~聴覚障害6級~

話せる。歌える。
聞こえているけど聞き取りにくい。
感音性難聴者が適当に呟きます。

マスク@ビックリしたこと。

2017年04月07日 | 雑記
   (@の使い方はニュアンスです・笑)


先日、電車で出掛ける際、駅で昔のママ友に偶然会った。

そのママ友は、私が難聴者なことを知っている。

正直、そのママ友の発音や話し方は、私にとって、かなり聞き取りにくい。

外のざわざわした場所だと、ほとんど会話が成り立たないので、
あまりちゃんとは話したことはない程度のママ友。

過去、何度か耳元で話してくれたことはあった。

耳元で話してくれても聞き取れないこともあった。


駅で「久し振り~」な感じで会話が始まったんだけど、なんと、おもむろにマスクをつけるママ友。

他人からしたら全く気にならないのに、歯の治療中なので見られたくないっぽい。

そういうようなことを話してくれてるんだと思うけれど、はっきりはわからない。

マスクをつけられたので、私にはママ友のしゃべってることが全く聞き取れなかった。

補聴器をつけても無理だった。

何度も聞き返すの、嫌だったな。

ママ友も面倒くさかっただろうし。

「ごめんね、聞こえなくて」 (なんで謝らなきゃならないんだろう) と、
うすら笑いでごまかしたりしたので、気まずかったです。

たぶん、そのママ友、私とはもう会話したくないだろうな。

私も疲れた。


しかし。

難聴者なことや、聞き取りにくいことを知らせると、
マスクを取って話してくれる人が多い中、わざわざマスクをつけるママ友にビックリしちゃいました。

私との会話よりも、自身の見栄えを気にするってことなのでしょうか。

最早、「友」ではないような気がします。

顔見知り程度でしょうか。

こっちも「マスク取って話してくれる?」と、お願いできなかったし。

元々、マスクしてたならともかく、私と話す時にマスクつけたからね。


よく考えてみると、
「耳が悪いのでゆっくり大きな声で話してくれませんか」というお願いに、
ちゃんと対応してくれる人は、優しさと言うか、人間としても優秀なのかしら。

戸惑った顔したり、困ったなって顔だったり、無表情のままめんどくさそうだったり、
ゆっくり話してくれない人もいたりしますよね。

「ゆっくり話してくれませんか」って言ってるのにね。


もしかしたら、「補聴器をつければ聞こえる」と思われているのかもしれません。

それが、誤解を生む一因。

「聞こえる」は、

1.音が聞こえるだけ
2.どんな音か大体分かる
3.音と人間の声の区別ができて会話も聞き取れる

この3通りとすると、健聴者は3まで、ろう、難聴は1か2まで。

私は補聴器がなくても3が可能な場合もあるけれど、
補聴器をしてても3が無理なこともある。

そのへんの微妙な感じは、健聴者には理解しがたいのだと思う。

これを知らない人は多いから、「聞こえる」と言えば3のことだと思ってしまうんだろうな。


こういうことがあるから、人とのコミュニケーションに消極的になってしまいます。

でも、行きつけにした美容院は、どのスタッフも、私が聞き取りやすいような対応をして下さる。

先日行った時も、ゆっくりはっきり説明してくれて、快適でした。

初回に難聴者であることを伝えただけなのに、
私のハンデが、カルテで行き届いているんだな~と思い、とても有り難いことです。