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マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

第62回プロムナード・コンサート終了しました

2022-10-24 01:23:20 | ラ・プロムナード・ミュジカル
日付を越してしまいましたが、第62回プロムナード・コンサートのご来場、ありがとうございました。
最近は、開場前にちょっとした列ができるようになり、ありがたいことです。
10時に開演するため、準備時間が少なく、開演15分前までリハーサルをしているので、早くお越しいただいても待っていただくことになってしまうのは申し訳ないのですが…。
お帰りの時に、楽しかったと言っていただくと、また頑張ろうという気になるものです。
私自身についていえば、なんかぼぉ~っとしたまま弾いたなぁ…という感じなのですが…。
ピアノがいいからか、日ごろの練習より軽快に弾けたかな…と。

ドレス、前半は、以前着物から作ったのを、ちょっと手直しして。
最初に着た時ひどく汗をかいたので、やむなく手洗いをしたら長さが縮んだので、裾にフリルテープを足し、同色のベルトにしました。
後半は今回の新作。
布地を少し整理したいという友人からもらった布地で、さっそく作ってみたものです。
私の布地のコレクションとは違う雰囲気で、創作意欲をかき立てられたので。
模様の配置とか結構難しかったですが、透ける布だったので、ベルトにした薄紫のサテンを下地にしました。


第62回プロムナード・コンサート開催のお知らせ

2022-09-12 18:55:45 | ラ・プロムナード・ミュジカル
姫路のコンサートのお知らせです。
第62回プロムナード・コンサートは、10月23日(日)です。
姫路地域は、10月はお祭りシーズンで、この2年ほどはコロナで中止とかもあったようですが、今年はどうなのでしょう。
まぁどの日にコンサートを開催しても、ご都合の悪い人はいらっしゃるので、ホールの取れる日に開催するのみなのですけど…。
私の演奏曲は、ショパンのスケルツォ第1番、ワルツ作品64など。
最近盛んにCMで聞く機会の多い、某車のコマーシャルに使われている、サティのピカデリーも弾いてみようと思います。
ショパンのワルツ作品64は小犬のワルツを含む3曲で構成されています。
24日のミュジカポール・コンサート10でも弾くエネスクのトッカータも再演する予定。
ご来場をお待ちしています。

第62回プロムナード・コンサート
10月23日(日)10:00~11:30
姫路市文化コンベンションセンター アクリエひめじ 小ホール
入場料無料


第61回プロムナード・コンサート終了しました

2022-07-11 02:41:03 | ラ・プロムナード・ミュジカル
日付が変わってしまってしまいましたが、10日のプロムナード・コンサートは終了しました。
たくさんの方々のご来場、ありがとうございました。
今回は演奏する曲も多く、リハーサルや準備で始まる間際までバタバタしていたので、すっかり汗をかいてしまい、テニスの後のように髪の毛が汗でぬれてしまってました。
ドライヤーで何とか乾かそうとしましたが、時間切れ…。
夏は動き回ると、冷房が効いていてもやはり暑いです。

今回はお客さまの反応が今まで以上に良かったような感じで、解説トークには頷いたりして聞いてくださっていましたし、演奏にも温かい拍手をたくさんいただいて、演奏する立場としてはとてもやりやすく感じました。
歌の青木さんと、終了後のランチでそんな話しました。
自分の演奏に関しては、100%とはもちろん言えませんが、それなりに乗って弾けたので、まぁよかったかも…。
自編曲のうみの曲は、盛り上がったかな…。
ショパン風の荒れる海の感じが特に。
けっこうコンサートで過去に弾いたことがありますが、初めて聴いてくださった方がほとんどで、インパクトはあったようです。
それとやはり一番はショパンの英雄ポロネーズ…だったようです。
知ってる曲で良かった…と。
まぁそうだよね…とは思いますけど、知らない曲にもいい曲はたくさんあるし、どんな作曲家にも駄作はあるわけで、そんな曲も含めて今後、面白い曲と組み合わせるとかして紹介していけたらいいなと思ってます。

