日本の原発技術が世界を変える(祥伝社新書225) | |
豊田 有恒 | |
祥伝社 |
2010年に書かれた本です。
1円+送料で買いました。
事故があった後ではかけない本ですね。それでも書いたなら相当タフな「御用作家」ですけどね。
半分読みましたが・・・
反原発は危険をあおりたて、反対のための反対で、なんも勉強していないということらしいです。
なんとなく反対派は中身がないと口で言ってるけど、その反対派の論理に対してはふれようとしていない気がします。
それでいつの間にか、インドでは・・・、北朝鮮は危ない・・・みたいな話になっていて・・・
原発用語の翻訳がおかしいみたいなのもいろいろ並び立ててるけど、それが何か?って感じだし。
放射線なんか自然界にいっぱいあふれている。そんなに放射線がこわいなら飛行機乗るな、人ごみを歩くな。コンクリートだって放射線出てるよ。ブラジルのガラパリは放射線量高いよ。でも、なんも人体に影響ないじゃないですか。というわけですが、原発問題は別にそこを問題にしているわけではないのですが、「原発推進派」は、それがひとつの殺し文句みたいになってます。
でも、一方で、「原子力発電所は放射能、放射線を外部に出さないように万全の対策を講じている」と書いているわけです。
そんな安全な放射線なら、万全の対策を講じる必要なんてないのに。わざわざ、しなければいけない万全の対策って・・・。
結果的に、筆者自身も放射能、放射線の危険性は否定しきれないというか、危険であることを認めているわけです。
危険だけれど、万全の対策をしているから大丈夫というふうにさらっと切り替えられています。
今起こった原発事故は、その万全の対策がやられていなかったことが露呈してしまったわけで、今となっては、「やっちゃった本」「イタイ本」になってしまっています。
「安全」な放射能に脅かされている今の日本国民はそうとうおろかにみえるのでしょうね。きっとこの人は裸で福島第一原発に行ける人ですよ。
日本の原発の技術は世界トップクラスだから、それを売り込まないでどうするんだということらしいのですが・・・
もしかしたら、福島は老朽化していたからだ。一回ばかりの事故で最先端の技術を売り込むことを恐れていては、日本の発展はない!反対派は福島の事故を鬼のクビをとったように騒ぎ立てるが、本質的な議論じゃない!と言いたいのかも知れませんね。
言ったら、大変だと思いますが、今、この筆者のコメントを聞きたいです。
まあ、今だから批判にさらされるということもあるでしょうが、でも、こういう本を書いている時点でその人には責任があるわけで、その覚悟を持ってのぞんでいると思うので、バンバン批判されるべきだと、思います。