~聴覚障害6級~

話せる。歌える。
聞こえているけど聞き取りにくい。
感音性難聴者が適当に呟きます。

映画「レインツリーの国」を観て来ました。

2015年12月11日 | 映画
やっと、映画「レインツリーの国」を観て来ました。

昨年の撮影から、約1年。

その間、原作を読んだり、色んな宣伝や、色んな感想など、
胸ときめく期間が十分にあり、心に残る作品となりました。

映像も綺麗だったな。

ロケ地は、知っている場所がいっぱい。

明るく前向きになっていくひとみ。

ラストのメリークリスマス。

心がポっと温かくなる純愛(ラブストーリー)。


ひとみが、会社のお昼休み(?)に、会社の制服でよく来ていた神社は、
私は昨年、舞台観劇がてら、行ってる場所でした。

金王(こんのう)八幡宮

 



通常、私の地元の映画館では、邦画の日本語字幕上映をすることがほぼないので、
邦画を観たい時は、映画館を調べた上で、電車に乗って観に行くのですが、
今回は、約1週間、全館で日本語字幕上映が実現したので、
車を運転して20分ほどで観に行けるのが、とても嬉しかったです。

日本語字幕付上映のお知らせ


観賞特典のクリスマスツカードをいただき、ちょっと得した分。

 開くと → 



以下、少々、辛口意見もありますので、
嫌な気分になりたくない方は、読まないようにして下さい。


あっちのブログ(本館)には、ちょっと書けないようなことも、
こっちには書きたいと思ってます。

(あっちのブログは、1日5000アクセス位あるので、毒っぽいことが書けないこともある)



私が観に行った日は、平日の午前中(9時半)の部だったからか、
「レインツリ―の国」上映のシアター内が、がらがらでした。

片田舎だからってこともありますが。

始まる5分前まで、シアター内、私だけ。

5分前位に、数人入って来たので、ホッとしました。

シアター内、貸し切り状態の、たった1人で観ると言うのはちょっとイヤ(汗)。

それでも、客は5~6人と言う、がらがら状態での鑑賞でした。


私は、映画を観る時は、一番うしろの真ん中の席を選ぶのですが、
今回も、当日券で一番うしろの真ん中の席を確保できました。

なので、がらがら具合が見えちゃうのです(汗)。


久し振りの映画鑑賞だったのですが、
集音器をつけても、音声が小さくて、台詞も音楽もあまり聞こえ(聴こえ)ませんでした。

字幕がなかったら、正にお手上げ。

聴力が下がって来ているのかもしれません。

それとも、スピーカーの近くの席にすれば、もう少し聴こえるのかな。

聴力補助のようなものの設備はない映画館でした。

健聴者は、こんなに小さい音声で聞き取れるんですよね。


健聴者は、ひとみに共感しづらいとのこと。

共感できることが全くないと言っている人もいました。

全て共感できた難聴者の私は、目から鱗。

共感できすぎて辛かったです。

苦しかったです。

「重量…オーバー…だったんですね」のシーンで、すでに涙が…。

ただ、そうなった時、音が聴こえなかったとしても、
周りの空気を察する能力には長けてますけども。

だから、道を歩いていて、誰かにぶつかるようなことはほぼないですよね。

難聴者は、目から感じて、目から判断するので、観察眼だけは長けてしまう。


初対面で、何となくかみ合わないと思われてしまうことも、(相手の表情でわかる)
挙動不審っぽくなってしまうことも、
耳のことを知られたくないことも、申告したくてもなかなか言えないことも、
会いたいけれど一歩踏み出すのが怖いことも、補聴器を隠してしまうことも、
共感できすぎて、苦しかった。


ひとみの会社での扱いは、さらに苦しかった。

今、これを書いていても涙が出ます。

口で言えば済むことなのなのに、いちいち書いてあげたりで面倒くさがられること、
聞き取れる人と聞き取れない人がいるので感じ悪く見られること、
耳が不自由=しゃべれないと思ってる人がいること。

