英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

バベルの図書館

2013-08-23 | イギリス


ホルヘ・ルイス・ボルヘス「伝奇集」



有名な「バベルの図書館」が収録されている短編集です

「バベルの図書館」とは・・・・

中央に巨大な換気孔をもつ六角形の閲覧室の積み重ねで成っている

閲覧室は上下に際限なく同じ部屋が続いており、閲覧室の構成は全て同じ

閲覧室の壁の内、4つの壁には5段の本棚がそれぞれに設置されており、各段に32冊ずつ本が収納されている

残りの壁はホールに通じており、そのホールを抜けると別の閲覧室の回廊に続いている

ホールには左右に扉があり、それぞれ立ったまま眠る寝室とトイレになっている

螺旋階段が設置されており、それを使って上下の閲覧室に行くことができる

明かりはランプという名の果実がもたらしてくれる

司書たちはそこに住み、そこで生涯を終える(死体は換気孔に投げ捨てられる)

捜索係や翻訳者なども存在する

全て同じ大きさの本であり、一冊410ページで構成される

さらにどの本も1ページに40行、1行に80文字という構成である

これまでに書かれたすべての本の翻訳、これから 書かれるすべての本の翻訳、それらの本の落丁・乱丁・誤訳版、および不完全な版を指摘した解説書、解説書の偽書、解説書の偽書一覧目録(これにも偽書あ り)等のすべてを含む・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

というものなのですが・・・・
ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」で出てきた迷宮のような図書館がこのバベルの図書館とも言われております
実際に建設しようとすると・・・イメージできますか??

でも、ひょっとしたらこの図書館、今後の電子化された世界をいち早くイメージしていたのかもしれない
全ての書物が電子化されれば・・・
バーチャル空間にどういう風に書棚を構成するのは、それこそ自由自在・・・
重力、その他の物理的な事象から解き放たれた図書館は宇宙的な無限に存在しうる
図書館内の移動は瞬時に行うことが出来、検索や翻訳も・・・・
全てを同じ大きさに揃えることは簡単だし(大きさというものからの解放)、
奇数ページの書物は存在し得ないということも解決できそうだ

バベルの図書館は既に無限に存在しているのかもしれません

 

 

 

 




コンビニで おでんの販売が開始されました

2013-08-22 | イギリス


ホルヘ・ルイス・ボルヘス編纂「新編バベルの図書館」




イギリス編Ⅰを購入
旧版30巻を国別に合本編纂したもの
このイギリス編Ⅰにはウェルズ、ワイルド、サキ、チェスタトン、キプリングの
小品三十数編が納められています
こういう本は一気読みなどせず、少しずつ時間をかけて楽しみましょう
オスカー・ワイルドの「幸福の王子」も入っているのですが
今日まで私はこれをアンデルセン作と思い込んでいました(汗)
途中、マッチ売りの少女が出てくる場面などがあり、 混乱したのでしょうか? 恥ずかしい限りです
初めてこの話を読んだとき、
王子様がわがままでツバメがかわいそうだと思ってました
だって先を急ぐツバメを何日も足止めして、南に向けて飛べなくしちゃうんだもん・・・・



角背(平背)の堅牢な製本で武器としても使用できそう







夏休み旅行2013(3日目)

2013-08-21 | 日常


温泉宿は、みなさん早起き・・・
露天風呂も早朝から混雑してます

霧島、もう少し涼しいかと思ってましたが・・・どこ行こう


霧島神宮です
ここも暑いのですが、不思議と三の鳥居の付近だけが涼しい風が吹いてます


近くにある足湯に浸かってたら・・・・・汗がまた噴出してきた・・・

本当はグラススキーなどで遊ぶ予定でしたが、
暑いし、雷雨の予報も出ていたので急遽予定変更です


たどり着いたのは、「霧島アートの森」 モダンアートの美術館です
屋内では高橋コレクションの特別展をやってました
草間彌生、村上隆奈良美智舟越桂ヤノベケンジ横尾忠則などの作品を鑑賞
大好きな荒木経惟、森山大道の写真もありました


