茶々日和~まったりしましょ~

愛犬茶々(Mダックス・メス)とのまったりした暮らしと、趣味の観劇記です。よろしくお願いします。

ななつの子

2016-06-02 19:59:23 | お気楽生活
からす、好きですか?

そう聞かれて、好きと答える人は、まあ、いないのではないでしょうか?

禍々しい真っ黒い羽。
鋭いくちばしと爪。
射すような目。
人を小馬鹿にするような鳴き声。
なんともふてぶてしく、ゴミを漁る姿。

私も苦手です。

でも、ですね。

「昨日、松の木の烏の巣で雛がかえっていたので、巣を撤去して駆除しました。
親烏が、巣のあった木の周りを、雛を探して啼きながら飛び回っていますので、近寄らないように注意してください」

打ち合わせでその連絡をきいたとき、えっ?と思ってしまいました。
淡々と、棒読みされるアナウンス。
思わずえっ?と声が出てしまいました。

烏の雛を駆除って言った?

子育て中の鳥は攻撃的になるから、施設の管理責任者としては、被害が出ないように駆除するのは当たり前、なのでしょう。
いたずらなこどもが、うっかり近寄って、親烏に攻撃されて怪我をするようなことになっては困ります。
だから、駆除。
その判断に間違いはないでしょう。

ただね。
何となく複雑な気分になりました。

ちょうどその前日、烏が蜥蜴をくわえているのを見かけていたのです。
そのときは、うわっ!と思いました。
でも、あれ、雛に餌を運んでいたんですよね。
戻ってみたら、巣がなくなっていて、雛もいなくなっていて、半狂乱になって啼く烏。
なんか、痛ましい。

烏なぜ鳴くの 
烏は山に 
かわいいななつの子があるからよ

可愛い 可愛いと烏は啼くの
可愛い 可愛いと啼くんだよ

山の古巣に来てみてご覧
丸い目をしたいい子だよ

童謡「ななつの子」の歌詞が浮かんできました。

丸い目をした可愛い雛だったのでしょうか?
山の古巣ならば、駆除されたりはしなかっただろうに。
野生の生き物たちが都会で生きるということは、予想以上に厳しいのでしょうね。

なんてことを、思った。

ただの感傷にすぎないかもしれませんが。
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