唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

皇帝ペンギン

2010年10月17日 | 映画 か行
皇帝ペンギン プレミアム・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
ジェネオン エンタテインメント


このドキュメント、ずっと気になっていた作品です。

テレビか雑誌か忘れたけど、松井秀樹が本気かどうかはわからないけど、DVDをよく見るという話から、皇帝ペンギンの話をしていたので。

途中退屈で眠くなってしまいましたが、すごいドラマです。

海から陸に上がって、生まれ故郷の山のふもとに行く。みんな申し合わせたようにぞろぞろ集まってきて、大行進が始まります。そして生まれ故郷でその年の結婚相手を探して、愛をはぐくみ、卵を産み・・・

卵を産んだらまず、母親が食料を求めに海に向かいます。雛がかえるまでに食料を体にためて持って帰ってくる仕事があるんですね。
母親がいない間、父親が卵を温めます。
冬の厳しさをみんなで寄り添って耐えしのぎます。

母親がかえってくると、今度は体力を消耗したオスが死の行進でえさを求めて歩いていきます。
今度は母親がまだ外の寒さに耐えられない雛を自分の体で覆って暖めてあげます。

そして子どもが大きくなって、親子別れて・・・この繰り返しだそうですが、4年後に、この子どもたちは海から同じ場所に戻って同じように結婚相手を探してなっていくんだそうです。

南極の厳しい自然の中で、まさに命がけで、生を引き継いでいく。生きていくこと、子どもに引き継いでいくことそのものが生きる目的というシンプルな世界です。

その一連の流れの中で自然の力の前に死んでいく仲間も相当いるのでしょう。

でも、ずっとこうやって生きてきたし、この先もこうやって生きていくことを使命付けられています。
この遠い昔から引き継いできたものをこの先も続けていくためには、人間の自制が必要です。

この映画で直接語っているわけではないですが、環境破壊について、やっぱり考えてしまいます。