マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

第64回プロムナード・コンサートの演奏曲について

2023-04-20 23:54:42 | ラ・プロムナード・ミュジカル
23日の第64回プロムナード・コンサートで演奏する曲について、書いてみたいと思います。
あまり考えていなかったのですが、前半で弾く曲は全部、コンサートで取り上げたことのない曲でした。
つまり、ちゃんと弾くのは初めてということでもあります。
ということは、解説も全部…。

1曲目は、湯山昭(1932~)氏のピアノ曲集「お菓子の世界」から、第2曲バウムクーヘンです。
この曲は、非常に演奏効果のある曲なので、ちょっと弾けるようになった生徒たちが、発表会で好んで演奏します。
私も、何度も発表会で取り上げてきました。
プロムナード・コンサートでは、知ってる曲を弾いてほしいというご希望をよく聞きますので、いろいろ考えるうちに、子供の曲集からでもいいか…と。
湯山昭氏は、童謡や合唱曲、ピアノ曲など、たくさん作曲されていて、音使いが非常におしゃれですね。

ピアノ曲集「お菓子の世界」は、序曲と21のタイトル付きの曲と終曲で構成されています。
曲集「まえがき」によると、1972年に全音楽譜出版社から依頼で作曲、1973年1月~12月まで「ゼンオン・ニュース」という小冊子に連載されたもので、子供のための曲集というより、大人も子供も弾いて楽しめ、聴いて楽しめるピアノ曲という欲張った考えで作曲されたそうです。
「お菓子の世界」というタイトルは、全音の企画者の方のアイデアで、各タイトルに合わせて様々な作曲手法がとられていて、演奏効果の上がる曲集となっています。
さて、バウムクーヘンはどんな手法がとられているか…ですが、バウムクーヘンの年輪の層のように、4小節ずつ音楽が盛り上がっていく…というように作られているそうです。
最後は非常に華やかな和音で高らかに歌った後、静かに曲を終えます。

2曲目は、これもよく聴かれる曲ですが、アンドレ・ギャニオン(1936~2020)のめぐり逢いです。
クラシックというわけではないのですが、昨年、カナダ出身で、2015年のショパンコンクール2位のピアニスト、シャルル・リシャール=アムランのリサイタルを聴きに行ったとき、アンコールで演奏されたので、あぁこんなのもいいかな…と。
好きな曲なので。
アンドレ・ギャニオンは、カナダケベック州の出身で、アムランと同郷なので、アンコールに選んだのかな…と。
めぐり逢いは、テレビドラマで使われたようですね。
私は知らなかったけど…。
今回は、ちょっとだけ華やかになるよう、アレンジしました。



第64回プロムナード・コンサートのお知らせ

2023-03-12 17:12:10 | ラ・プロムナード・ミュジカル
このところプロムナード・コンサートも回数を重ねて、何回目かを忘れてしまいそうになりますが、4月23日は、第64回プロムナード・コンサートです。
アクリエひめじでの開催になって1年余り、初めは行きやすいイーグレひめじでの開催にするか迷いましたが、やはり音響と楽器がいいのは捨てがたい魅力で、アクリエでの開催を続けています。
来年4月までのホール予約はできているので、アクリエで。

さて、第64回は、歌とピアノで、私がソプラノ用にアレンジした「春が来た」も青木さんが歌ってくれることになりました。
ずいぶん前にアレンジしたものですが、自分のアレンジした楽譜を整理していたら出てきたので…。
私が演奏する曲は、知ってる曲を弾いてほしいという希望がけっこうあるので、多分知ってるかな…と言う、アンドレ・ギャニオンのめぐり逢いとか、子供用のバウムクーヘンとかも入れてみましたが、私のプログラムと言えば、どうしても好きなショパン、ドビュッシー、プーランクにリストが多くなるので、今回はちょっと違った趣向で、ハチャトリアンのトッカータなども弾いてみることにしました。
これは勢いがあって、たぶん初めて聴いてもおもしろいんじゃないかな…ということで。
あとは、ショパンのピアノ・ソナタ第3番をきちんと弾きなおしたいので、とりあえず1楽章を再演します。
それに組み合わせてマズルカも。
ドビュッシーの小品は、ホントに弾かれる機会がほぼないという晩年の短い作品を弾きますが、こんな曲もあるのね…と聴いて下されば…と。