屋外の常設展示を見にいこうとすると

突然のスコールです
やっぱここに来ていてよかった


雨も止んだので庭園に点在する作品を探して散策・・・



ダニ・カラヴァン作 「ベレシート(初めに)」


チェ・ジョンファ作 「あなたこそアート」


ジョナサン・ボロフスキー作 「男と女」

もう少し遊びたかったけど、高速が混むのもいやなので早めに帰途につきました
おつかれさまでした





夏休み旅行2013(2日目)

2013-08-20 | 日常


せっかくのオーシャンビューなので、がんばって早起きです

で、もっとがんばって6時半サービス開始の朝食にGO!
あれれ?お客さんは我々だけ 1番だ!
人生で1番ってそうそうなかったなあ・・と考えながらも
誰も手を付けていないビュッフェ大皿から料理を取り分けるのはちょっと贅沢かな?

さて、「あまちゃん」も見たし、そろそろ海水浴でもしますか!

ここ南郷プリンスホテルは目の前で泳ぐことももちろん可能ですが
近くにプライベートビーチを持っていて、そこで遊ぶことが出来ます(有料)
小船に乗ってちょっとした冒険気分 
5分ほどで岬を曲がればそこがビーチ


シュノーケリングセットも借りて格好だけはいっちょまえ
他に2組のお客さんがいたけど、すぐにホテル前に戻っていったのでビーチは貸しきり状態に
ちなみにこのビーチ、何の設備もありません トイレもなしです
スタッフが1名ビーチには待機していて、帰りたくなれば船を呼んでくれます


岩場で水中を眺めれば、カラフルな魚が行ったり来たり
手を伸ばせば逃げちゃいますが、そうしなければ鼻先を泳いで行きます
陽射しはとんでもなく強いけど、浮かんでいると時間が立つのを忘れてしまします
時間は昼過ぎ・・・
もっともっと浮かんでいたかったけど、我々のためだけにスタッフがいっしょうけんめい
クラゲ採りしているし、沖では小船が手持ち無沙汰で漂っているので
ホテル前に帰ることに(本当はトイレがね・・・)
ホテル前でも少しシュノーケリングして(こっちではベラやもっと大型の魚が見られました)海水浴終了!

じゃあ、次の目的地 霧島へゆるりと向いましょうか

2日目のお宿は霧島ロイヤルホテル
ちょっとバブリーな姿を残す大型ホテルですが、さすがに傷みが目立ちますね

温泉に入ってさっぱり(逆に汗が噴出した気もしないでも・・・)したら
晩御飯です
予約しておいたプランは別棟にある食事処での囲炉裏料理・・・
料金もそこそこだったので、そんなに期待感も無く席に着いたのですが


前菜はシンプルでしたが
個室のテーブルに炭がおこされており、竹串をうたれた魚がすでに炙られています


お造りも新鮮・・・・


最初に炙られていたのは、のどぐろでした
続いて網が置かれ、伊勢海老、蟹、イカが焼かれています
それからお肉(牛、豚、鶏)と野菜が焼かれ、
最後は釜飯でした もちろんデザートも
途中で出された鱧とじゅんさいのお椀と、かるかんの餡かけも美味しかった

仲居さんが最初忙しくばたばたしていましたが、途中からは落ち着いてしっかりサービス・・・
特別な物は無いけれど、新鮮なものが目の前で焼かれ、熱々に食べれるのはうれしいですね
焼酎も沢山飲んで途中から記憶が怪しい・・・・・

ごちそうさまでした

 

 






夏休み旅行2013 (1日目)

