~聴覚障害6級~

話せる。歌える。
聞こえているけど聞き取りにくい。
感音性難聴者が適当に呟きます。

台本の貸し出しについての反響

2014年08月30日 | インターネット上のこと
このブログは、私にとっては裏のブログ(別館)です。

「裏自己紹介」となっています。


ほぼ毎日更新している表のブログ(本館)「今すぐ君に会いに行こう」で、
こんなエントリーをしたことがあります。

「ある要望」


そこには、ほとんど更新していない、この裏の(笑)ブログに書いたこの記事をリンクしてあります。

「舞台の台本の貸し出し」


「心温かい方のみ、こちらからどうぞ。」
と言う注意書きをしてリンクしたこの記事こそが、私の本来の伝えたかったことなのだけど、
たいした反響もありませんでした。

たいしたどころか、全く反響なんてなかったと思います(笑)。

こんな私みたいな素人のプライベートの長い記事なんて、
興味のない方や、読解力が追いつかない方からしたら、読む気も起こらないですよね。

多少、興味を持った方がいらっしゃり、ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)をくださったりしました。

(興味を持って下さった方、ありがとうございます)

タレントのことじゃないし、ハンデを持つ人間の自己満足な行動や文章なんて、
興味がなければそんなもんだと思いました。


が。

先日。

私のツイッターのTL(タイムライン)に、その記事をリンクした呟きがRT(リツイート)されて流れて来ました。

いや~、びっくり(笑)。

呟きの内容は、


聞こえないジャニーズファンが八乙女くんの舞台で、台本の貸出にいたるまでの経緯が書かれてあり、参考になります。
ジャニーズって壁厚いかなと思ったんですが、こういうのって嬉しいね


この呟きにはちょっと誤解がありますね。

聞こえないわけではなく、むしろ聞こえます。

そして、普通に話せます。

静かな場所であれば、電話も会話も可能です。

が、言葉が歪んで聞こえてくるために、広い場所や、ざわざわしている場所では、
言葉が聞き取りにくいハンデです。

環境によっては、会話が不可能になることもあります。

舞台などの広い場所では、補聴器をしていても、台詞の言葉が断片でしか聞き取れず、
健聴者と同じように内容を理解することは困難です。

ドラマや音楽は、音声(イヤホン・ヘッドホンで集音)と字幕の両方を使って楽しみます。

なので、たいてい「なーんだ、聞こえるんじゃん」と、誤解される(軽く見られる)ハンデです。

それどころか、聞き返したりするので、
「人の話しを聞いてない人」「一度で理解できない頭の弱い(悪い)人」、
そして、「聞き返すから面倒くさい人」と、こんな評価を受けてしまうハンデです。

ハンデの性質を説明しても、理解されづらい。

健聴者からしたら、全く聞こえないと言うのは理解しやすいけれど、
聞こえるけど聞き取りにくいと言う感覚は、理解が難しいと思うので仕方のないことですが。


で。

私のブログ記事をリンクしてツイッターで呟いた方が影響力のある方なのか、
その呟きのRT数が1400以上になっていました(汗)。

そして、その日のこの裏のブログのアクセス数をチェックしてみたら、15000くらいになっていて、
gooブログ2052946中、14位にランキングされていました。

ほとんど更新しないこの裏ブログは、普段、1日50アクセスくらいなのに、
その日だけ、いつもの300倍のアクセスになり、少し焦りました。

某氏が逮捕された時、
表のブログがアクセス数が1日20000で、gooブログ2位にランキングされて以来のアクセス数でした。

私が表のブログでこっそり紹介した時は、ほとんど反響もなくアクセス数も変わらなかったのに、
この呟きひとつで、ここまで反響があるとは、正直、戸惑います(笑)。

リンク不可と言うわけではないけれど、
かと言って、あくまでも裏ブログにしているので、リンクフリーの推奨はしていないですからね。

アクセスして下さった方々が、善意ばかりならいいのですが、
そうじゃない場合もあることも、表のブログを12年間書いてることで、何度も経験していますし。


でも、この記事を読んだ(善意の)感想などを、こっそり読むこともできたのは良かったです。

こういうハンデがあることを知ることができ勉強になったとか、
劇場側との相互コミュニケーションが素晴らしかったとか、
最後のくだりに涙が出そうになったとか、感動したとか。

あの記事を書いたのが私だと気付いて下さったフォロワーさんも何人かいらっしゃって、
リプ(リプライ=返信)やDMをいただけたりして、ちょっと嬉しかったな。

新しい出逢いもありました。


その一方で、この反響が複雑だと言う意見もありました。

こんなに反響があるのはジャニーズだからなのか、
台本の貸し出しなら、自分達はずっと取り組んできた的な。

やはり、ジャニーズのタレントが出演する舞台の台本は、著作権の問題と、
それを売買したり、写メが出回るなど、悪用されてしまうかもしれない関係で、
一般の劇団の台本貸し出しのようにはいかないとは思うのです。

私は、台本の貸し出しをしている劇団が多数あることを知ったからこそ、
要望を発信(発進)したので、今回のことは、
以前からそういう取り組みをして下さっていた方々のおかげだと思っています。

その感謝の思いは、どこに発信すれば気付いていただけるかわかりませんが、
それらの劇団の方々は、これからも、是非、台本の貸し出しを続けてほしいと思ってます。

私のような難聴者は、生のお芝居観賞を最初から諦めてしまっているハンデです。

台本の貸し出しによって、生のお芝居と言う娯楽を楽しめること。

少しずつでも広まるといいですよね。


また、今回のケースのように、ジャニーズ事務所が主催ではない外部のお芝居なら、
ジャニーズのタレントが出演している演目でも、交渉次第で台本の貸し出しが可能かもしれません。