第64回プロムナード・コンサート
4月23日(日)10:00~11:30
入場料無料



第63回プロムナード・コンサート終了です

2023-01-16 02:19:37 | ラ・プロムナード・ミュジカル
ちょっと動き回ると汗をかいてしまうくらいには暖かかった15日、第63回プロムナード・コンサートを無事終了しました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。
今回は、お箏も加わって、いつもより華やかさを増したコンサートだったようです。
私に関して言えば、ドビュッシーの小品以外は暗譜で弾く予定でしたが、最後の仕上げをしようと思っていた木曜日から、予定外のことが入って、落ち着いて練習することができず、結局すべて楽譜を見て弾くことになってしまいました。
ドビュッシーの「マズルカ」と「スケッチブックから」が良かったと言ってくださった方が数人あって、それはうれしいことでした。
コンサートでは演奏される機会が少ない曲なのですが、意外に面白い…というか興味深い曲で、もっと演奏されてもいいのになぁ…と思いますね。
全曲制覇したいと思っているドビュッシーの作品は、小品に至るまでそれぞれ魅力があって、継続的にやっているコンサートだから取り上げることができるわけですね。

今回はお正月明けすぐで、着物や着物アレンジが多く、私も後半では着物をリメイクしたドレスにしようと思ってましたが、みんなが着物なら…ということで、今回はやめました。
まぁ作る余裕がなかったということもありますけど。
前半は、連弾で合わせるためにオレンジのドレスを。
上身頃だけリメイクしたものです。

最後の集合写真では着てないので、楽屋で撮っておきました。
後半は、2台ピアノのコンサートで着た黒の花柄の方を。

終了後はいろいろ用事を片づけて、夕方の新幹線で横浜に戻りましたが、疲れたぁ…。


第63回プロムナード・コンサートの演奏曲について

2023-01-15 00:26:51 | ラ・プロムナード・ミュジカル
15日の第63回回プロムナード・コンサートで演奏する曲について、ドビュッシー の2曲は先日アップしましたが、他の曲は以前演奏した時に記載したのがあるので、そちらをご参照ください。

フォーレの組曲「ドリー」
ショパン:ワルツ作品69
リスト:献呈
ドビュッシー:喜びの島


第63回プロムナード・コンサートのお知らせ

2022-12-11 01:40:35 | ラ・プロムナード・ミュジカル
今年も残り20日ほどになってしまいました。
前回の10月のプロムナード・コンサート後、2台ピアノのコンサートでアタフタしていた間に、あっという間に次回まで1か月ほど。
ということでご案内します。
次回の第63回プロムナード・コンサートは、2023年1月15日(日)です。
多分、お正月気分が抜けきらない時期…かも知れませんが、今回は、お箏とピアノとのアンサンブルもあり、新年開催にふさわしいか…と。
私は、連弾もありソロもありで弾く曲数は多いですが、新たに弾くのはドビュッシーの小品から2曲だけなので、気持ち的には楽です。
あまり弾かれることが多くない、「マズルカ」と「スケッチブックから」ですが、私自身はけっこう好きな感じなのです。
特に、「スケッチブックから」の方はハーモニーの変化や音使いが色彩感豊かで、フワッとした感じもいいな…と。
プロムナードでは、あまり演奏される機会が少ない曲も演奏しようと思っているのです。
ドビュッシーとプーランクは全曲、ショパンはほぼ全曲演奏することを目指しているので、耳にする機会が少ない曲も弾くことになりますし。
このところ続けているショパンのワルツの再演、今回は作品69で、ショパンの曲の中では易しいと言われる曲なので、弾いたり聴いたりする機会は多いかもです。
他は、リストの「献呈(シューマン)」とドビュッシーの「喜びの島」です。

