唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

消えた画 クメール・ルージュの真実

2014年07月22日 | 映画 か行
どう言っていいかよくわかりません。途中でうとうとしてしまって、そんな状態だったので、波の映像はつらかったです。

淡々としていて、こんなひどいことがあったと感情に訴えるというものはあまり感じず、そういうことがあった中で自分のこころがどこかへ行ってしまった…というような、なんとなく内面に向かっていくような感じがしました。

体調面は万全な状態で観たかったです。

共産主義の名のもとに国民の統制や大量殺人が行われ、人間が名前を失い、ただの数字になり、私有財産も没収され、笑うことすら許されなくなり、本当に人間が人形のようになってしまった。
そうさせられた中で、失うものは命や家族、友達、いろんな映画的に目に見えやすいものだけでなくて、心も失ってしまうんですね。…いや、失うというより、抑圧された心というのかなあ…。

にぎやかだった街が失われ、幸せな家族の営みも失い、家族というのはいつか時間の流れの中で崩れるものだと思いますが、それが人為的に行われることによる心の喪失感は一生取り戻せないもので、戦争や武力による抑圧のもとで失われるものの大きさを感じました。

テーマがテーマだけに、寝てはいけないと思いつつ・・・残念ながら、持ちこたえることができませんでした。