~聴覚障害6級~

話せる。歌える。
聞こえているけど聞き取りにくい。
感音性難聴者が適当に呟きます。

コンサートの歌詞字幕

2010年05月27日 | 字幕
思い切ってブックマーク(リンク)に、
昔から続けている自分のブログを公開してみました。
まぁ、単なる自己満足です。

リンクしたブログでは、私が聴覚障害であることを全く示していません。
ゆえに、ちょっとキャラが違うかもしれません。

と言うか、このブログはちょいと猫かぶってます。
本当の自分は、リンク先の方が正しいので。


年齢に見合っていない趣味(?)だと自覚しているけれど、
自然に同世代の人達と出逢えたり、
勿論、世代も地域も越えた人達ともご縁があります。

自分の子ども世代の人達とも、普通に付き合えてしまう世界でもあります。

趣味の友達で聴覚障害を告知しているのは、ほんの親しい人のみです。

あとで内容を尋ねたり、聞き返してしまう面倒くささも含めて、
色々とお世話になってしまう場合があるためです。

まぁ、そこまで自分をさらけ出さなくてもいいだろう、
と思う人には、何も言っていません。

会うことがあっても、特に支障もなく(ないように思う)、
わいわいキャーキャー会話ができるからです。

コンサートや舞台の前後は、みんな気持ちが高揚しているので、
趣味の楽しい現場では、さほど支障がなかったりします。



前置きが長くなりましたが、本題へ。


5~6年前だと思うのですが、あるジャニーズのコンサートで、
会場に何ヶ所か設置してあるモニターに字幕で歌詞が流れたんです。

モニターに字幕が流れたのは、ほんの何曲かだったんですが、
私はそれが嬉しくて、事務所にメールをしました。

事務所直通のメールは公表されていませんので、
事務所運営の有料サイトの各コーナーのスタッフ宛て(問い合わせ)メールですが。

「手話ができない聴覚障害を持つ者です。
 音は聴こえるけれど、歌詞の聴きこぼしが多いので、
 モニターに歌詞を流して頂き、本当に助かりました。
 ありがとうございます。」と。


そのメールを読んでくれたかどうかはわかりませんが、
それ以来、私が行くコンサートでは、
会場に設置してある何ヶ所かのモニターに歌詞字幕が流れています。

しかも、全曲です。

私が行かない他のグループのコンサートはどうなっているかはわかりませんが、
とりあえず、私が行く分のものは、完璧です。

例えば、横浜アリーナなら、360度のステージングになることが多いので、
モニターは、東西南北と、中央の5ヶ所。

東京フォーラムホールAなら、上手(かみて)と下手(しもて)と正面に3ヶ所。

どの席になっても、どれかのモニターが見れるようになっています。

さすがにキャパ(客席数)600のシアタークリエではモニター設置ができず、
字幕歌詞はありませんでしたが。


字幕をつける作業はかなり大変だと思うので、
そのたびに、お礼メールをしています。


よく思い出してみると、
16年程前、知り合いの知り合いに車椅子の方がいたので、
車椅子席の設置を事務所に考案したら、その次のコンサートで実現。

それ以来、今現在も必ず車椅子席(車椅子スペース)が設置してあり、
その旨を申し込み時に申し出れば、車椅子分のスペースを毎回確保。

会場の入り口も別になっていて、スタッフが誘導してくれます。

車椅子席は、今では当たり前になりつつあるけど、
こう言った経緯があってのことなんだと思います。


15年程前、寝たきりに近い女性をコンサート会場で見かけました。
車椅子と言うより、ベッドに近い状態で、
可愛いフリフリの服を着て、お母様に付き添われていました。

場所的にあの状態ではステージがほとんど見えてないと思ったけれど、
タレント達もその女性に気付いたようで、
近くに行った時は、かがんで、手を振ってくれたりしていました。


身体が不自由な方も、憧れのタレントやスターに逢える。

あまり知られていないけれど、
ジャニーズは案外バリアフリーです。

SMAPなどのコンサートには、
何年も前からシルバー席(着席ブロック)が設置されています。
また、20年以上前から親子席も設置されていることが多いです。



そんな中、NEWSの小山くんが、
昨年の24時間テレビ出演の受け持った企画をきっかけに、
手話をほぼ完全習得。

ほんの短い期間で、日常会話なら、ほぼ完璧にマスターしたようです。
若いって素晴らしい。

私はまだ手話を習う気持ちになっていないんです。

手話についての躊躇する複雑な思いは、
またいずれ語ってみたいと思います。


さて。
また今後は、このブログでは猫かぶります。
あしからず(笑)。

補聴器の福祉支援

2010年05月21日 | 補聴器
障害手帳を取得してから1年以上が経ちました。

ココで書いた通り、聴覚障害6級の福祉支援のひとつに、
補聴器購入の補助があり、
手帳が交付された頃から、必ず利用したいと思っていました。


先日、やっとそれに向けて動き始めました。

まず、市役所へ電話をして、
障害福祉支援課の担当ケースワーカーに繋いでもらいます。
←当然ですが、課の名称は自治体によって異なります。

ケースワーカーは忙しい方々なので、いつも外出中。
3度も電話をかけました。
3度かけてもいらっしゃらないので、
向こうからかけていただくことになっちゃいましたが。