勿論、お借りする時は、障害手帳がいるかと思います。

障害手帳は、身分証明でもあり、本人確認でもあります。

手帳が取得できないレベルの難聴の方でこういう取り組みを利用したい時、
手帳所持の私が劇場に出向いて、相互協力などができるといいな~と、ふと思いました。

手帳掲示に協力できるからです。

協力は首都圏に限られますが。


一番いいのは、劇場にアシストホーンのようなものの導入ですけれどね。

アシストホーン

昔、中日劇場でアシストホーンを利用して舞台観劇をした際、
台詞も歌詞もとてもクリアに聞き取れて、本当に感動しました。

アシストホーンとは、赤外線補聴システムと言い、ヘッドホンをつけての観劇で、
客席どこにいても、周りの雑音を拾わず、均一で明瞭な音声が聴こえます。

今現在、中日劇場のサイト内を見たら、アシストホーンのサービスがなくなっていました。

やはり、聞こえのハンデがある方は、舞台観劇と言う娯楽を選択しないのだな~と思いました。

利用する人がいないなら、費用もかかることだし、導入を解除しますものね。

だからこそ、聞こえのハンデがあっても、舞台観劇を楽しみたいと言うことを、
発信していかなければならないかもしれませんね。



それから、演劇誌に台本(戯曲)が掲載されてたよね的な意見もありました。

そういう問題ではないこともわかっていらっしゃってる善意も感じましたが、
その言葉の中には、演劇誌を買えば済むことなのに、
なんで貸し出ししてもらったりするんだろうと言うニュアンスをも感じました(笑)。

勿論、その演劇誌は買ったし、
演劇誌に戯曲が掲載されることを知っていれば、こういう要望はしなかったと思います。

要望を発信した時は、演劇誌に戯曲が掲載されるなんて思わなかったな。

演劇誌に掲載されたのも、要望の「何か」が伝わったのかもしれないと、
勝手に思っているんですけどね(笑)。



最後に。

コンサートDVDのMCに字幕をつけて欲しいとか、番組に字幕をつけて欲しいと言う要望は、
各所のバリアフリーの取り組み上、叶うことが多いかもしれません。

テレビ局のサイトには、「字幕放送についてのご意見」的なフォームがあることが多いです。

そこを利用し、要望や思いを発信するといいかもしれません。

実際、嵐のコンサートのDVDのMCに字幕がついたそうだし、
私も今まで、ドラマの予告にも字幕をつけてほしいと要望を発信し、
全て叶えてくれていただけています。

最近は、ジャニーズの公式サイト「J-net」や「J-web」のメッセージ動画にも、
簡易字幕がついていますよね。

字幕数も多くなっているかと思います。

メッセージ動画の字幕については、何度か要望を発信したことがあります。

それが少しずつ、叶っているのだと勝手に思っています。

最近は、字幕を強化していることが見受けられますよね。


そう言えば、コンサートで、
視覚から言葉が理解できるパフォーマンスに取り組んでくれてることがありました。

彼らの衣装に、彼らの願望が書いてあったり、
電光掲示板に文字が出てくるものを身につけていたり。

勿論、彼らはそんなことまで考えてのことではないと思いますが、
私にとっては、字幕衣装のようなものになったりしています。

有り難いことです。


でも。

要望は、我ままとは違うと思うんです。

ご厚意(好意ではない)で叶えてくれるわけで、叶えてくれる際の手間や費用を考えたら、
「こうしてくれ」的な上からの意見ではなく、
「こうしてくれると助かります」と言う姿勢での要望がベストかと思うのです。

調子に乗って、コンサートMCに手話通訳をつけろ、要約筆記をつけろ、
その時は良席を寄こせと言うのは、要望ではなく我ままだと、私は思います。

我ままな発信は、そのハンデの印象を悪くし、
要望への道を遠くしてしまう可能性もあると思うのです。

事務所や関係各所と言う組織への発信と言えども、
受け止めてくれるのは、機械ではなく人間ですからね。

手話通訳をつけてくれるディズニーのショーや舞台もあるので、
コンサートMCでも可能かもしれないけれど、
だからと言って、その時に良席を確保と言う優遇は、やっぱり違うと思います。

もしコンサートMCに要約筆記をつけてくれるのなら、
他のお客さんの迷惑にならない所(天井席のどこかのブロック)を利用でと要望しますね。

一番良い方法は、スクリーンに生放送用の字幕をつけてもらえることです。

何度か要望を発信していますが、これはなかなか叶わないでしょう。

そういう能力や技術を持つ人を多数雇わなくてはならないですから。

叶わなくてもいいんです。

そういう「声」を届けることが、これからの取り組みに繋がるかもしれないと思うからです。


少しずつでもいいので、
ジャニーズにおいて、聞こえのハンデにおけるバリアフリーが実現していくといいですよね。

アリーナやドームのコンサートにて、スクリーンの全曲歌詞字幕が導入されて10年くらい。

字幕系はかなり進んできていると思っています。

本当に有り難いことです。



とりあえず、私の書いたことや行動に反響があったことで、
それが、これからの「何か」になるといいな~と思います。

関わって下さった、心温かい方々。

もう、こんなブログは立ち寄らないとは思いますが、ありがとうございました。