ひとみは話せるのだから、ひとみが伝える時は筆記ボードに書かなくてもいいのにね。

でも、会社では話すこともできない設定でいた方が、楽だったのかもしれません。

複数人での雑談に加わっても、聞き取れなくて、団体の中での孤独を感じるから。

聞こえずにいた要件も、その場にいたことでわかっていると解釈されてて、
「あの時、言いましたよね。聞いてましたよね」と言われてしまうからね。

それが本当に辛い。


ただ、健聴者は難聴者のことが少し理解できたことや、
こんな聞こえ方をするのかとわかったことなど、
新しい世界を知ることができたと。

お母さんの声(高い声)が、聞き取りにくいのを、音声にして表現していましたよね。

実際の聞こえ方は、もっと複雑だけれども。

それと、健聴者が字幕上映を観て、新鮮だったとか、
玉ちゃん(主演)の台詞であやふやな部分がわかったとか、
そういう感想もありました。


正直。


映画でなくて、2時間ドラマスペシャルでも良かったかな。

映画のような映像クオリティだからこその美しさは、本当に素晴らしかったけれども。

原作者がこの映画について、あまり語りたがらないのは、
主演の問題でもあるのかしら。

「24時間テレビ」のドラマなら、もっと色んな人に観てもらえる可能性があったと思う。

お客の大半は、玉ちゃんのファンがリピート鑑賞してるイメージです。

玉ちゃんのファンと、難聴者が話題にしているイメージで、
その他の人達の目に止まりにくい面もあったかもしれません。


20回位鑑賞していると言う玉ファンが、ごまんといます。

玉ちゃんが「毎日観て」とか、「1人5回以上は観て」とか、言ってたもよう。

ファンはタレントのそういう言葉に弱い。

玉ちゃんのために頑張って観に行こうと思ってしまう。

そんなに観てたら、台詞、全部覚えちゃいそうだよね。


でも。

難聴者の純愛を描いた題材は、ありそうでなかったと思うので、
本当に有り難い。

ひとみ役が、西内まりやさんで、本当に良かった。

伸さん役が、玉ちゃんで本当に良かった。


そうそう。

伸さんのお兄さん役の俳優さん。

玉ちゃんが以前、ドラマ「美男ですね」で主演をした時、
玉ちゃんは、イケメンバンドのボーカル役だったんだけど、
お兄さん役の山崎さんは、イケメンバンドのスキャンダルを追いかけるパパラッチの役でした。

伸さんの家族も、ひとみの家族も、素敵だったね。




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「レインツリーの国」オフィシャルブログオープン

2015年10月16日 | 映画
昨日、映画「レインツリーの国」の完成披露試写会があったようですね。

出演者の舞台挨拶もあり。

そして、アメブロにて、「レインツリーの国」オフィシャルブログがオープン。

11/21の公開日に向けて、着々と色んなことが動いています。


映画の公式サイトには、日本語字幕についての報告が更新されていました。

日本語字幕製作についてのご報告
(引用)
「レインツリーの国」では日本語字幕上映に向けて、検討会などを重ねながら、製作を進めています。
本作では、映画の撮影段階から、東京都中途失聴・難聴者協会の皆様にご協力いただいて製作を進めておりましたが、
字幕制作に関しましても、さらに、各方面の皆様からのアドバイスをいただき、意見交換を重ねてきました。
そして、その内容が確定いたしましたので、映画本編に10月中旬頃統合されて完成いたします。
日本語字幕上映の劇場での実施詳細は、現在調整を進めています。
準備が整いましたら、公式HPでお知らせする予定です。
10月 6th, 2015



先日、私はやっーと、原作を読みました。

地元の図書館に置いてあるのを、やっと見つけました。

たぶんずっと、沢山の誰かが借りていたのでしょうね。




とても読みやすい1冊でした。

主人公の2人を、玉森くんと西内さんに変換して読み進めたので、
余計、読みやすく感じました。

ひとつ勘違いしていたのは、原作者は男性だとずっと思っていたこと。

浩と書いて「ひろ」と読み、女性だったのですね(汗)。


感音性難聴について、心理的部分も含めて、
素晴らしいほどに、よく描けていました。

が、会話がかみ合わない感じとか、会話の中の微妙な「間」とか、
健聴者はこういう風に思っているのかと言うのが改めてわかって、
ちょっと凹みました。

テンポの良いコミュニケーションの取り方ができないことで、
けげんな顔をされる時、こう思われているんだなと。

そして、こちらの気持ちをわかってほしいことばかりを前面に出してしまう時があることや、
どうせこちらの気持ちはわからないと決めてしまうことなどの
難聴者側の反省点も描かれていましたね。