2013-08-19 | 日常

今回の旅行を計画していた時には、こんなにまだ暑い日が続いているとは思っていませんでした
目指すはとにかく暑そうな南国、宮崎・・・日南市(名前だけで日焼けしそう・・・)
朝6時に出発して、九州をタスキがけに南東に縦横断すると・・・
10時には飫肥(おび)に到着
ここは飫肥杉で有名な、江戸時代の町並みが良く保存されているところ
ここに寄ったのには一つ目的が・・・
それは、寅さんのロケ地を訪ねてみること
飫肥城に入ります


寅さんシリーズの最後の方・・「寅次郎の青春」で
風吹じゅんとデートする寅さんに後藤久美子が偶然出会う場面で使われた階段です
この階段で、寅さんは転んでしまい足に怪我をしちゃいます
そういうことを知らない娘がこの階段を上っていくと・・・
急に足が痛くなったとベソをかき始めます
寅さんの祟り?! いえ、ご利益でしょう

さらに奥に進むと・・・

四方に杉が植わったスペースに出ます
この4本の杉の対角線が交わる点に立つと
「しあわせパワー」がもらえるんだって

ウソでしょう?

でも、ちゃんと書いてある 「しあわせすぎ」るって・・・

それにしても当時の後藤久美子は妙に色っぽかったなあ
3年後にはアレジに取られてしまうんだが・・・

それにしても暑い、暑い
頭の芯が汗をかいているようです


でも、不思議と大手門の下は涼しいのです
風水などで決めてるからなのかな?

それから城下にある、小村寿太郎記念館に
小村寿太郎は外務大臣として日英同盟締結やポーツマス条約締結に尽力した人物です
ここ飫肥の出身です

もっと町歩きを楽しみたかったけど暑さにめげて、ちょっと早めのお昼ご飯に・・・


じゃーん、日南で売り出し中のご当地グルメ
「日南一本釣りカツオ炙り重」です
これは市内で10件ほどで提供しているらしく、細かいレギュレーションを守ったもののみ
「日南一本釣りカツオ炙り重」が名乗れるのだそうです
刺身ででも食せるカツオが2種類のタレにつけられていて
そのまま食べてもいいのですが、ちょっと炙って食べるとより美味に・・・?


確かに美味だ 炙りすぎは禁物ね


2,3きれ残しておいて、最後に熱いお出汁をかければ
さらさらと茶漬けで〆られます

ちなみに値段はどこで食べても1200円なり

詳しい情報はこちら→

我々がいただいたのは「ギャラリーこだま」さんでした

さて、場所を移して寅さんロケ地巡りの続きは・・・


ここは・・・


油津の堀川運河
寅さんが風吹じゅんが営む床屋に居ついちゃう場所
永瀬正敏が船に乗って行ったのが、左手前の家の下


橋の上から反対側を
手前の4つ窓がある家の2階の奥の窓から
寅さん、手を振ってました
ここが床屋という設定でした
映画の中では、杉の積み出しのため筏が組まれ、この橋の下を通っていくシーンが

言い忘れてましたが、ここ油津は広島カープのキャンプ地です

続いてはちょっと海岸沿いに北上して、鵜戸神宮に
暑くて写真を撮る気にもなれず
ここはネットから拝借です

奇岩そびえる海に向かって降りていく神社です
本殿前の海に突き出した霊石亀岩に運玉を投げ入れ、うまく窪みに入ると願いが適うんだって

じゃあ、そろそろホテルに向いましょうか・・(まだ、3時前だけど・・・)

今宵のお宿は・・日南海岸南郷プリンスホテルです
九州に残る最後のプリンスホテル  そう、西武ライオンズのキャンプでの定宿ですね
さすがに築年古いホテルですが、ロケーションは良いです

部屋は全室オーシャンビュー
(普段はソファーですが、3人なので早くもベッドになっています)
窓の外は一面の海です


ホテルと海の距離感はこんな感じ・・・

海水浴は明日にして
ちょっとだけ浜辺で波と遊びます