エリザベス・ボウエン「リトル・ガールズ」
尾崎豊の作品に「OH MY LITTLE GIRL」という名曲があります。この曲、いざカラオケで歌おうとチャレンジすると、相当手強いことに気付きます。感情の込め方もそうですが、特にLITTLEの発音が・・・・・。
初顔合わせのボウエンですが、どうだったのでしょうか・・・。
出会いの印象は良かったんですよ。造本の仕様もかちっとして好みだし、表紙のデザインも抑制が効いていて良い感じでした。
付き合い始めも良かったんですよ。何やら洞窟の底で繰り広げられる男女2人の悪企み。ミステリアスな使用人の存在にも期待が高まります。そして新聞の尋ね人欄を使った「人探し」・・・。ハロッズ百貨店での打合せも・・・、身が乗り出してしまいます。
その後・・・、どうも気持が離れてしまったんですよ。努力はしたんですよ。特に海岸でのバースデーピクニックの場面は日を改めて再読したりして・・・・。
結局、彼女達は何がしたかったのか・・、が正直分からなかった。とにかく文章が難しくって・・・・、ただでさえ「おしゃべり」の多い老女3人組、いったいだれがしゃべっているのかが、判読し辛い表現なのです。(長椅子にすわっているものが・・・長椅子の持ち主が・・・なんて書かれてもね・・・)
オースティンの流れをくむということですが、私には困難なる体験でした。