唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

クレイマー、クレイマー

2010年10月19日 | 好きな映画・良かった映画
クレイマー、クレイマー コレクターズ・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


クレイマークレイマーとクレイマーが2回続きますが、このクレイマーってなんなのか、見る前にふと気になりました。

原題はクレイマーvsクレイマーとなっていて、ここに深い意味があるのではないかと勝手に思ったのです。映画を見ていくうちに単純な題名だったこともわかるのですが、このクレイマー対決、離婚の対決、親権を争うクレイマー対決という側面と、親子が向き合うという意味もあるような気がしました。向き合うという観点でいえば、夫婦間もそういう状況になって、初めて夫婦の問題に向き合ったということでもありますね。

久しぶりに・・・それこそ、20年とか30年はいかないか。テレビで見て以来ですが、とてもすばらしい作品でした。

お父さんがいろいろ欠点もありながら、それでも一生懸命子どもと生活を共にする。その中で育んだ愛情があってその思いが最後の悲しい食事になるんだけれど、そこでは、最初あんなに苦労したフレンチトーストもぴったり息があって段取りよくつくっちゃって、そこに二人でつくってきた生活の到達点があるんだけど、それが失われる悲しさにつながっていくわけですね。
お父さんが欠点がありながらというのがいいところですね。
ただの優しいお父さんじゃぜんぜん面白くない。途中の子どもとのけんかが見所ですね。

お母さんの立場からすれば、納得いかないわ!という話かもしれないけれど・・・
途中、ちょっと悪い印象を与えるようにつくってますしね。母親の観点から映画を作ると、また違ったストーリーが作れるのでしょう。