「図説イングランド海軍の歴史」 小林 幸雄
海軍という概念の成り立ちと代々の王権(政権)でのその存在、一般に海軍本部と訳されることの多いAdmiraltyの成立と変遷、そして記録に残る多くの海戦でのイギリス海軍勝敗云々・・・。
全体を通してシーパワーの確立が歴史にどのように寄与したかが述べられていく。
ただ、どうも表現が講談調で古めかしく馴染めないんだなあ・・・。正直前半は投げ出したくなった部分もありました・・・・・。後半ようやくスペイン継承戦争あたりから引き込まれ始めたような・・・・。動力を持たない帆船故の艦隊操作の難しさと、長い年月頑なに守られてきた一列に連なってすれ違いざまに砲撃しあうという戦術をから解き放たれたネルソンの偉大さ!はよく理解できました。
図説と表されてましたので、もう少し艦船の機能、設備、武装に関する資料があればなあ、というのが感想でした。(ホーンブロワー、ジャック・オーブリー等のファンにとっては・・・)