映画ではどのような描き方になっているのかな。

原作ももう一度、じっくり読みたいな。

映画も字幕対応であれば、1回だけでなく、何回か観たいです。


西内さんは、前クールの連続ドラマ「ホテルコンシェルジュ」で、
聾者を演じた浅利さんとの会話では、必ず手話で会話してました。

西内さん、手話を習得されたのかな。

聾者を演じた浅利さんは、手話が完璧だったけれど、
何話かで、中途失聴だと言う設定だとのことがわかりました。

なのに、全く発声ができない設定だったし、ちょっと設定がずさんだったかなと。

まぁ、中途でも発声もできなくなった方もいらっしゃるかもしれないけれど。


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主題歌は、11/11発売、Kis-My-Ft2のニューシングルです。

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そうそう。

「図書館戦争」内で、「レインツリーの国」が関連しているとのこと、
知らなかったです。

先日放送されたドラマ版「図書館戦争」では、
「レインツリーの国」が「ネムノキに降る雨」という題名にすり替えられていたとのこと。

愛読ブログ主さんによると、
小説として独立した「レインツリーの国」の原点はここにあるとのこと。

本のタイトルがすり替えられてたなんて、それは残念ですね。

そういう細かい部分を大切にしている視聴者も多いのに。

そこはすり替える部分ではないですよね。

納得できないですよね。


が、所謂、大人の事情があるんでしょうね。

著作権や肖像権の権利問題とか、制作側の関係とか、
はたまた、ジャニーズ事務所内の派閥の関係とか。

今のジャニーズは、派閥ってものが存在していて、
キスマイ2はSMAPと同じ派閥だけれど、V6とは派閥が違うので共演(共存)することはまずないのです。

勿論、例外(のタレント)があった(いた)り、
派閥が関係ないグループもあったりするのですが。

タレントもファンもそんな意識はなくても、裏側事情(大人の事情)が色々あるのでしょうね。


だけど、ちょうど「レインツリーの国」の公開が近づいているのだから、
連動すればお互いいい結果になるのにね。

連動(タイアップ・お互いに宣伝し合う)したくない、連動できない事情があったのかしら。

映画「レインツリーの国」の公式サイトがオープンしています。

2015年04月29日 | 映画
映画「レインツリーの国」の公式サイトがオープンしています。

映画「レインツリーの国」


公開は半年先なので、公式サイト内はまだまだ未完成ですが、
劇場情報など、少しずつ判明してくると思うので、チェックですね。

主な出演者も発表されました。


サイト内のあらすじ的な文章の中には、
やはり「ひとみ」が感音性難聴だと言うことには触れていません。

「ひとみ」が難聴だと言うことは「秘密」と表現されています。

原作を呼んでいる人、映画を観賞した人だけの、最大のねたばれなのでしょうか。


すでにチラシが置いてある映画館もあるようで、
5/1からは予告が流れる映画館もあるようです。

とりあえず、チラシや予告はそれほど興味がないので、
日本語字幕上映をする劇場が、いつもより多いことを願ってます。



余談ですが、先日発売された、嵐のハワイライブのDVD。

ライブ映像だけでなく、
ハワイ滞在中の彼らに密着し、リハーサルや舞台裏、インタビュー等で構成されたドキュメンタリー映像も収録。

それら、全てに日本語字幕がついているそうです。

彼らの会話全てに。

勿論、歌詞も全てに。

前回のライブDVD同様、沢山の人が楽しめる作品になっているもよう。

さすが嵐です。

嵐陣営の予算が沢山あるんだろうな~。


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映画「レインツリーの国」公開日は、11/21。

2015年04月22日 | 映画
映画「レインツリーの国」の公開日が解禁になりましたね。

キスマイ玉森に愛の指導!関西弁コーチに愛之助就任「レインツリーの国」→映画ナタリー


今のところ、キャストは3人のみの発表。

撮影は、昨年終えているので、今後、次々とキャストが解禁されていくのかな。


そして、西内まりやさんが演じる「ひとみ」が感音性難聴者だと言うことは、
今だ、報じられていません。

この物語の、最大のねたばれの部分なのかな。


「彼女にはどうしても会うことができない理由があった。」とか、
「殻に閉じこもっていた自分へのけじめとして髪をショートカットにする」とか、
「ひとみ」の秘密を匂わせている感じ。