今回のドレスは、夏ということで、やっぱりブルーっぽくなりましたが、前半は以前ミニリサイタルで着た、若い時のドレスをリメイクしたものでした。
後半は新作で、前日の夜になんとか仕上げることができたもの。
母の生地コレクションの中で、水の流れっぽいな…という柄のものにしてみました。
透ける生地なので村は紺色にしたのですがライトが当たるとその色は抜けてますね。
膨張色なので、引き締め効果を狙ったのですが、あまり効果はなかった…かな。
それにしても、疲れました。


ショパンの英雄ポロネーズ

2022-07-10 00:36:49 | ラ・プロムナード・ミュジカル
ポロネーズと言えば、何となくポーランドの民族舞曲と思っていますが、歴史的な面をしっかり説明しようとするのは、ちょっと大変です。
ポロネーズがいつ頃起こったのかははっきりしていませんが、フランスのアンリ3世がポーランドの王位についた時、ポーランドの貴族たちが、王の前で行列行進した際に、初めて確定した形態をとるようになったと言われています。
その後、ポロネーズは、まず儀式用として、さらに政治的な舞踏用に使用されました。
次第に民族的表現を持ち、国民の政治的感情、関心や愛国心まで示すようになりました。
折りしも、ショパンの頃のポーランドは国として存在していなかった…他国によって3つに分割されていた…時代で、ポーランドの過去の栄光と現在の悲哀と憤怒を表す手段としてポロネーズを利用したのかもしれません。
ショパンの独奏用ポロネーズは全部で16曲あり、強壮な雄々しいリズムを持ち、封建時代の華やかな往時を偲ばせるものと、帝政ロシアの圧政の元にあった逆境時代のポーランドを描いた憂鬱に満ちたものの2つに分けられますが、英雄ポロネーズは、前者を代表する最高の傑作と言えるでしょう。
少し長めの前奏ののち始まるテーマは、華やかで堂々とした印象的な曲想ですが、中間部の左手のオクターブの連続による部分は、祖先の足音か進軍する兵士達の行進か…という感じです。
私には、シュポッポッポシュポッポッポ…と、汽車が近づいてくる…そんなイメージですけどね。
英雄という名は、ショパンがつけたのではありません。
1842年の作曲で、この頃ショパンは最も充実していた時期で、バラード4番やスケルツォ第4番などが作られています。

ドビュッシーの映像第1集

2022-07-10 00:05:22 | ラ・プロムナード・ミュジカル
ドビュッシーの映像第1集の第1曲水の反映は、ここ数ヶ月、水シリーズとして演奏している最後の曲になります。
リストのエステ荘の噴水が1867年、ラヴェルの水の反映が1901年で、この水の反映は、1905年の作になります。

さて、映像第1集は、その2年前の版画で、ドビュッシー が印象派的な手法を確立した後の作品なので、印象派的な手法が一段と強まった作品と言えるでしょう。
ドビュッシー自身が出版者のデュランに宛てた手紙で「この3つの曲は全体によくまとまっていると思います。これらはピアノ曲の歴史の中でしかるべき位置を占めるでしょう。」と書いています。

第1曲水の反映は、水の流れというより、水に映る細やかな波のささやきや、水辺の景色が水面に映って、形を変えていく様子を表現していえるでしょう。
そういう点が、リストやラヴェルの作品と異なる部分です。
和音やアルペッジォで非常にうまく表現されています。

第2曲ラモーを讃えては、デュランからラモーの作品集を贈られ、作品にいたく感動し、ラモーへの敬意を込めて書かれたようです。
サラバンド風で、厳かでゆったりとした響きを持っています。

第3曲運動は、軽快で活気に満ちた曲ですが、のちの練習曲集の先駆けとなるような要素を持っています。
無窮動的な三連符の繰り返しから成り立ち、急かされるような音型の連続で、演奏はなかなか難しいですね。


