英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

自民圧勝だが

2012-12-18 | 日常


予想通りであるが週明けの株式市場、
東電ストップ高、麻生グループの土建屋さん関連ストップ高・・・

野田さん好きだったので残念でしたが、
民主党は確かに党としての塊では酷かった
そういう意味で小沢を追い出した野田さんの功績は大きいと思ったのだが・・・
その総理を誰も支えないんだな
未来の党が一蹴されたのは愉快であった
「卒」が「脱」とどう違うのかがわからない。いっそ「超」にすれば良かったかも
維新のお二人の食い違いも何か面白い・・・
お互いがお互いを利用しただけなようで
アラビアのロレンスで描かれるアラブ部族の言い争いを思い出すな

解散、総選挙のタイミングが結果的に自民に風を送り込んだんだじゃないかな
サラリーマンであればほぼボーナスが出揃った時期での投票
尖閣だ、原発だ、TPPだという問題を考える前に
渡された賞与明細の額面の現実と、そこからごそっと引かれる税額の無常さに
国民は「もういや!」と心中叫んだでしょ
自民に入れた→「もういや!」に入れた
タイミングは野田さんの大きなミス!だな

安部さんの顔、すごく顔色悪いけど
日焼けだけじゃないような・・・ 大丈夫かな

 

 

 


OO7VSウディ・アレン

2012-12-03 | イギリス

 

先週ようやく独身寮から自分ひとり新居へ引越ました。今回は福岡市内をあえて避けての西鉄沿線です。家族が広島から来るのは学校が休みになる年末。もうしばらく一人暮らしが続きます。と、いう一人ぼっちの土日でしたが、映画を久しぶりに堪能しました。観に行ったのは、ウッディ・アレンの「恋のロンドン狂想曲」、そして「007スカイフォール」。一見食べ合わせの悪そうな組み合わせと思われますが、意外なほどしっくりと自分の中で消化でき、心地良い満腹感が得られたひと時となりました。

まずは007・・・

今から考えると、あのオリンピック開会式での演出は壮大な予告編だったのか・・・・

実は私、お金を払って映画館で007を観るのは初めてだったんです。正直時間つぶしぐらいの期待度で、ロンドンが舞台らしいとの情報だけのインプットだったんですが、いやー、面白いじゃない!ダニエル・クレイグ扮するボンドは、艶にこそ欠けますが、鍛えられた肉体を存分に振り回してのアクションはカッコイイ! イスタンブール、上海、マカオと暴れまわった次には、おっと長崎の軍艦島が出てくる・・・(ここが悪玉の基地という設定)。


正確には端島  映画ではマカオ沖の設定

そしてロンドン地下鉄での大捕り物、危機一髪のホワイトホールでの銃撃戦・・・。クライマックスはスコットランド。ボンドが子供時代を過ごした古びた石造りの小さな屋敷が死闘の舞台。ちょっと地味なセットかと思いきや、限られた武器弾薬での応戦は拍手喝采!(最初にトンネルから逃げ出して爆破しちゃえば良いのに!とは考えてはいけませんよ) 敵から劣化ウラン弾を打ち込まれてもぴんぴんしているなんて、細かい点は置いといて、とにかくイギリス好き、ロンドン好きにはたまらないシーンがたっぷり。「Q」とボンドが落ち合う場所は、ナショナルギャラリーのターナーの名画「解体されるため最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号」の前という設定。


この絵と若い「Q」の登場がラストを暗示させています。
地下鉄の狭い通路、車内の雰囲気もgood(ボンドが乗る?のはテンプル駅からウェストミンスター駅、ただし無賃乗車) 
ボンドのお好みとして悪役から飲まされるスコッチは「マッカランのシングルモルト50年物」、シリーズ50周年のお祝いといったところでしょうか。奇をてらったSFじみた特殊装置が出てこないのも好印象。でもお約束のボンドカーやマネーペニーもちゃんと登場します。

お楽しみのボンドガールは、もちろん・・・・ん?・・・・、今回のボンドガールはある意味「M」だな。

 

さて、ボンドが死闘を演じていた頃、同じロンドンに住みながら、「殺しのライセンス」なぞ持たないミドルの家族を描いたのが「恋のロンドン狂想曲」(2010年の作品 変な邦題だなあ、原題はYou will meet a tall dark stranger  どういう訳がぴったりくるだろう・・) 長年連れ添ったヘレナと別れ、突然アンチエイジングに目覚めたアルフィ(アンソニー・ホプキンス)とその娘夫婦の日常風景です。夫に出て行かれたヘレナはインチキ占い師の言うがまま、娘のサリーは売れない作家である夫ロイにいささか飽き飽き、勤め先のギャラリーのボスにちょっとドキドキの毎日、ロイは隣のアパートの窓から見える赤い服を着たディアに心奪われる・・・

このアルフィ爺さん、なかなかに007しています。ジムで身体を鍛えるだけでなく、若いコールガールを後妻に迎え、劣化ウラン弾ならぬバイアグラ1錠でお勤めに励む毎日です(ボンドより危険な任務なのは明らかか・・)  アルフィが新婚生活を楽しむために新たに購入したのがテムズ河畔に立つマンション。アルフィが窓からアルバート橋が見え、ハロッズにも近いよって説明していたので、ちょっとグーグルで調べてみると、・・・ありましたロケで使ったであろうマンション。場所は「007・・」の中で爆破されたMI6の本部(ボクソール橋のたもとに立つ。実際にイギリス情報局秘密情報部が入っている)から西に車で8分ぐらい走った場所にある高級マンション。不動産サイトで見ると3億とか4億とかする部屋もあるみたいです。やはりアルフィは007かも。

これがMI6本部 映画では正面真ん中あたりが爆破されます


アルフィのマンション やっぱ007してます

 ヘレナが、がぶ飲みするスコッチはマッカラン50年よりはるかに庶民的な「ベル」です。それにしても2つの映画の中でけっこうスコッチをみなさん飲まれてましたね。ロックグラスでストレートという飲み方。ボンドも「M」もヘレナもサリーも・・・。パブでは意外とスコッチを飲む人は少ない印象でしたのでちょっと新鮮・・。

テディ役のフリーダ・ピント。この瞳で見つめられたら・・・

 

ウディ・アレンの映画は時々理屈っぽかったり、台詞が過剰で字幕読むのが疲れたりしますが(いつのウディ・アレン作品でしょうか?)、この作品は穏やかに楽しめるものでした。

 

上記2つの映画を続けて観ることは薦めです。私は土曜に「恋の・・」を日曜に「007・・」を楽しみました。

ちなみに、アンソニー・ホプキンスがボンドガールを侍らせて、ワルサー銃にバイアグラを装填している夢は見ませんでした。