公開までに、この部分がどう報じられるのか興味しんしんです。


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「レインツリーの国」

2014年10月29日 | 映画
今朝、キスマイの玉ちゃんこと、玉森くんの映画初主演の告知がありました。

キスマイとは、
デビュー3年ちょっとのジャニーズ事務所の7人組グループ「Kis-My-Ft2」のメンバーの1人。

「キスマイフットツー」と読みます。

因みにグループ名は、メンバーのイニシアルです。

iの部分は、事務所を退所したメンバーのイニシアル。

Kが北山くんなので、iがいなくなっても、北山くんのKiで成り立ってます。

さらに因みに、2は二階堂くんです。

さらにさらに因みに、私が今、応援しているグループは、Hey!Say!JUMPです。

もうすぐデビュー丸7年になります。

全員が平成生まれの、20才~24才の9人組グループ。

元々は10人組でしたが(汗)。

中でも八乙女光くんが好きです。

10年前の金八先生で、ドラッグ中毒になった中学生を演じました。

今現在は「ヒルナンデス!」の火曜日のレギュラーで、毎週頑張っています。


前置きが長くなりました(汗)。


情報量の多いツイッターの撮影目撃情報で、
玉ちゃんが映画を撮っていることは、私でも把握していました。

それが、どんな映画かはわからなかったけれど、今朝、判明しました。


キスマイ玉森が映画初主演、有川浩原作の映画『レインツリーの国』で西内まりやと共演→CINRA.NET

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私は原作を知らないので、どんなストーリーか調べてみました。

「レインツリーの国」Wiki

自分が好きな小説の感想を書いているサイトを探していて、
共感できる感想を書いていたサイトを見つけた男性が、
そのサイトの管理者であり難聴を抱える女性との交流を重ねていく。

と言うストーリー。

西内まりやさん演じるヒロインは、

高一の時、両親との登山中に滑落事故に遭い、両耳とも感音性難聴になってしまい、補聴器をつけている。
そのため、他人に補聴器が見えないように髪を伸ばしている。


この原作は、ラジオドラマ化もされているようですね。


私と同じ感音性難聴の女性が題材と言うことで、
原作も読みたいし、映画も是非、観たいと思います。


「補聴器が見えないように髪を伸ばしている」

この気持ち、痛いほどわかります。

理解してほしい気持ちと、障害を隠しておきたい気持ち。

「全く聞こえないんです」と言うわけでもない。

歳をとって聞こえにくくなった状態とも少し違う。

このあたり、どれくらい理解して演じてくれるかな~、まりやちゃん。


映画は、来年公開予定とだけしか発表されていないので、
1年後くらいになるかもしれません。

今現在、撮影中のようです。


感音性難聴者による演技指導もあるかもしれませんね。

私も雇ってほしい(笑)。

聴こえ方、聞き取り、それに対する心理状態、対人面など、
どれくらい表現していただけるか。

こんな感じの歪んだ聴こえ方をすることも、健聴者には理解が難しいですよね。


↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓



また、感音性難聴者のことも、少しは広まるかな。

何と言っても、もうすぐ、
東京ドームで3日間のコンサートを開催するキスマイの玉ちゃん主演ですから。

玉ちゃん目当てで、この映画をリピート観賞するファンが大勢いるはずだし、
難聴者の観賞も、普段より多くなるかもしれません。

是非、日本語字幕上映の映画館と期間を、通常の映画よりも多く長く、対応してほしいですね。


「レインツリーの国」の清成幸仁さんの感想。
コミュニケーションに限られた手段はない 有川 浩『レインツリーの国』