第61回プロムナード・コンサート演奏曲について

2022-07-09 14:18:56 | ラ・プロムナード・ミュジカル
明日演奏する曲についてです。
プログラム順に。

バッハのイタリア協奏曲については、以前記載していますので、下記リンクをご参照ください。

「うみ」による変奏的カプリッチォ
「海は広いな大きいなぁ〜」の曲を編曲したものです。
変奏形式で、静かな海、荒れる海、キラキラ光る海、広大な海…などなど、さまざまな海の表情を音にしました。
モーツァルト風、ベートーヴェン風、ショパン風、ドビュッシー 風などいろいろあるかも…。
カプリッチォとは、元々の意味は、「気まぐれ、移り気」ということですが、器楽では「形式にとらわれない、自由で気ままな気分を盛り込んだ曲」という意味になります。
私の曲は、形式こそ変奏形式ですが、さまざまな気分を盛り込んだということで、カプリッチォという言葉を使ってみました。

ショパンのワルツ第5番は、下記ページで。


第61回プロムナード・コンサートのお知らせ

2022-06-07 00:43:36 | ラ・プロムナード・ミュジカル
4、5月で3回コンサートをしたので、私にとっては次のプロムナード・コンサートがあっという間に来る感じですが、第61回プロムナード・コンサートは7月10日(日)です。
一応3か月ごとの開催です。
出演者はそれぞれ仕事をしながらなので、残念ながら7月は私と青木さんだけということになり、またたくさん弾くことになってしまいました。
夏らしい曲…ということで、J.S.バッハのイタリア協奏曲とか、自作曲ですが、「うみ」による変奏的カプリッチォとか、水シリーズの仕上げにドビュッシーの映像第1集などを弾きます。
最後は、何度も弾いてるけど、ショパンの英雄ポロネーズで華やかに…。

第61回プロムナード・コンサート
7月10日(日)10:00~11:30
姫路市文化コンベンションセンターアクリエひめじ 小ホール
入場料無料



ショパンの3つのワルツ作品34(華麗な円舞曲)

2022-05-06 01:07:30 | ラ・プロムナード・ミュジカル
ショパン(1810~1849)の曲の中で、ワルツと分類されるのは19曲。
そのうちの第2番~4番が、作品34として出版されました。
一般的に「華麗な円舞曲」として知られているのですが、ショパン自身がそういうタイトルを付けたのではなく、出版社によるものだと思われます。
まぁ今も昔も、売れるために…ですね。
1838年出版です。
楽譜のタイトルに「Grande Valse Brillante」と記載してあって、これは「華麗な大円舞曲」という意味ですが、大円舞曲として知られているのは、第1番だけですね。
でも、第1番にも「Grande Valse Brillante」がついています。
作品34としてまとめられたのは、これも出版の事情で、特にまとめて作曲されたものではありません。

第2番変イ長調は、ショパンがプラハからドレスデンへの旅の途中、フランツ・アントン・フォン・トゥン=ホーエンシュタイン伯爵家に立ち寄った時の1835年9月15日に作曲し、令嬢ヨゼフィーナに贈られています。
この日付は、ふたりの令嬢アンナとヨゼフィーナがもつアルバムに残されています。
この自筆譜は、出版された決定稿と大きく異なっているようです。
また「Tempo di Valse(ワルツのテンポで)」という指示が、出版される段階で、「Vivace」に変更されています。
曲は、華麗な曲想の中に愛情あふれるフレーズも含み、堂々とした大ワルツで、1番の華麗な大円舞曲におとらぬ大きな構成となっています。

第3番イ短調は、1831年にウィーンで作曲され、C・ディヴリ男爵夫人に献呈されています。
ワルツとしては異例の「レント」のテンポ表示の憂いをたたえた曲となっていて、「華麗な」とはおよそかけ離れた内容です。
冒頭の、低音部で歌われる嘆くような旋律は、印象深く、曲中に何度も繰り返されます。

第4番ヘ長調は、出版年と同じ1838年に作曲され、A・ダイクタル男爵令嬢に献呈されています。
勇壮な和音の前奏に始まり、回転するような主要楽想と前打音の付いた上行下行の音型などにより、サロン風な軽やかな味わいを持った曲となっています。
この回転音型が、猫があちこち走り回っているようだとか、前打音付き上行下行音型がやはり猫があちこちに飛び上がったり飛び下りたりする様子を表してるということで「猫のワルツ」と呼ばれています。
もちろん、ショパンが名付けたのではありません。