健康検診

今日は町の健康診断にいった。
昨年は血液検査でコレステロールに赤信号が灯った。
それ以降、とんこつラーメンを極力控えるようにした。
それまでは週一で食べ、スープまで全部平らげていた。
最近では食べるのは月一、スープは半分までと節制している。
効果はあるものと期待している。
胃の透視を15年ぶりに受けた。
バリウムは相変わらず不味かった。
私的にはあのバニラ味がたまらない。
いっそのこと無味無臭にした方がましだ。
美味しいと不味いが妙に交じり合っているからよけいに
気持ち悪い。
おぇーとくるのを我慢して飲み干すも、そのあとすぐに
右へ左へ上に下へと体をグルグルに動かされる。
先日の船酔いの続きのような気分。
１日中、おぇーって感じが続いた。
そういえば１年前の健康診断を思い出した。
あの日は日曜ということもあって、２００人以上の町民が検診を受
けに体育館に集ってきていた。
受診表を片手に血圧だの採血だの検尿だのというコーナーを町民は
縦横に行ったりきたりしていた。
みんな裸足か靴下でペタペタと歩いていた。
なぜにみんなはスリッパを履かないのだろう。
汚いではないか。
と、私は疑問に思った。
スリッパを履いてる私が少しだけ誇らしく思えた。
でも、なぜに私だけスリッパを履いてるのだろう、とも思った。
私は思わず自分の足元を見た。
便所マークの付いたスリッパを履いていた。
そうだ、検尿の際に便所のスリッパをそのまま履いてきたのだ。
私はずーと便所のスリッパを履いたまま検診を受けていたのだ。
汚いのは自分の方ではないか。
はじかしい…
私はそそくさと便所に身を隠したのであった。