第63回プロムナード・コンサート
2023年1月15日(日)10:00~11:30
姫路市文化コンベンションセンター アクリエひめじ小ホール
入場料無料




第62回プロムナード・コンサート終了しました

2022-10-24 01:23:20 | ラ・プロムナード・ミュジカル
日付を越してしまいましたが、第62回プロムナード・コンサートのご来場、ありがとうございました。
最近は、開場前にちょっとした列ができるようになり、ありがたいことです。
10時に開演するため、準備時間が少なく、開演15分前までリハーサルをしているので、早くお越しいただいても待っていただくことになってしまうのは申し訳ないのですが…。
お帰りの時に、楽しかったと言っていただくと、また頑張ろうという気になるものです。
私自身についていえば、なんかぼぉ~っとしたまま弾いたなぁ…という感じなのですが…。
ピアノがいいからか、日ごろの練習より軽快に弾けたかな…と。

ドレス、前半は、以前着物から作ったのを、ちょっと手直しして。
最初に着た時ひどく汗をかいたので、やむなく手洗いをしたら長さが縮んだので、裾にフリルテープを足し、同色のベルトにしました。
後半は今回の新作。
布地を少し整理したいという友人からもらった布地で、さっそく作ってみたものです。
私の布地のコレクションとは違う雰囲気で、創作意欲をかき立てられたので。
模様の配置とか結構難しかったですが、透ける布だったので、ベルトにした薄紫のサテンを下地にしました。


第62回プロムナード・コンサート開催のお知らせ

2022-09-12 18:55:45 | ラ・プロムナード・ミュジカル
姫路のコンサートのお知らせです。
第62回プロムナード・コンサートは、10月23日(日)です。
姫路地域は、10月はお祭りシーズンで、この2年ほどはコロナで中止とかもあったようですが、今年はどうなのでしょう。
まぁどの日にコンサートを開催しても、ご都合の悪い人はいらっしゃるので、ホールの取れる日に開催するのみなのですけど…。
私の演奏曲は、ショパンのスケルツォ第1番、ワルツ作品64など。
最近盛んにCMで聞く機会の多い、某車のコマーシャルに使われている、サティのピカデリーも弾いてみようと思います。
ショパンのワルツ作品64は小犬のワルツを含む3曲で構成されています。
24日のミュジカポール・コンサート10でも弾くエネスクのトッカータも再演する予定。
ご来場をお待ちしています。

第62回プロムナード・コンサート
10月23日(日)10:00~11:30
姫路市文化コンベンションセンター アクリエひめじ 小ホール
入場料無料


第61回プロムナード・コンサート終了しました

2022-07-11 02:41:03 | ラ・プロムナード・ミュジカル
日付が変わってしまってしまいましたが、10日のプロムナード・コンサートは終了しました。
たくさんの方々のご来場、ありがとうございました。
今回は演奏する曲も多く、リハーサルや準備で始まる間際までバタバタしていたので、すっかり汗をかいてしまい、テニスの後のように髪の毛が汗でぬれてしまってました。
ドライヤーで何とか乾かそうとしましたが、時間切れ…。
夏は動き回ると、冷房が効いていてもやはり暑いです。

今回はお客さまの反応が今まで以上に良かったような感じで、解説トークには頷いたりして聞いてくださっていましたし、演奏にも温かい拍手をたくさんいただいて、演奏する立場としてはとてもやりやすく感じました。
歌の青木さんと、終了後のランチでそんな話しました。
自分の演奏に関しては、100%とはもちろん言えませんが、それなりに乗って弾けたので、まぁよかったかも…。
自編曲のうみの曲は、盛り上がったかな…。
ショパン風の荒れる海の感じが特に。
けっこうコンサートで過去に弾いたことがありますが、初めて聴いてくださった方がほとんどで、インパクトはあったようです。
それとやはり一番はショパンの英雄ポロネーズ…だったようです。
知ってる曲で良かった…と。
まぁそうだよね…とは思いますけど、知らない曲にもいい曲はたくさんあるし、どんな作曲家にも駄作はあるわけで、そんな曲も含めて今後、面白い曲と組み合わせるとかして紹介していけたらいいなと思ってます。

今回のドレスは、夏ということで、やっぱりブルーっぽくなりましたが、前半は以前ミニリサイタルで着た、若い時のドレスをリメイクしたものでした。
後半は新作で、前日の夜になんとか仕上げることができたもの。
母の生地コレクションの中で、水の流れっぽいな…という柄のものにしてみました。
透ける生地なので村は紺色にしたのですがライトが当たるとその色は抜けてますね。
膨張色なので、引き締め効果を狙ったのですが、あまり効果はなかった…かな。
それにしても、疲れました。