランの客を監視する男が一人・・・。ジェームズ・ボンドだ!監視される男はアイリッシュマンと呼ばれ、数千人規模の破壊工作計画に係わり合っていると目されているのだ。そこから始まるノンストップ007ワールド!セルビアでアイリッシュマンに裏をかかれたボンドはロンドンに。しかし007の行動が一番制約されるのがイギリス国内なのだ。イギリスでは殺しの「白紙委任状」は通用しない。舞台はロンドンから海を渡って・・・・。
イアン・フレミングのコアなファンから見れば批判すべく点も大有りなのでしょうが、ここでは同時代の等身大(?)のボンドが描かれています。特殊アプリ満載のiPhonを携え、スバルインプレッサWRXを駆る姿はカッコエエ!よ。時代は変わってもボンドをサポートする面々はおなじみのメンバー。もちろんMも。
エコロジー、リサイクル、食糧援助といった美辞に隠された闇のビジネス、陰謀。破壊工作はいつ、どこで起こるのか?雲をも掴む当局であるが、ボンドは決して行動を休まない。後半3分の一は、残りページをカウントしながら、「もう1回くるか」「さらにもう1回あるか」・・・と楽しめます。
もちろんワインと女に強いボンドも健在です。