男はつらいよ 純情篇松竹このアイテムの詳細を見る |
前みたときは評価が低かったんですねえ・・・・
今回は面白かったですよ。
なんか、寅さんと自分を重ねたから前見たときはあんなこといわれたら・・・というのもあったと思うのですが、今回は、寅さんのことを冷静に見られた分、まわりがよく見えました。
夕子さんは、寅さんって面白い人ねという感覚だったんですが、恋煩いが治ったときの寅さんの姿をみて、「はっ」としたんですね。(その表情がいい!)自分が寅さんを考えているようには寅さんは考えていてくれていない。そこで、どうしようと一生懸命考えたのが、あの川原でのやり取りなんですね。
毎回恋がテーマなのはあたりまえですが、前回(自分が見たと言う意味です)のリンドウの話の人間の根源は家族ではないかと言うテーマと同じように、今回も、最後に寅さんが言った、「故郷ってやつは!故郷ってやつは!」っていうのが、テーマですね。
故郷を出た人間にとって、いつでも帰れる・・・甘えられる場所があるということが、必死でその場所でくらいついて生きていくことを弱めてしまうのかもしれません。でも、さくらさんの「いつでも帰ってきてね」という言葉を聞いて思ったのですが、一人で生きていかなければならない寅にとって、故郷があると言うことは、一人ぼっちじゃない。と思わせてくれる、心の支えになるのではないかとも思ったわけです。
寅さんは、故郷ってやつはなんだといいたかったのでしょうか。
気になるところです。
若尾文子さんって、きれいですね。なんかで見たことが・・・と思ったら、氷点の夏枝役をした人でした。つんとした上品な感じがにあう人です。この夕子さんはそういう意味ではつかみズライと言うか、上品だからいいとこの奥さんかと思いきや、売れない作家の嫁だと言うし・・・少し影がありそうに見せておいて、そんな深いところの影でもなさそうと言うか・・・・夕子さんをどういう人にしようかはもしかしたら迷ったのかもしれませんね。影がありすぎると、男はつらいよには合わない感じになっちゃうしね。
でも、若尾文子さんは、絶対裏がある、影がある役のが似合ってる気がします。
若尾さんの他の作品もみてみていです。
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なんかいやだねえ・・・
それとなくあきらめてもらおうと言った女の言葉がなんか嫌だねえ・・・
でも、寅さんの行動を見れば、女が嫌がるのもなんとなくわかるなあ・・・
寅さんが好きになるのもわからない・・・
あまり面白くなかったです。
(2008/1/12)