何とか電話で話すことができ、面談を予約。
印鑑と身体障害手帳を持参。


そして、先日、面談に行って来ました。

課に到着した時、
担当ケースワーカーが他の仕事で外出先から戻って来ていなかったため、
他のケースワーカーが、
面談書類にそった質問や話し(悩みや困っている事など)を色々聞いて下さいました。

私の担当ケースワーカーは女性ですが、
今回、話しを聞いて下さったケースワーカーは男性でした。
←どちらも30代半ばくらい。

綺麗に日焼けした、その男性ケースワーカーの発声は、
私に聴力に心地良いくらいにクリアに聴こえ、会話もスムーズ。

お人柄なのか、話しを引き出すのが上手なのか、
ざっくばらんに色んなことが話せました。


見た目ではわからない障害ゆえの誤解、
中途半端な障害ゆえの精神的部分など、
このブログで書き綴っているような内容も少し話せました。

普段、人には話していないことばかりなので、何だかちょっとすっきり。

スムーズに会話ができたせいか、
「障害者には見えませんものね。色々誤解があるでしょうね。」
と、明るく言って下さいました。


色々話したところ、担当ケースワーカーが戻って来たので、
正式な手続きに入りました。

面談書類は先ほどの男性ケースワーカーとの面談で完成しているので、
あとは、県の障害者相談センターに判定日の予約を入れて下さいました。

約1ヶ月後となります。

ケースワーカーが色々な必要書類を作成し、判定の申請をするそうです。
私は、判定日当日、障害者相談センターに行くのみ。
今まで使用した補聴器の全てを持参とのこと。
勿論、身体障害手帳も。


判定日には、すでに県指定の補聴器センターの販売の方が、
私に合う補聴器を何個か用意して、持って来て下さるそうです。

補聴器センター(会社)を何社か選べるのですが、
一番近い場所にあるところを選びました。
修理や取り扱い方などでお店に出向くことがある場合、近い方が便利だからです。

幸い、一番近い場所にある補聴器センターは、
一応、聞いたことのある補聴器専門のお店なので、信頼して大丈夫でしょう。
うん。

当日、持って来てくれる補聴器に合うものがあれば、
その場で持ち帰ることができるそうです。
オーダーなどをする場合や、合うものがない場合は、また後日になるそうですが。

そして、また、必要書類が色々あり、
補聴器額の1割の請求書が封書で届き、代金を振り込みするようです。

そのあたりは、また補聴器が手元に来て、
代金の支払いなどが済んだら書きたいと思います。


とりあえず、私としては頑張ったっ。
判定日が楽しみです。

また一歩、前進したかな。

筆談機

2010年05月16日 | 手帳(福祉支援)
先日、やっとパソコンを買い替えました。
3台目は初のノートパソコン。

届いた翌日に、約半日かけて全て自分で色々設定しました。
我ながら頑張ったっ。

パソコン歴12年ですが、知識は浅いので、
わからないことだらけですからね。


今日は約5ヶ月ぶりにパソコンから更新します。


昨日、東京ドームホテルの公式サイトで調べたいことがあったので、
久し振りのパソコンで検索しました。

知りたかったことはまだ発表されていなかったのですが、
ホテル内のバリアフリーのページをふと開けてみたら、
「筆談機」を見つけました。→ココ

これは、どんな機能なんだろうと思い、他の製品を調べてみました。

定番は、この筆談器

子どもの頃、こういう玩具がありましたよね。
うちの子ども達が小さい頃も、お絵かきの玩具として家にありました。
それをコンパクトにした感じなのかしら。


さらに色々調べてみました。

京王プラザホテルユニバーサルルームには、さらに様々な難聴者支援が充実。

フラッシュ(光)ランプやバイプレーターによるお知らせ機能や、
会議室や宴会場での専用レシーバーなど。

宿泊することはないかもしれないけれど、
こういう支援が充実していくことは、本当に嬉しい。


ボイスエイドと言う製品も見つけたけれど、
これは発声のできない方用のためなので、私のような難聴には無用かな。
難聴者は聾ではないので、言葉(発声)はできるし、
こちら側の問題ではなく、相手の言葉の聞き取りが重要だから。


