唐茄子はカボチャ

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FAIL SAFE 未知への飛行

2009年03月14日 | 映画 は行
FAIL SAFE 未知への飛行 [DVD]

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米ソの核戦争の危機!?

最初、実際にあった、核戦争の危機を再現するという趣旨だと思ってみていたので、最後びっくりしました。

あれ!?投下されてしまったよ・・・って感じで。

でも、それぐらい、ありえる話でした。

米ソの核競争の真っ只中の話。
アメリカは、人間の判断の過ちで核戦争になることを防ぐためにコンピューター制御も取り入れたわけですけど、そのコンピューターが誤作動して、モスクワに核攻撃しろと、パイロットに指令を出してしまうわけです。

命令ですから、パイロットたちは、それに従い、モスクワに向かいます。

それを見てびっくり仰天した軍司令部。ソ連の陰謀説なんかも出ちゃって。
むしろ、この状況を、民主主義勝利のために最大限利用すべきだなんていう、馬鹿な学者もいたりして。(それが結構ありえて怖い)

音声での指示には絶対に従わないように訓練されています。ソ連がニセの情報を流すかもしれないからです。

もう、誰もとめることはできません。
核戦争を食い止めるには、その命令に従って行動している部隊を殲滅するしかありません。

アメリカ側から追いかけてももう間に合いません。

大統領も、ソ連の書記長に事情を説明して、何とか食い止めようと、情報も提供して頑張ります。

もし、阻止できずに、モスクワに核爆弾を落としてしまったら・・・大統領は、苦渋の選択を迫られます。その選択とは!!

最後まで楽しく見ることができました。
核競争が生み出した悲劇です。現実はそうなっていませんが、そうなる可能性は、今だって、あるわけですね。

人間のミスか、コンピューターのミスか、それとも、ミスでなく、能動的に使用するのかはわかりませんが・・・

廃絶以外に、この不安から逃れるすべはありません。