英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

たまには本格推理でも

2007-09-25 | イギリス

F.W.クロフツ「樽」

1920年の作品。
ロンドン、テムズ河の港に大きな樽が一つ荷揚げされる。その樽からは大量のソヴリン金貨と女性の死体と思しきものが・・・・。荷が出されたのはパリ。その樽が何処かに消え去る・・・・。
物語は大きく3部に分かれています。第1部は樽とそれを受取る謎の人物の登場。そして消えた樽の回収。第2部はスコットランド・ヤードの警部とパリ警視庁の警部による合同捜査。そして容疑者の逮捕。第3部は容疑者の弁護士と彼の調査を手伝う私立探偵による真犯人探し。
登場人物の心理描写や性格描写、個々のエピソード関連を完全なまでに排除した進行の中で最初から最後まで緊張感を保ちながら事件に向き合えます。
当時のロンドン、パリ間の交通体系の状況もよく理解でき、完璧なまでのアリバイ工作が後半徐々に崩されていく過程が見ものです。

アーサーとミニモイの不思議な国

2007-09-21 | 日常

リュック・ベッソンの新作の先行上映を月曜日に観に行きました。娘との映画は「レミーのおいしいレストラン」以来の2度目。この手の吹き替え版なら何とかついてこれる歳になりました。親子で同じ場所で同じ体験をするってちょっと嬉しいですね。ポップコーンを買い込み膝の間に挟んでポリポリむしゃむしゃ・・・

さて、この映画、本公開がまだですから詳しくは語りませんが、実写とCG3Dアニメの組み合わせで出来ています。写真で見るとアニメのキャラクターはちっとも可愛くないんですけど、動画で見るとなんともリアルな質感で愛らしい。特にセレニア姫はキュートでセクシー!リアルって言ったけど、どこか懐かしい感じのするキャラクター達でした。ターンテーブルの上での戦いのシーンが1番のお薦めかな?

「てっぺん」の悩み

2007-09-20 | 日常
横綱が逃げ出すニッポン!総理大臣が投げ出す日本!・・・ですが、どうなっていくのでしょうか・・・。
安倍くんの辞め方に憤慨された方も多いと思います。「こんなに毎日中間管理職は涙目で仕事に汗しているのに!」・・・ 
でも、私はちょっと安心しちゃいました。「もし、いっぱいいっぱいになったらバンザイしちゃってもいいんだ!そんなにがんばらなくてもいいんだ!」。そう考えるとちょっと楽になります。もちろん期末のこの時期、そんな弱気な発言をしようものなら、顛末は見えていますが・・・・。まあ、頂点に立つということは、それなりの覚悟がいるのでしょう。
さて、この写真は市内の森林公園です。ロープで出来たジャングルジム?の頂点に立っているのは4歳の娘です。以前、幼稚園の遠足で来たことがあり、その時は一番下にも上れなかったそうです。それが夜突然上まで登れそうな気になったらしく、朝からどうしてもこの公園に行きたいとせがんでお弁当を持って来ることになったという次第です。
公園に着くやいなや娘は一目散にロープに取り付きます。しばらくは下層の部分で逡巡してたようですが、私が弁当を広げている間に中間地点にたどり着き、「あぶないから降りなさい!」の声も聞かずあれよあれよと「てっぺん」まで登ってしまいました。元来運動神経が無い娘ですから、危なっかしくて見てるだけで汗が出てきます。そしてその後、頂点から降りようと足を下ろそうとしたとき、下の方にいた小学生のグループがロープを急に揺らしだし、全体が大きくローリング・・・。これで娘は恐くなって「頂点」で固まってベソをかく破目になっちゃいました。こうなると父親が救出に行かなきゃいけないのですが、私はけっこうな高所恐怖症・・・でした。「大丈夫!待ってなさい!」と言いつつ膝をがくがくさせながら下を出来るだけ見ないように登ります。結局私が登ってくる姿に安心した娘が途中まで降りてくることが出来、無事地上に帰還出来たわけでした。さぞや懲りたかと思いきや、それから再び2度も登頂成功の娘でした。娘曰く「てっぺんは気持良い。でも降りるときはちょっと恐い」
「てっぺん」には登れず、さりとて地面に降りることもままならず、真ん中近辺でぶら下がってる皆さん!がんばってまいりましょう!