また、パナソニック公式サイト内にて、
UDコンサルタントの松森果林先生と言う方のページ(コラム)を見つけました。
ココ

UDとは、ユニバーサルデザイン。

松森先生は、私から見たら、先生と呼ぶにはちょっと照れくさい若くてお綺麗な方。
松森先生自身も、聴覚障がいを持つ身だからこその納得のいくコラム。

聴力が低下していく様は、私と似ているかもしれません。

ただ、私は両耳ともに失聴はしていないことと、
先生は私よりも障がいの自覚が早かったために、
手話を習得していることが違うかな。

また、私は玄関チャイムや家電のベル、掃除機の音は聴こえるので、
先生の聴力は、恐らく、年金が貰えるレベルなんだろうなと推測。
→私のレベルでは年金は貰えません。


先生のコラムの中でちょっと嬉しかったのは、日本映画(邦画)の日本語字幕のお話し。

私がココや、ココでも書いた通り。

私の見た字幕付きの邦画は、聾や障がいを題材にしたものではなく、
ごく普通のシンプルな内容の邦画でした。

先生は、配給会社に字幕支援の署名を行ったそうですが、
私が見たかった字幕上映ありの邦画は、そういうこともせずに実行して下さいました。

字幕上映をして下さったことに、改めて感謝いたします。→松竹御中。


不便だ、理解してもらえない、と愚痴るだけではなく、
どうしたら理解してもらえるか、どうして欲しいのか、
自分なりに工夫して考案や提案していくことが大切なのだと、
松森先生のコラムから学んだように思います。

先生は本も出版しているようなので、機会があったら読んでみたいな。

筆談機も欲しい。

たぶん、難聴者にとって筆談機なんて、当たり前なんですよね。
使うか使わないかは別にして。

私ってば、色々と遅れているのかも。
テレビの字幕機能も活用していないし。


色々綴ってきた過去のことを振り返ると改めて思うんですが、
私は健聴として生きていて(勘違いしていて)、
自分の障がいへの自覚が足りなかったように思う。

これが、今、色々と思い悩む要因なのかもしれません。


今日の記事は、障害を障がいと書いてみました。

「害」と言う文字が、害を与える的な印象があるため、
今は「障碍」とか「障がい」と書く場合があるようです。

確かに害と言う文字は、よく考えると嫌な印象ですね。

でも、やっぱり私は人に害を与えているのかな、とはよく思います。
何度も聞き返したりして面倒くさい人ってところがね。
それによってイライラさせてしまったり、気を遣わせてしまったり。

あ~、またネガティブ。

中途半端な障害だからこその宿命かもしれません。

耳鳴り

2010年05月08日 | 雑記
またまた久しぶりの更新です。


私の耳鳴りは、24時間年中無休です。
身体の一部のようなものですが、
別に、上手に付き合っているわけではありません。

この耳鳴りさえなければ、
もう少しだけ、快適に生きることができるかなと、よく思います。


夜、眠れない時、
いつもよりいっそう頭全体から耳鳴りが鳴り響き、
気になって気になって、余計眠れなくなる。
翌日は寝不足でぐったり。

相手の言葉が何度か聞き返しても聞き取れなくて、
内心焦っている時に限って、大きく鳴り響く。
相手の不(愉)快な表情を感じ、どっと落ち込む。


耳鳴りは、身体的にも精神的部分でも、悪循環で負担でしかないです。


最近、耳鳴りがさらに悪化しているのかもしれない、
と、思う出来事がよくあります。

インターフォンや電話が鳴っていると思ったら気のせい。
踏み切りを渡る寸前で、カンカンカンカンと聴こえてきたけど、気のせい。

始終、私の頭から鳴り響く耳鳴りの音が、変化して聴こえてくるような感じ。

これはもしや、幻聴なのかしら?
としたら、精神的分野???


耳鳴りを消すことは不可能だから、
この耳鳴りと言う心身の不快感を忘れるもの(こと)をたくさん見つけたい、
と最近思うようになりました。
快適に生きる自分だけの知恵と言う名の生きる歩き方。

立派な(素敵な)趣味や仕事じゃなくても、
ぐーたらしている時でも食べている時でも良いと思う。

温泉、美味しい食事、美しい景色は、私の三大耳鳴り対策。

あとは、メイクとかネイルとか、ささやかなオシャレ。


耳鳴りが悪化したら、聴力にも影響がありそうだ……。
悪化を防ぐためにも、
精神的負担を極力抑えた、ゆったりした毎日を生きたいな。

とか偉そうなことを言いつつ、今日もだらだら生きてます。
適当な部分もあっていいんだよね。