唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

狩人と犬 最後の旅

2007年03月02日 | 映画 か行
最初の空から谷を映した景色がすごい。それで鹿の群れがどどどどっと映し出されてそこで涙が出ます。涙が出たのは、決して眠いからではありません。しかも河が凍ってる!!

・・・そういえば、ウィーンに行く途中、ロシアを経由したんですけど、その途中の景色が本当に寒そうでした。景色が灰色というかなんというか・・・生き物がいなさそうが森が延々と続いていました。見た目で自然って怖いなあと思ったわけですけれども…

でも、これはロッキー山脈の話です。たしか・・・

大自然の中でぽつっとした狩人といぬぞリ。自然の大きさを感じます。人間の手の届かない神聖な場所のような気がします。だからそこに立ち入る人も、その自然とどううまく付き合うかという観念が自然に出てくるのだろうと思います。

時間の観念も人間社会のそれとはまったく違う、独特の流れがありました。

でも、時代の流れの中で、その神聖な者が破壊されてきているわけです。そして狩人も生きる場所を失うという厳しい現実があるようです。自然が破壊され、循環が壊され、人間自身が生きる場所を失っていくわけです。

眠い状況を我慢して観てたんですが、とちゅうでついに・・・寝てしまいました。でも、退屈な映画という印象はありませんでした。寒い雪の中を暖かい暖炉を前にして寝息を立てているようなそんな幸せな気分でもあったような…

今年で狩をやめるといいながら、なぜ家をつくったの?

そこに生きるしぶとさがあるし、彼の願望があるし、狩りや自然に対する愛があります。消えてなくなる存在と知りながら、そこでいき続けることを選択するのでしょう・・・

がんばれ狩人さん!
がんばれ大自然!
がんばれ地球!!
資本主義に負けるな!!
おまえもがんばれよ!!

寝といて何なんですけど、いい映画です。きっとそうにちがいない・・・・


狩人と犬、最後の旅 コレクターズ・エディション

ポニーキャニオン

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シャイン

2007年03月02日 | 映画 さ行
ピアノはすごいです。強さとやわらかさ、激しさと優しさ、いろんなことをその音だけで表現しちゃうんだから。でも、それができるのはピアノが弾ける人だけです。もしもピアノが弾けたなら・・・って感じですね。

才能を花開かせてくれた父親が、いつのまにかその障害物になってしまっていたわけですね。家族を殺された過去のつらい出来事が、家族を過剰に話したくないという強い思いになってしまったというのもかわいそうではあります。

父親の言葉の一つ一つがずっと心の中に刻まれてそれが自分を支配していたのかもしれません。

結婚しちゃうのは驚きですが、なんというかあるんですね。ピンとくる感覚なのでしょうか。そういうのってないかなあ・・・結婚しようというあのことばは、突然で何打こいつと思われるようなものなわけだけど、彼の中では真実であり心からの願いだったわけですね。あの女性もそれを受け止めることができる人だったし、それを受け止められるような何かを彼から受けていたのでしょうなあ・・・

最後のみんなの拍手は泣きます。アンコールやってくれよ!って感じでした。
そう、もうちょっとやってくれないかなあ・・・・というところでとまっちゃうんだよなあ・・・曲を知らないからというのもあるけれど・・・・

演奏だけでぐいぐい引き込んでいくという風にしているようでしていない感じがしました。うまくいえませんが・・・

はじめてみました。けっこう前にテレビなんかでもいろいろ宣伝してましたし、そのせいもあって、裸で飛び跳ねているシーンだけはよく知ってましたからね。それが見る気持ちにさせないところでもあったんですけど。